近年、侵入強盗などの物騒なニュースが増え、「自宅の防犯対策は十分だろうか」と不安を感じていませんか?

住宅への侵入者は、わずかな隙を見逃しません。1階の窓・玄関ドア・外構の死角など、「できるだけ簡単に侵入できる場所」を常に狙っています。しかし、適切な防犯リフォームを行えば、侵入リスクを大幅に下げることが可能です。

本記事では、警察庁のデータに基づいた侵入犯罪の実態をふまえ、効果の高い防犯リフォームの方法を部位別に解説。窓や玄関の具体的な対策、費用相場、活用できる補助金まで網羅しているので、この記事を読めば、ご自宅に最適な防犯対策の優先順位と予算感が明確になるでしょう。

安心して暮らせる住まいづくりの第一歩として、ぜひお役立てください。

目次

侵入犯罪の実態から考える防犯リフォームの重要性

防犯対策による不安の解消をテーマにしたビフォーアフター型の防犯イラスト

防犯リフォームは、住宅への侵入犯罪の実態を踏まえて、適切な対策をすれば家族の安全や財産を守る有効な手段となります。ここでは、侵入窃盗の実態や侵入者の心理・行動パターンについて順番に解説します。

住宅侵入窃盗の認知件数は減少傾向にある

警察庁の統計によると、住宅侵入窃盗の認知件数は全国的に減少傾向を示しています。この背景には、防犯カメラの普及やコロナ禍以降のリモートワークによる在宅率の増加など、複数の要因が考えらます。

一方で、侵入手口の巧妙化により新たな脅威が生まれており、対策が不十分な住宅は依然として狙われやすい状況です。統計上の減少傾向に油断せず、一度ご自宅の防犯性能を見直してみましょう。

侵入窃盗の認知件数の推移を示すグラフ

                     

侵入窃盗の発生場所|約3割が戸建て住宅で発生している

戸建て住宅は、侵入窃盗の標的として狙われやすい傾向があります。令和6年の認知件数は侵入窃盗全体の29.0%と前年比で1.5%減少しているものの、1日当たり約44件もの侵入窃盗が発生。依然として多くの住宅が被害を受けているのが実情です。

戸建て住宅は窓の数が多く、裏口や勝手口など死角となる出入口が複数あるため、敷地内に侵入されると発見されにくい環境です。特に、塀や植栽で囲まれた住宅は外部から犯行が見えにくく、犯罪者にとって都合のよい条件が揃いやすい構造といえます。

参照:2024年版 最新の統計データから読み解く、侵入窃盗の傾向と防犯対策はコレ!(HOME ALSOK研究所)

侵入に5分以上かかると約7割の侵入者が諦める

侵入者の約7割は、侵入に5分以上かかると犯行を諦めるという調査結果があります。つまり、効果的な防犯リフォームとは、「5分以内に侵入するのが難しい」状態を作り出すことだといえるでしょう。

侵入者は作業中に通行人や住民に気付かれることを恐れるため、時間がかかる住宅を避ける傾向にあります。そのため、防犯ガラスや面格子・補助錠・防犯性能の高い玄関ドアなどを取り入れた防犯リフォームが効果的です。

防犯リフォームの目的は、完全に侵入を防ぐことではありません。「侵入を諦めさせること」こそが本質です。5分という時間的な壁を意識した対策を講じることで、住宅の安全性を大きく高めることができます。

窓からの侵入が戸建住宅の約5割を占める

警察庁の統計によると、令和6年の戸建住宅への侵入手口は約5割が窓からの侵入です。つまり、窓は最も狙われやすい侵入経路といえるでしょう。特に、人目につきにくい家の裏側や側面の窓が標的になりやすい傾向があります。

窓からの侵入で最も多い手口はガラス破りによるもの。この手口での認知件数は全体の約3割を占めます。ドライバーが1本通せる程度の小さな穴を開ければ、穴から差し込んだドライバーの先でクレセント錠のつまみを押して解錠できるため、短時間で侵入できるのです。

