天井がスッキリしておしゃれな空間を演出できるダウンライトは、 リフォームで人気の照明器具です。 しかし「後付けできるの?」「費用はどのくらい?」「失敗したくない」 といった不安もありますよね。

本記事では、ダウンライトの基礎知識から費用相場・後付け時の注意点・選び方や部屋別の最適な配置・よくある失敗と対策まで詳しく解説します。

最後まで読めば、自宅に最適なダウンライトリフォームのイメージが明確になり、業者にも具体的な要望を伝えられるようになります。ぜひ参考にしてみてください。

目次

リフォームで人気のダウンライトとは|基礎知識をわかりやすく解説

木目のテーブルとソファが並ぶリフォーム済みリビングで天井のダウンライトが空間を均一に照らす様子を写した画像

ダウンライトは天井に埋め込む形で設置する照明器具で、空間をすっきり見せながら効率的に照らせる特徴があります。 器具本体が天井面に収まるため照明の存在感を抑えられ、リフォームで洗練された雰囲気を求める方に選ばれています。

下の動画では、ダウンライトへの交換で部屋を広く見せる具体的な方法をわかりやすく解説しています。ぜひご覧ください。

関連動画:【YouTube】せまい部屋をグーンと広く見せるリフォーム術 5選

ダウンライトの基本的な特徴

ダウンライトは天井に穴を開けて埋め込むタイプの照明器具で、照明部分が天井面とフラットに収まる形状を持ちます。光が真下に向かって照射されるため、特定の場所を集中的に明るくできる一方で、広範囲を照らすには複数台の設置が必要です。

LED光源を採用した製品が主流となっており、消費電力が少なく発熱も抑えられる特性があります。従来の白熱電球や蛍光灯などと比較して、寿命が長いため交換頻度が少なくて済みます。

シーリングライトとの違い

シーリングライトは、天井面に設置された引掛シーリングを使って簡単に着脱できるため、DIYでも交換できます。一方でダウンライトは天井に埋め込む構造により、設置には専門的な技術が必要となるため、DIYでの工事は難しい場合が多いです。

シーリングライトは部屋全体に明るさが広がるのに対し、ダウンライトは配置した箇所を中心に照らす特性があります。シーリングライトは1台で部屋全体をカバーできますが、ダウンライトは複数台を組み合わせて必要な明るさを確保する方法が基本です。

交換やメンテナンスの手軽さではシーリングライトが優れていますが、見た目の美しさや空間の広がり感ではダウンライトが勝ります。

リフォームでダウンライトが選ばれる理由

リフォーム時にダウンライトが選ばれる最大の理由は、既存の住空間を洗練された雰囲気に変えられる点にあります。築年数が経過した住宅でも、モダンで落ち着いた空間を演出可能です。

天井面をすっきりさせることで、部屋を広く感じさせる効果が得られます。間取り変更や壁紙の張り替えなど、内装リフォームと同時に施工すれば工事を効率的に進められるため、コストの削減も可能です。

照明の配置を自由に設計できるため、家具の配置やライフスタイルに合わせた最適なリフォームを実現できる柔軟性があります。

リフォームでダウンライトを導入する5つのメリット

ダウンライトリフォームのメリットをわかりやすく案内する女性スタッフのイメージ写真

リフォームでダウンライトを導入すると多くのメリットが得られます。ここでは、以下の5つのメリットを詳しく解説します。

  1. 天井がスッキリして空間が広く見える
  2. 掃除がしやすくメンテナンス性が高い
  3. デザイン性が高くおしゃれな空間を演出できる
  4. 省エネ性能で電気代を節約できる
  5. 地震に強く安全性が高い

1.天井がスッキリして空間が広く見える

ダウンライトは本体が天井内に収まるため、視覚的にすっきりとした印象になる点が大きなメリットです。従来のシーリングライトやペンダントライトは天井から器具が出っ張るため、どうしても圧迫感が生まれます。

