ユニットバスのサイズアップは、条件次第で可能です。
ただし、建物の構造や配管の位置によっては対応できないケースもあります。

本記事では、サイズアップができる家・できない家の違いから、具体的なリフォーム手法・費用相場までわかりやすく解説します。

目次

ユニットバスサイズアップリフォームの基礎知識

モダンな内装と清潔感のある白い浴槽が特徴的な、広々としたお風呂場のリフォーム
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです
  • ユニットバスの基本サイズと種類
  • ユニットバスをサイズアップするメリット
  • ユニットバスサイズアップのデメリット

サイズアップを検討する前に、まずユニットバスの基本的な規格や種類を把握しておくことが重要です。
サイズによって機能や快適性が大きく異なるため、自宅に合った選択肢を見極める土台となる知識をここで確認しましょう。

ユニットバスの基本サイズと種類

一般住宅向けユニットバスのサイズは、1216や1616など4桁の数字で表すサイズ規格と、それぞれの規格に対応可能な浴室スペースの坪数で表記されます。
たとえば、0.75坪に設置可能なユニットバスの規格は、1216・1317・1418など、複数のサイズから選択可能です。

0.75坪タイプは、築年数が古いマンション・アパートなどで多く採用されている最もコンパクトなサイズです。
一方、1坪以上になると浴槽に足を伸ばして入れるゆとりが生まれ、収納スペースや快適性も大きく向上します。

また、1.25坪などの広いサイズになると洗い場にも余裕が生まれ、介護や子育て世帯にも適した選択肢が揃っています。

ユニットバスをサイズアップするメリット

ユニットバスをサイズアップするメリットは、入浴時の快適性の向上です。
0.75坪から1坪へ拡張すれば浴槽内で足を伸ばせるようになり、洗い場にも十分な余裕が生まれます。

家族が増えたり、親の介護が始まったりといった、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる点も見逃せません。
また、断熱性能の高い最新ユニットバスへの切り替えにより冬場のヒートショックリスク低減も期待できるため、老後の住環境整備としても有効な選択といえます。

ユニットバスサイズアップのデメリット

一方で、サイズアップには注意すべき点もあります。
まず、工事費用が通常の交換リフォームよりも高額になりやすく、間取り変更や増築を伴う場合はさらにコストがかさみます。

工事期間も長くなるため、その間は浴室が使えない不便が生じます。
マンションでは管理規約による制約があり、希望どおりのサイズアップが叶わないケースも少なくありません。

ユニットバスのサイズアップを計画する際は、事前に建物の構造や予算を十分に確認したうえで進めることが大切です。

浴室を広げるリフォーム|できる家とできない家

これから始まる家づくりへの期待と不安。疑問を解決しながら進める住まい設計
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです
  • マンション・戸建てで拡張できる範囲が変わる
  • 壁・梁・配管の位置がリフォーム可能な範囲を決める
  • 現地調査の結果がサイズアップの可否を決定する

建物の種類や構造によっては、希望するサイズのユニットバスがそのまま収まらないケースがあります。以下で詳しく解説します。

マンション・戸建てで拡張できる範囲が変わる

マンションはコンクリート躯体の壁や床を動かせないため、拡張の選択肢が限られます。
管理規約による工事制限も多く、洗面所との壁を移動させるような大規模な間取り変更は、多くの物件で難しいことが多いです。

一方、戸建ては洗面所側の壁を撤去・移動したり、敷地に余裕があれば増築したりと、間取りを根本から見直せます。
同じサイズアップを目指す場合でも、マンションと戸建てでは取り得る手段が大きく異なります。

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こちらの記事では、マンションから戸建てまで、お風呂リフォームに関する情報を網羅しています。ぜひ参考にしてください。

壁・梁・配管の位置がリフォーム可能な範囲を決める

リフォームの範囲を左右するのが、壁・梁・配管の位置です。

築年数が古い建物ではバランス釜や特殊な配管方式が残っていることがあり、現行の標準的なユニットバスをそのまま設置できないケースがあります。

天井や壁のコンクリート梁が浴室スペースに食い込んでいる場合は、製品の高さや幅にも制約が生じます。

配管スペースの位置によって据え付け範囲が決まるため、図面だけでなく専門家による現場確認が必要です。

現地調査の結果がサイズアップの可否を決定する。

サイズアップしたユニットバスの設置には、床下・壁裏の配管状況や梁の位置、隣接する部屋との関係性など、多くの情報が必要です。

また、既存浴室の解体後に想定外の障害が見つかるケースもあります。

サイズアップリフォームで失敗しないためには、着工前の段階で信頼できる業者にしっかりと調査を依頼することが重要です。

浴室を広げるための主なリフォーム手法

洗面所から浴室まで一新。清潔感と高級感のある水回りセットリフォームの様子
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです
  • 浴室の拡張リフォームに適した製品を選ぶ
  • 配管スペースの見直しやデッドスペースを活用する
  • 間取りの変更や増築によりスペースを確保する

