「洗面所を全面リフォームしたい」と思いながら、費用の見当がつかずに動き出せていない方は少なくありません。リフォーム費用は、洗面台だけを交換するのか、床・壁・照明・収納まですべてを一新する全面リフォームなのかによって大きく異なります。

この記事では、洗面所の全面リフォームの費用相場について、各パーツごとの内訳や費用が変わるポイントについて解説します。「いくらかかるのか」をきちんと把握した上で、安心してリフォームの検討を進めていただければ幸いです。

洗面所の「全面リフォーム」に含まれる工事の範囲

工事をまとめて依頼することで、個別に発注するよりも効率よく進められるメリットがあります。ここでは、「全面リフォーム」に含まれる工事の範囲を整理します。

洗面台(洗面化粧台)の交換

既存の洗面台を取り外し、新しい洗面化粧台に入れ替える工事です。ミラーキャビネット一体型のシステムタイプから独立した造作洗面台まで種類は幅広く、費用にも大きな差があります

床材の張り替え

洗面所の床は水や湿気の影響を受けやすく、劣化が進みやすい箇所です。クッションフロア・フロアタイル・タイルなど、素材によって仕上がりや費用が変わります。

壁のクロス・タイル貼り替え

壁紙(クロス)の張り替えやタイルの貼り替えを行います。防水・防カビ機能を持つ素材を選ぶことで、清潔な状態を長く保てます。

照明器具の交換

古い蛍光灯タイプからLED照明へ交換するケースが多く、省エネ効果も期待できます。ダウンライトや人感センサー付き照明への変更には別途電気工事が必要です。照明を含む電気工事の費用については以下の記事もあわせてご参照ください。

収納

ミラーキャビネットの交換や壁面収納の追加など、収納スペースの見直しも全面リフォームの際に並行して行われる工事です。

給排水管の点検・交換

洗面台を交換するタイミングで、給排水管の状態を確認することが重要です。築年数が経過した住宅では、配管の老朽化が進んでいるケースがあります。水漏れやサビが見られる場合は、配管の補修・交換を同時に行うことで、工事後のトラブルを未然に防げます。配管工事が加わると費用が増えることもあるため、事前に業者へ確認しておきましょう。

洗面所の全面リフォーム費用の相場

洗面所の全面リフォームにかかる費用は、選ぶ商品のグレードや工事内容によって大きく幅があります。以下の表は、グレード別の費用目安をまとめたものです。

グレード洗面台床・壁照明収納合計目安
機能重視10〜20万円5〜10万円1〜2万円込み30〜50万円
スタンダード20〜40万円10〜15万円2〜3万円1〜3万円50〜75万円
上質・デザイン重視40〜80万円15〜25万円3〜5万円5〜10万円80〜120万円超

※上記はあくまで目安です。住宅の状態・エリア・施工業者によって費用は変動します。

機能重視

シンプルなシステム洗面台を採用し、床と壁はクッションフロアや量産クロスで仕上げます。コストを抑えながらも、清潔感のある空間に整えられます

スタンダード

デザイン性と機能性のバランスが取れた選択肢です。メーカーの中位モデルにフロアタイルや機能性クロスを組み合わせると、この価格帯に収まることが多いでしょう。

上質・デザイン重視

造作洗面台や輸入タイル、ダウンライトなどを組み合わせ、ホテルライクな空間も実現できます。設備の機能面やインテリアにこだわりたい方に選ばれています。

【パーツ別】費用の内訳はいくら?