特に、天井が低めのマンションなどでは、わずかな器具の出っ張りでも圧迫感を感じやすいです。ダウンライトに変更すれば、天井の高さを最大限に活用したゆとりのある空間を実現できます。

2.掃除がしやすくメンテナンス性が高い

ダウンライトは天井に埋め込む構造のため、器具の上部にホコリが積もる心配がありません。シーリングライトのように器具全体を拭き掃除する必要がなく、日常的な掃除の手間を大幅に減らせます。

また、LED照明は寿命が約10年(40,000時間)といわれており、従来の白熱電球のように頻繁に交換する必要がないため、長期的なメンテナンス負担を軽減できます。

3.デザイン性が高くおしゃれな空間を演出できる

ダウンライトはシンプルで洗練されたデザインが魅力です。照明器具の存在感を抑えられるため、和室にも洋室にもマッチする汎用性の高さも特徴です。

また、複数の器具を組み合わせて配置することで、部屋に立体感や奥行きを生み出せる表現力があります。壁を照らすウォールウォッシャータイプや、絵画を照らすスポットライトタイプなど、用途に応じたおしゃれな演出が可能になります。

4.省エネ性能で電気代を節約できる

近年のダウンライトの多くはLED式で、省エネ効果が高いのが特徴です。

LED照明は従来の白熱電球と比較して、消費電力を約80%削減できます。長時間使用するリビングやダイニングの照明をLEDダウンライトに交換すれば、電気代の大幅な節約が期待できます。

また、下表のようにLEDは寿命が長く、1日10時間の使用と仮定した場合約10年間交換不要な計算になるため、ランニングコストの大幅削減が可能です。

照明の種類寿命電気代(10年間の目安)
LED約40,000時間約7920円
蛍光灯約10,000時間約11000円
白熱電球約1,000時間約61000円

※表中の電気代(10年間の目安)は以下の条件で算出しています。
・1日の使用時間:10時間
・電気代:31円/kWh
・消費電力:LED/0.007kW |電球形蛍光灯/0.01kW|白熱電球/0.054kW
・計算式:電気代=消費電力(kW)×10年間の使用時間(h)×1kWhあたりの電力量料金

引用元:無理のない省エネ節約|経済産業省/資源エネルギー庁

初期費用は高めですが、長期的に見ればLEDダウンライトは経済的と言えます。

5.地震に強く安全性が高い

ダウンライトは地震の際も安全性が高いというメリットがあります。

天井から吊り下げるタイプの照明は、地震の揺れで大きく揺れたり落下したりする危険性があり、実際に過去の大地震では、シャンデリアなどの落下で怪我をしたケースも報告されています。

ダウンライトは器具の重量が軽く天井内部にしっかり固定されているため、万が一の災害時でも安全性が高い設計です。そのため、小さな子どもや高齢者がいる家庭でも、照明器具による事故の心配が少なく安心して暮らせます。

安全性を重視したリフォームを考える際に、ダウンライトは有力な選択肢となります。

リフォームでダウンライトを導入する費用相場【さいたま市】

ダウンライトリフォームの費用相場をイメージさせる見積書とコインの写真

リフォームでダウンライトを導入する際、最も気になるのが費用です。ここでは本体価格から工事費まで、詳しい費用相場を解説します。

ダウンライト本体の価格帯

ダウンライト本体の価格は、サイズ・機能・メーカーによって大きく異なります。

ここでは、一般的によく選ばれるタイプの価格帯と特徴を下の表にまとめました。

タイプ価格帯(1個あたり)特徴
基本的なLEDタイプ約3,000~10,000円シンプルな機能
調光・調色機能付き約10,000~20,000円明るさ・色の調節可能
高機能タイプ約20,000円~防水・人感・スピーカー付きなど

家全体をリフォームする場合、リビングに6個・キッチンに4個・寝室に4個など、合計で20個以上必要になることも珍しくありません。その場合、本体価格だけで10万円〜30万円程度を見込んでおく必要があります。