狭い浴室を広げる方法は、ひとつではありません。

建物の構造や予算に応じて、製品の選択・配管の工夫・間取りの変更という3つのアプローチを組み合わせることで、サイズアップを実現できます。

浴室の拡張リフォームに適した製品を選ぶ

規格サイズのユニットバスが収まらない現場でも、対応できる製品があります。

梁を避けて設置できる「梁カット対応製品」や、設置スペースに合わせてパネルサイズを調整できる製品がその代表例です。

こうした製品を選ぶことで、構造上の制約がある浴室でも、スペースを最大限に活用したリフォームが実現します。

製品選びの段階から施工業者に相談することで、現場に最適な選択肢を見つけやすくなります。

配管スペースの見直しやデッドスペースを活用する

配管の取り回しを工夫することで、ユニットバスを壁際ギリギリまで寄せて設置できるケースがあります。

たとえば、薄型の壁裏配管を採用した製品を選べば、従来は捨てていたスペースを浴室側に取り込むことができます。

また、洗面所側のデッドスペースを浴室に活用することで、大きな間取り変更なしでスペースを確保できる場合もあります。

間取りの変更や増築によりスペースを確保する

物理的なスペースが不足している場合は、間取りの変更や増築が有効な選択肢となります。たとえば、洗面所を同時にリフォームして壁を移動させることで、浴室スペースを拡張する方法が代表的です。

また、戸建てで敷地に余裕がある場合は、建物自体を増築してスペースを確保するケースもあります。

工事規模は大きくなりますが、希望どおりのサイズを実現しやすい手法といえます。

ただし、費用・工期ともに大きくなるため、事前に十分な計画と予算の確認が必要です。

サイズアップリフォームで実現する3つの暮らしの変化

足を伸ばせる広い浴室へとサイズアップリフォームに成功した施工事例
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです
  • 足を伸ばして入れる浴槽へ|1216から1616への変化が生む開放感
  • 介護・子育て世帯が実感する「広さ」のありがたさ
  • 毎日のお風呂が「癒しの時間」に変わる実感

浴室のサイズアップは、単なる空間の拡張にとどまりません。

ここでは、サイズアップによって実際に生まれる3つの変化を具体的にご紹介します。

足を伸ばして入れる浴槽へ|1216から1616への変化が生む開放感

「1216」サイズの浴室は、浴槽が小さく足を伸ばしづらいうえ、洗い場も窮屈に感じやすい規格です。

戸建ての増築や間取り変更によって「1216」から「1616」へ拡張すると、大人が足を伸ばして入浴することも可能になります。

さらに、洗い場も広くなるため、シャワー時の動作が格段に楽になります。

毎日使う空間だからこそ、このサイズ差が生み出す快適さは、実感してみると大きな違いに感じることでしょう。

介護・子育て世帯が実感する「広さ」のありがたさ

浴室が広くなると洗い場にも十分なスペースが生まれ、親子での入浴がしやすくなります。小さな子どもを抱えながらの入浴も、広い空間であれば動きやすく、安全面でも安心感が高まります。

将来の介護を見据えた場合も同様で、介助者が隣に立てるスペースがあるかどうかは大きな差です。

バリアフリー改修として段差の解消や手すりの設置をあわせて行うことで、高齢者も安全に入浴できる環境が整います。

毎日のお風呂が「癒しの時間」に変わる実感

広い浴室に最新設備を組み合わせることで、入浴時間の質が大きく変わります。

たとえば、高断熱浴槽を導入すれば湯冷めしにくくなり、冬場のヒートショックリスクの低減にもつながります。

ゆとりある空間でゆっくりと体を伸ばし、温かいお湯に浸かる時間は、心身の疲れを解きほぐすリラックスタイムとなります。

浴室を広げるリフォームの費用相場と工事期間

狭いお風呂を広く感じさせる工夫。ワイドミラーと明るい木目パネルのリフォーム例
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです
  • 手法別の費用概算
  • 追加費用が発生するケース
  • 費用を抑えるために使える補助金・助成金制度