洗面台の交換費用

洗面台の交換費用は、商品グレードや種類によって大きく異なります。一般的なシステム洗面化粧台(ミラーキャビネット一体型)の相場は10〜40万円程度。TOTOやLIXIL、Panasonicなど各メーカーの中位モデルはこの価格帯に多く揃っています。

一方、独立したボウルと天板を組み合わせた造作洗面台は40〜80万円以上になることもあります。デザインや素材へのこだわりで費用は大きく動くため、予算と優先順位をあらかじめ整理しておくことが大切です。

ISMの洗面台リフォームの施工事例はこちらからご覧いただけます。

床材の張り替え費用

床材の張り替えにかかる費用は、5〜15万円程度が一般的な相場です。最もリーズナブルなのはクッションフロアで、防水性が高くメンテナンスのしやすさが特徴。フロアタイルはデザインの自由度が高く、クッションフロアよりも高級感を演出しやすい素材です。本格的なタイルは耐久性に優れますが、その分費用は高めになります。床の下地が傷んでいる場合は下地補修が必要となり、2〜5万円程度の追加費用が発生することもあります。

床材の種類について知りたい方は、こちらの動画からご覧いただけます。

壁のリフォーム費用

壁のリフォーム費用は、クロスの張り替えであれば3〜8万円程度、タイルの貼り替えでは10〜15万円程度が目安です。洗面所は湿気の多い空間なので、防水・防カビ機能を持つクロスや素材を選ぶことを強くおすすめします。既存の壁がタイル張りの場合、撤去費用が別途かかることもあるため、事前に業者へ確認しておきましょう。

照明の交換費用

照明の交換費用は1〜5万円程度です。既存の照明器具をLED対応のシーリングライトに交換するだけであれば費用は抑えられますが、ダウンライトへの変更や人感センサー付き照明の設置には電気工事士による施工が必要となり、費用は高くなります。照明ひとつで洗面所の印象は大きく変わるため、空間全体のデザインにあわせて検討するのがおすすめです。

収納リフォームの費用

収納リフォームの費用は、ミラーキャビネットの交換であれば1〜3万円程度(商品代別)、壁面収納や造作収納を新たに設ける場合は5〜10万円程度かかることがあります。収納が充実すると日用品が整理しやすくなり、洗面所全体がすっきりとした空間に変わります。毎朝の身支度がスムーズになるなど、日々の生活の質向上にもつながるでしょう。

全面リフォームの費用が変わる5つのポイント

洗面所の広さ

一般的な洗面所の広さは1.5〜3畳程度です。広いほど床材・クロスの使用量が増え、費用も高くなります。洗面台のサイズ選びにも直接影響するため、現状の広さをあらかじめ確認しておくと見積もりの比較がしやすくなります。

既存の状態(劣化・水漏れ・カビ)

床下や壁の内部にカビや腐食が広がっている場合、下地補修や防水処理といった追加工事が必要になります。こうした状態は現地調査をしなければわからないことも多く、工事が進んでから費用が追加されるケースもあります。

選ぶグレードと素材

洗面台・床材・壁材のグレードは、費用を左右する要因のひとつ。同じ工事範囲であっても、選ぶ商品によって費用が倍以上になることもあります。デザインと予算のバランスを考えながら、優先順位を明確にして選びましょう。

施工する業者の種類

リフォーム専門会社・ハウスメーカー・地元工務店・ホームセンター系など、業者の種類によって費用は異なります。ハウスメーカーは品質・保証の面で安心感がある一方、費用は高くなりやすい傾向があります。地元の専門業者はコストパフォーマンスに優れるケースも多く、一概にどちらがよいとは言えません。費用と信頼性を総合的に判断することが大切です。

工事の時期と地域

繁忙期(春・秋)は業者の予約が集中しやすく、費用が上がる場合があります。また、都市部と地方では人件費や材料の流通コストが異なるため、地域差も生じます。これらを意識した上で見積もりを取ることも、費用を抑える方法です。

洗面所の全面リフォームで失敗しない業者選びのポイント

費用の相場を把握したら、次は業者選びです。洗面所の全面リフォームを成功させるためには、費用と同じくらい業者の選び方が重要になります。

複数社から相見積もりを取る

リフォームの見積もりは、必ず複数の業者(2~3社)から取りましょう。1社だけでは費用が適正かどうかを判断する基準がありません。相見積もりを取ることで相場感が把握でき、各社の提案内容を比較しながら最適な業者を選びやすくなります。