工事費用の内訳

ダウンライトの設置工事にかかる費用目安は下表の通りです。
表中の項目以外にも、出張費やクロス張り替え費用など、その他の費用が発生する可能性があります。詳細が知りたい場合は、専門業者に見積もりを依頼しましょう。

項目費用目安
工事費(穴あけ・取り付け)約5,000〜10,000円(1個)
配線・電気工事費約10,000〜30,000円
既存照明の撤去費約3,000〜5,000円(1箇所)
廃材処分費約3,000〜5,000円
天井補修費(必要な場合)約5,000〜10,000円

天井に新規で穴を開ける開口工事では、天井材の種類や厚みによって作業時間が変わり費用に影響します。また、マンションでは天井裏のスペースが限られているケースがあり、作業の難易度が上がると工事費用が高くなる可能性があります。

費用を抑える3つのコツ

ここでは、ダウンライトリフォームの費用を抑える3つのコツをご紹介します。

1.必要最小限の機能を選ぶ

調光/調色機能やセンサー機能は便利ですが、全ての部屋に必要とは限りません。

リビングには高機能タイプ・廊下やトイレはシンプルタイプなど、用途に応じて使い分けることで費用を抑えられます。

2.複数業者から相見積もりを取る

業者によって料金設定が大きく異なる場合があります。

最低でも3社から見積もりを取り、価格だけでなく工事内容や保証期間も比較検討しましょう。

3.複数個所をまとめて施工する

出張費や基本工事費は固定費のため、1箇所だけより複数箇所をまとめて依頼した方が1箇所あたりの単価が下がります。

リフォームするなら、必要な部屋を一度に施工するのがおすすめです。

天井の補修が必要な場合は、天井の張替えも含めて依頼したほうがトータル的な費用を抑えられる可能性があります。見積もりの際に業者に相談してみることをおすすめします。

関連記事:天井の張替え費用については下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

ダウンライトは後付けできる?|戸建て・マンション別に解説

グレーのアクセントウォールと天井のダウンライトが調和したリフォーム後の照明写真

「既存の住宅にダウンライトを後付けできるの?」という疑問をお持ちの方は多いでしょう。結論から言うと後付けは可能ですが、住宅の種類によって難易度が異なります。

ここでは以下の3つのケースについて解説します。

  1. 戸建て住宅の場合
  2. マンションの場合
  3. 後付けが難しいケース(DIYは難しい)

戸建て住宅の場合

戸建て住宅へのダウンライトの後付けは可能ですが、以下の条件を満たす必要があります。

  • 天井裏に配線を通すスペースがあること
  • 梁や階段などの障害物が配線経路にないこと
  • 天井点検口があるか、新設できること
  • 天井の強度が十分あること

実際には、天井裏の状況を確認してみないと判断できないケースが多いため、必ず事前の現地調査が必要です。特に築年数が古い住宅の場合、天井裏が複雑で配線が難しいことがあります。

また、木造住宅の場合は比較的工事がしやすい一方、鉄骨造の場合は梁の位置によって設置が制限されることもあります。

マンションの場合

マンションでのダウンライトの後付けは、戸建てよりも比較的容易です。

多くのマンションは天井が二重構造になっており、天井とコンクリートスラブの間にスペースがあります。近年のダウンライトは埋め込み深さが7〜8cm程度の浅型が主流なため、ほとんどの天井で設置可能です。

ただし、天井裏の懐が不足しているケースでは設置できない可能性があるため注意が必要です。また、直天井(スラブ直貼り)の場合もダウンライトを設置できません。

マンションでの注意点

・管理規約で電気工事に制限がある

・共用部分と専有部分の区別を明確にする

・コンクリート梁の下がり天井部分には設置できない

・直天井(ダウン直貼り)には設置できない

・新規スイッチを増設する場合、配線経路に制約がある

管理組合への事前確認・届出が必要なケースもあるため、工事前に必ず確認しましょう。

後付けが難しいケース(DIYは難しい)