浴室のサイズアップリフォームにかかる費用は、工事の規模や手法によって大きく異なります。
間取り変更なしでのサイズアップは約80〜150万円・工期3〜5日が目安ですが、増築や間取り変更を伴う場合はさらに費用と期間が増加します。

手法別の費用概算

リフォーム手法別の概算費用と、工期の目安を以下の表にまとめました。

リフォーム手法費用目安工期目安
同サイズでのユニットバス交換約80〜150万円4日前後
間取り変更なしでのサイズアップ約95〜200万円4日前後
洗面所との間仕切り壁を撤去・移動通常の費用+約15〜30万円1週間前後
増築を伴うサイズアップ約100~250万円2週間〜1ヶ月

上記はあくまで目安であり、建物の構造や使用する製品によって変動します。

正確な金額は現地調査後の見積もりで確認しましょう。

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詳細な規格サイズ別の費用相場はこちらの記事で詳しく解説しています。

新規作成記事リンク:ユニットバス1216は足を伸ばせる?1416へのサイズ交換リフォームの費用と手順を解説

追加費用が発生するケース

標準的な工事範囲を超える場合は、追加費用が発生します。

特殊なサイズのユニットバスをオーダーする場合や、古い配管の交換・移設が必要な場合が代表例です。

また、洗面所との間仕切り壁を撤去して1616サイズなどに間取り変更する場合も、別途工事費がかかります。

さらに、増築を伴う大規模なリフォームになると、数百万円単位の費用になるケースもあります。

費用を抑えるために使える補助金・助成金制度

サイズアップリフォームと同時に省エネ・バリアフリー改修を行うと、補助金制度を活用できる場合があります。

たとえば、国の「住宅省エネ2026キャンペーン」では、高断熱浴槽への交換や節湯水栓の設置が補助対象です。

補助金申請に関する注意事項

注意事項として、合計補助額が5万円未満の事案は補助の対象外です。また、既定の必須工事を組み合わせる必要があり、ユニットバス交換のみでは申請できません。(必須工事の組み合わせ例:エコ住宅設備+開口部断熱)

また、東京都など一部の自治体では、断熱改修促進事業として独自の助成金制度を設けています。
手すりの設置や段差解消などのバリアフリー改修も、介護保険の住宅改修給付の対象となる可能性があります。

さいたま市の独自制度

さいたま市では、ゼロカーボンシティの実現に向けた省エネ化を支援する省エネ・断熱住宅普及促進補助金が利用可能です。

対象となる工事は、高効率給湯器「エコキュート・ハイブリッド給湯器・エネファーム等」の設置、断熱改修です。詳細は公式サイトでご確認ください。

対象工事補助金額と詳細
高効率給湯機の設置5万円(既存給湯器等からの交換に伴う撤去加算で最大10万円)
断熱改修(部分改修)5万円(熱貫流率1.9以下の断熱窓の設置やドア交換)
【申請期間と注意点】

期間は2026年4月1日から2027年3月1日まで。工事を着工する前に交付申請が必要です。

予算は先着順で管理されており、予算残額が200万円を下回った場合は抽選となるため、早めの計画・申請がおすすめです。

リフォームの計画段階で、利用できる制度を業者や自治体窓口に確認しておきましょう。

自治体制度は、住宅リフォーム推進協議会の支援制度検索サイトでも確認できます。
地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト【埼玉県】

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2026年最新のリフォーム関連補助金について知りたい方はこちらの記事をご覧ください

ISMのリフォーム事例をご紹介

笑顔でサービスを案内する、ノートパソコンを持った女性リフォームプランナー

実際のリフォーム事例を見ることで、サイズアップ後の浴室イメージがより具体的になります。ここでは、ISMが手がけた施工事例をご紹介します。

在来浴室からユニットバスに交換してサイズアップした事例

タイル張りの在来浴室は、経年劣化によるカビや水漏れのリスクが高く、寒さも感じやすい構造です。

本事例では、老朽化した在来浴室をタカラスタンダードのユニットバスへ交換し、あわせてサイズアップを実現しました。

断熱性・防水性が大幅に向上し、冬場の寒さやカビの悩みが解消されています。

在来浴室からユニットバスへの切り替えは、快適性と機能性を一度に手に入れられるリフォームです。

業者選びで失敗しないための3つのチェックポイント

この章で扱う主なポイントは以下のとおりです
  • ①見積もりは複数社で比較しているか
  • ②現地調査を無料で対応してくれるか
  • ③リフォーム後のアフターサポートが充実しているか