見積書の内訳が明記されているか確認する

見積書に「一式」と書かれているだけでは、何にいくらかかるのかが把握できません。商品代・施工費・廃材処分費・養生費などが項目別に明記されている業者を選ぶべきです。内訳が不明確な見積もりは後から追加費用が発生するリスクもあり、透明性の高い見積書を出せるかどうかは、業者の信頼性を測る重要な指標といえます。

リフォーム会社選びのポイントはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。

施工実績とアフターフォローを確認する

多くの業者は、過去の施工事例を自社の公式サイトに公開しています。洗面所や水回りの施工経験が豊富かどうかを確認しましょう。また、工事後に不具合が生じた際の対応体制や保証期間も必ず確かめてください。

ショールームで仕上がりをイメージする

洗面台や床材・タイルは、カタログだけでは実物のイメージがつかみにくいものです。メーカーのショールームを訪れると、実際の質感や色味を確認した上で選択できます。担当者と一緒にショールームへ足を運んでくれる業者であれば、より安心して進められるでしょう。

補助金・節税制度の活用

洗面所の全面リフォームには、条件によって補助金や助成金を活用できる場合があります。費用を少しでも抑えるために、事前に確認しておきたいポイントです。

住宅省エネ2026キャンペーン「みらいエコ住宅2026事業」

国の補助金制度「住宅省エネ2026キャンペーン」の対象になる可能性があります。 エコ住宅設備の設置(空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置)や「バリアフリー化(手すり設置・段差解消)」が補助の対象です。

ただし、1申請あたりの補助金額が5万円以上であることが条件になるため、浴室のリフォームや給湯器の交換、窓の断熱改修などと合わせて実施する方法もおすすめです。

制度の対象となるには「登録事業者」による施工が必須です。補助を希望する場合は業者へ早めに相談しましょう。

さいたま市独自の補助金制度

国の補助金制度と並行して、さいたま市では高齢者や障害者のいる世帯を対象とした独自の補助金制度を設けています。

介護予防高齢者住環境改善支援事業

高齢者向けの住環境改善支援制度です。洗面所のバリアフリー化(手すりの設置・段差解消など)を伴うリフォームが対象です。

対象者:以下のすべての条件を満たす方が対象です。

  • さいたま市内に1年以上居住し、在宅で生活している65歳以上の方
  • 介護保険の認定(要介護・要支援)を受けていない、かつ申請もしていない方
  • シニアサポートセンター(地域包括支援センター)等が実施する「基本チェックリスト」で要介護状態等が必要になるおそれが高いと認められた方
  • 介護保険料を滞納していない方

対象工事:介護保険の住宅改修に準じた、以下の工事が対象です。

  • 手すりの取付け、段差の解消、滑りの防止・移動の円滑化のための床・通路面の材料の変更、開き戸から引き戸などへの扉の取替え、和式便器から洋式便器への取替えなど。

補助金額:本人の所得(介護保険料の段階)によって異なります。

  • 第1段階・第2段階の方:対象経費の全額(上限 15万円)
  • 第3段階〜第15段階の方:対象経費の3分の2(上限 10万円)

※過去にこの制度を利用したことがある場合は、残額の範囲内となります。

重度身体障害者(児)居宅改善整備費

身体障害者手帳をお持ちの方で、肢体不自由1級~3級の方が対象です。車椅子対応の洗面台設置、段差解消、手すり取り付け、滑りにくい床への変更などが対象となります。

補助金額:改善費用の3分の2(上限30万円)

まとめ

洗面所の全面リフォーム(床・壁・照明・収納込み)にかかる費用の相場は、グレードによって幅があります。主な要因としては、洗面台や床材のグレード・洗面所の広さ・既存の劣化状況などが挙げられます。

まずはリフォームの範囲や予算を整理しておくと、打ち合わせがスムーズに進みます。そのうえで、複数社から相見積もりを取り、内訳の明記された見積書を比較することが、満足度の高いリフォームにつながるでしょう。

ISMでは、洗面所をはじめとした水回りの全面リフォームに豊富な実績があります。現地調査・お見積もりは無料で承っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

お問い合わせ・無料見積もりはこちら