以下のような場合、ダウンライトの後付けが困難または不可能な場合があります。

  • 天井裏にスペースがない(天井が薄い)
  • 配線を通すルートが確保できない
  • 天井の強度が不足している
  • 断熱材が密に詰まっていて配線できない
  • 賃貸住宅で原状回復が求められる


電気配線工事は電気工事士の資格が必要な作業で、資格を持たない一般の方がDIYで行うことはできません。誤った配線や接続は感電や火災など、重大な事故につながるリスクがあります。

また、天井に穴を開ける作業では、構造材を誤って傷つけると建物の強度に影響を与える可能性があります。このようにダウンライトの後付けには、専門知識・経験・資格が必要なケースが多いため、DIYでの施工は困難といえるでしょう。

失敗しないダウンライトの選び方

リフォーム後のリビングでダウンライト位置と明るさのバランスが分かる照明計画の実例画像

ダウンライトには様々な種類があり、適切に選ばないと後悔する可能性があります。

ここでは、失敗しないための選び方のポイントを解説します。

サイズの選び方(75mm/100mm/125mm)

ダウンライトのサイズは、埋め込み穴の直径で表されます。

各サイズごとの主な用途を下表にまとめましたので、参考にしてください。

サイズ主な用途
50〜75mm狭いスペースやアクセント照明
100mm一般的な住宅の標準サイズ
125mmリビングなど広い空間
150mm以上高天井や広いスペース

100mmサイズが最も汎用性が高く、迷ったらこのサイズを選ぶのが無難です。天井が低い場合や圧迫感を避けたい場合は75mm、しっかりとした明るさが欲しい場合は125mmを選びましょう。

明るさ(ルーメン数)の目安

ダウンライトの明るさは「ルーメン(lm)」という単位で表されます。

部屋の広さ必要な総ルーメン数ダウンライトの個数目安
4.5〜6畳2,500〜3,000lm3〜4個(800㏐/個)
6〜8畳3,000〜4,000lm4〜5個(800㏐/個)
8〜10畳4,000〜5,000lm5〜6個(800㏐/個)
10〜12畳5,000〜6,000lm6〜8個(800㏐/個)

一般的なLEDダウンライト1個あたりの明るさは700〜1,200lm程度です。部屋全体を均一に照らすには、適切な間隔で複数のダウンライトを配置する必要があります。

明るさが足りないと感じるケースが多いため、少し多めに設置するのがおすすめです。

色温度の選び方(電球色・昼白色・昼光色)

色温度は光の色を表す指標で、単位はケルビン(K)で表されます。色温度によって部屋の雰囲気が大きく変わります。

色温度呼び方適した場所
2,700〜3,000K電球色リビング・寝室・ダイニング
3,500K前後温白色リビング・廊下
5,000K前後昼白色キッチン・洗面所
6,000K以上昼光色書斎・子供部屋

リラックスしたい空間には電球色、作業する場所には昼白色や昼光色がおすすめです。調色機能付きのダウンライトなら、時間帯や用途に応じて色を変えられるため便利です。

必要な機能の選択(調光・調色・防水・人感センサーなど)

ダウンライトには以下のように様々な付加機能があります。

機能特徴
調色機能光の色を変えられる(一台で様々なシーンに対応)
調光機能明るさを調整できる(リビングや寝室におすすめ)
防水・防湿機能浴室やキッチンなど水回りに必須
人感センサー付き人の動きを感知して自動点灯(玄関・廊下・トイレに便利)
スピーカー付きBluetooth接続で音楽再生(キッチンやリビングに)

全ての部屋に高機能タイプを設置すると費用が膨らみます。本当に必要な場所にだけ高機能タイプを選び、それ以外はシンプルなタイプにすることで、コストを抑えながら快適な照明環境を実現できます。