サイズアップリフォームの成否は、業者選びで大きく左右されます。

費用・調査対応・アフターサポートという3つの観点から業者を見極めることで、後悔のないリフォームが実現します。

①見積もりは複数社で比較しているか

リフォームの費用は、業者によって大きく異なります。

1社だけの見積もりで判断するのではなく、必ず複数社に見積もりを依頼しましょう。

また、金額だけでなく、工事内容の詳細や使用する製品・工法まで確認したうえで判断することが大切です。

②現地調査を無料で対応してくれるか

信頼できる業者は、着工前に必ず現地調査を実施します。

調査費用を請求する業者もいるため、無料で対応してくれるかどうかは業者選びの重要な判断基準の一つです。

また、曖昧な返答が多い業者には注意が必要です。調査の結果を丁寧に説明し、サイズアップの実現性や工事内容について明確に回答してくれる業者を選びましょう。

③リフォーム後のアフターサポートが充実しているか

リフォームは工事が完了して終わりではありません。施工後に不具合が生じた際、迅速に対応してもらえるかどうかが、長期的な満足度を左右します。

保証期間の長さや定期点検の有無、緊急時の連絡体制など、アフターサポートの内容を事前に確認することが重要です。

地域密着型の業者は、施工後の対応が迅速なケースが多いです。業者を選ぶ際は、長期的なお付き合いを前提に選ぶと安心できます。

ユニットバスのサイズアップリフォームに関するよくある質問

住まいづくりやリノベーションに関するよくあるご質問と回答(Q&Aコーナー)

ユニットバスのサイズアップリフォームを検討する際に、多くの方が疑問に感じるポイントをまとめました。参考にしてください。

マンションでもユニットバスのサイズアップはできますか?

マンションでのユニットバスのサイズアップは、構造上の制約から難しいケースが多いのが実情です。

コンクリート躯体の壁や床は移動できないため、拡張できる範囲が限られます。

ただし、洗面所との間の間仕切り壁が撤去できる場合や、もともと浴室周辺にスペースの余裕がある物件では、サイズアップが可能な場合もあります。

まずは管理規約の確認と、専門業者への現地調査の依頼から始めてみましょう。

1216サイズから1616へのサイズアップは可能ですか?

戸建ての場合、洗面所との間の壁を移動させるか、増築によってスペースを確保することで1616サイズへの拡張を実現できるケースがあります。

ただし、周囲の梁や配管の位置によっては、工事内容が複雑になるかもしれません。

一方、マンションでは管理規約や躯体構造の制約から、同様の拡張が難しいことが多いため、建物の種類と現状を踏まえた現地調査が必要です。

工事期間中のお風呂はどうすればいいですか?

標準的なユニットバス交換工事の場合、工期は3〜5日程度です。

その間は自宅の浴室が使えないため、近隣の銭湯や入浴施設を利用する方が多いです。

工事のスケジュールを事前に把握し、入浴手段を計画しておきましょう。

まとめ

本記事では、ユニットバスのサイズアップリフォームについて、基礎知識から費用・手法・業者選びまでを解説しました。最後に、重要なポイントを整理します。

  • ユニットバスのサイズアップは、建物の構造や配管の位置によって実現できる範囲が変わるため、専門業者による現地調査が不可欠です。
  • マンションは躯体構造や管理規約による制約が多く、戸建てに比べて拡張の自由度が低い傾向にあります。
  • 梁カット対応製品や薄型配管を採用した製品の選択、デッドスペースの活用など、工夫次第でサイズアップを実現できるケースがあります。
  • 高断熱浴槽の導入や手すりの設置などのバリアフリー改修をあわせて行うことで、補助金・助成金制度を活用できる場合があります。
  • 業者選びでは、複数社への見積もり依頼・無料現地調査の有無・アフターサポートの充実度を必ず確認してください。

浴室のサイズアップは、毎日の入浴体験を変え、家族全員の暮らしの質を高めるリフォームです。

「今の浴室では狭くて不満がある」「老後に備えて安全な浴室にしたい」とお考えの方は、まず専門業者への相談・現地調査から始めてみてください。

ISMでは無料現地調査を承っております。お気軽にお問い合わせください。

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