交換型と一体型の違い

ダウンライトには「交換型」と「一体型」の2種類があります。

【交換型】の特徴とメリット・デメリット

・特徴:電球のみを交換できる

・メリット:メンテナンスが容易で、将来的なランニングコストが低い

・デメリット:本体価格が高め

【一体型】の特徴とメリットデメリット

・特徴:LEDと本体が一体化している

・メリット:本体価格が安め

・デメリット:LEDが切れた場合、本体ごとの交換が必要なため将来的なランニングコストが高い

LEDの寿命は約10年と長いため、一体型でも問題ないという考え方もありますが、万が一の故障時や、より明るい製品に交換したい場合などを考えると、交換型の方が長期的には便利です。

部屋別に最適なダウンライトの配置とスペック

和室リビングの天井に配置したダウンライトが部屋全体を均一に照らす部屋別レイアウトの実例画像

部屋の用途によって、最適なダウンライトの種類や配置は異なります。

ここでは、部屋別のおすすめ配置とスペックについて解説します。

リビング・ダイニング

リビング・ダイニングは家族が長時間過ごす場所なので、快適性を重視しましょう。

おすすめの配置

・部屋全体を均一に照らす基本配置は6〜8個(部屋の広さにより調整)

・ダイニングテーブル上にはやや集中的に配置

・ソファ周りはリラックスできる間接照明も併用

・壁際にも配置して空間を広く見せる

推奨スペック

・色温度:電球色(2,700〜3,000K)または調色機能付き

・明るさ: 800〜1,200lm(1個あたり)

・機能:調光・調色機能があると便利

リビングは用途が多様なため、調光・調色機能があれば「食事時は明るく、くつろぎ時は落ち着いた雰囲気に」といった使い分けが可能になります。

キッチン

キッチンは作業場所なので、十分な明るさが必須です。

おすすめの配置

・調理スペース上に集中的に配置(3〜4個)

・シンク上にも明るめに配置

・食器棚や収納スペースにもスポット照明

推奨スペック

・色温度:昼白色(5,000K前後)

・明るさ:1,000〜1,200lm(1個あたり)

・機能:防水・防油タイプ

キッチンは明るさ重視で手元がはっきり見える昼白色がおすすめです。防水・防油機能付きなら油汚れにも強く長持ちします。

寝室

寝室はリラックス空間なので、落ち着いた雰囲気を重視しましょう。

おすすめの配置

・部屋全体を柔らかく照らす配置(4〜6個)

・ベッドサイドは読書に十分な明るさを確保

・間接照明との併用もおすすめ

推奨スペック

・色温度:電球色(2,700〜3,000K)

・明るさ: 600〜800lm(1個あたり)

・機能:調光機能付きが理想的

寝室は調光機能があると、「就寝前は暗めに、起床時や着替え時は明るく」のようにシチュエーションに合わせた調整ができて便利です。

玄関・廊下

玄関・廊下は短時間の滞在が多いため、人感センサー付きが便利です。

おすすめの配置

・玄関: 2〜3個を適度な間隔で配置

・廊下:1〜2m間隔で配置

【推奨スペック】

・色温度:温白色(3,500K前後)

・明るさ:600lm〜800lm/個

・機能:人感センサー付きで自動点灯・消灯

人感センサー付きなら手がふさがっているときでも自動で点灯し、消し忘れも防げて省エネになります。

ダウンライトリフォームでよくある失敗と対策

ダウンライトリフォームで注意すべきポイントをイメージした注意点の文字ブロック画像

実際にダウンライトを導入した方の中には、「こうすればよかった」と後悔するケースもあります。ここでは、よくある失敗例と対策をご紹介します。

明るさが足りなかった

比較的多い失敗例は「思ったより暗かった」というものです。

【失敗の原因】

・ダウンライトの数が少なすぎた

・ルーメン数(明るさ)が不足していた

・色温度が暗めの電球色だった

【対策】

・部屋の広さに応じた適切な数を設置する

・明るさは少し多めを心がける(後で調光できるタイプなら安心)

・調光・調色機能付きを選んで調整可能にする

・間接照明やスタンドライトも併用する

特にリビングなど広い空間では、ダウンライトだけでなく、ペンダントライトやスタンドライトも組み合わせた「多灯分散照明」がおすすめです。

取付位置を失敗した

設置後に「ここに付ければよかった」と後悔するケースも多いです。

【失敗の原因】

・家具の配置を考慮していなかった

・テーブルの中心からずれていた

・壁際が暗くなってしまった

【対策】

・家具の配置を事前にしっかり計画する

・ダイニングテーブルやソファの位置を明確にする

・将来の模様替えも考慮して柔軟な配置にする

・図面に書き込んで視覚的に確認する

業者との打ち合わせ時に、家具の配置図を見せながら相談すると失敗が少なくなります。

色温度選びのミス

色温度の選択ミスで雰囲気が想定と違ってしまうケースです。

【失敗の原因】

・カタログだけで色温度を判断してしまった

・部屋の用途に合わない色温度を選んだ

・全ての部屋を同じ色温度にしてしまった

【対策】

・ショールームで実物の光を確認する

・部屋の用途に応じて色温度を選ぶ

・調色機能付きを選んで後から調整できるようにする

・電球色はリラックス空間、昼白色は作業空間と使い分ける

色温度は実際に見てみないとイメージが掴みにくいため、ショールームでの確認がおすすめです。

ダウンライトリフォームに関するよくある質問

Q&Aをイメージしたブロック画像

ダウンライトに関して、多くの方が疑問に思うポイントをQ&A形式で解説します。

Q. ダウンライトの寿命はどれくらいですか?

A: LEDダウンライトの寿命は、1日の使用時間が10時間の場合で約40,000時間、年数にして約10年です。

交換型の場合はLED電球のみ交換すれば継続使用が可能ですが、一体型の場合はLEDが切れたら本体ごと交換となります。

Q. 一体型と交換型はどちらがおすすめ?

A:一体型ダウンライトは初期費用を抑えたい方におすすめです。交換型ダウンライトは電球部分だけを自分で交換できる利便性があるため、将来的なメンテナンス性を重視する方に適しています。

Q. 1部屋だけでも工事できますか?

A:1部屋だけでも工事可能です。ただし、1部屋だけの施工でも出張費や準備費用が発生するため、複数の部屋を同時に行う場合と比べて1部屋あたりの単価は高くなる傾向があります。

Q. 夜間や休日の工事は可能ですか?

A:夜間や休日の工事は、業者によって対応可能なケースと難しいケースがあります。戸建て住宅では近隣への配慮を前提に、休日の工事を受け付けている業者が多く存在します。

ただし、マンションでは管理規約により工事可能な時間帯が定められているため、事前に管理組合への確認・申請が必要です。

まとめ

ダウンライトリフォームは、天井をすっきりさせながら省エネ性と安全性を兼ね備えた照明環境を実現できます。費用相場や後付けの可否を事前に確認し、部屋の用途に合わせたサイズ・明るさ・色温度を選ぶことが重要です。

明るさ不足や取付位置のミスといった失敗を防ぐには、総ルーメン数の計算や家具配置との調整を丁寧に行います。業者との綿密な打ち合わせとショールームでの実物確認により、理想の照明空間を手に入れられます。

専門業者に相談して現地調査を受け、具体的な見積もりを取ることから始めてみましょう。適切な計画と信頼できる施工により、長く快適に使えるダウンライト環境が完成します。

ISMでは、経験豊富な専門職人が丁寧に対応いたします。ダウンライトリフォームをご検討中の方は、ぜひ下のお問い合わせフォームまたはLINEからお気軽にご相談ください!

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