侵入窃盗の侵入口を示す円グラフ

狙われにくい窓へ|侵入を5分以上遅らせる防犯リフォーム5選

防犯対策を意識した窓用の補助錠の画像

防犯リフォームの目的は、完全に侵入を防ぐことではなく、侵入を諦めさせることです。侵入をためらわせ、住宅の安全性を大きく高める方法として下記の5つをご紹介します。

  1. 防犯ガラスへの交換で強度と安心を確保する
  2. 内窓の設置で二重構造による防犯性を強化する
  3. 面格子の取り付けで外部からの侵入を抑止する
  4. シャッター・雨戸の導入で窓を確実にガードする
  5. 強化網戸への交換で侵入経路を遮断する

1.防犯ガラスへの交換で強度と安心を確保する

防犯ガラスは、2枚のガラスの間に特殊フィルムを挟んだ構造です。特殊フィルムが衝撃を吸収するため、ハンマーやバールで叩いても簡単には貫通せず、破るのに長い時間を要します。

防犯ガラスが設置された窓には、侵入をためらわせる心理的抑止効果もあるでしょう。特に「CPマーク」がついた商品は、侵入に対して5分以上の耐性が認められた「防犯建物部品」として、高い信頼性と抑止効果が期待できます。

参照:防犯性能の定義・動画で見る防犯性能試験(警察庁 住まいる110番)

2.内窓の設置で二重構造による防犯性を強化する

内窓とは、既存の窓の内側に設置する二重構造の窓のこと。単純に考えても侵入に要する時間が2倍になるため、侵入者が犯行を断念する可能性が高まります。

さらに、内窓には防犯性能だけでなく、断熱・防音効果の向上も期待できるでしょう。冷暖房効率が上がることで電気代を削減できたり、外部の騒音を遮断して快適な居住環境を実現できたり、まさに一石三鳥の効果があります。

3.面格子の取り付けで外部からの侵入を抑止する

侵入者は侵入しやすい住宅を選ぶ傾向があり、面格子が見えると「この家は防犯意識が高い」と判断して標的から外す可能性があります。特に、トイレ・浴室・勝手口など人目につきにくい小窓への設置が効果的でしょう。侵入リスクを大幅に低減できます。

面格子には、ヒシクロス面格子や高強度面格子などの種類があり、窓のサイズや設置場所に応じて最適な製品を選べます。既存の窓枠に後付けできるため、工期も短く比較的低予算での設置が可能です。

4.シャッター・雨戸の導入で窓を確実にガードする

シャッター・雨戸を導入すれば、窓全体を物理的にカバーできるため、窓からの侵入を確実に遮断することが可能です。就寝時や外出時にシャッター・雨戸を閉めることで、侵入者に「侵入が困難」という印象を与え、高い抑止効果を発揮するでしょう。

シャッター・雨戸ともに後付けが可能で施工も簡単なため、高い防犯性能を短期間で実現できます。侵入経路の多くを占める掃き出し窓や腰高窓に優先的に導入することで、効果的に自宅をガードできます。

5.強化網戸への交換で侵入経路を遮断する

窓からの侵入を防ぐ方法には、強化網戸への交換という選択肢もあります。強化網戸は換気しながら防犯性を保つ実用的な製品で、通常の網戸より破れにくい素材で侵入を防ぎます。

通常の網戸はカッターやハサミで容易に切断できますが、強化網戸の多くに採用済みのステンレス製網戸は、簡単に切断できません。夏場に窓を開けて換気する際、強化網戸があれば防犯性を保ちながら快適に過ごせるため、生活の質を損なわずに安全を確保できます。

玄関まわりの防犯リフォーム|侵入を防ぐ3つの実践ポイント

玄関ドアのピッキング対策に有効なディンプルキーの画像

警察庁の「住まいる110番」によると、窓の次に多い侵入手口は表出入口となっています。つまり、玄関まわりの防犯リフォームも窓と同様に重要な侵入対策といえます。

ここでは、玄関からの侵入を防ぐ3つの実践ポイントを順番に解説します。

  1. ディンプルキーへの交換や電子錠の追加で防犯性を高める
  2. サムターンカバーや補助錠で多重防御を実現する
  3. 防犯性能が高いドアに交換して侵入リスクを低減する

1.ディンプルキーへの交換や電子錠の追加で防犯性を高める

ピッキング耐性が高いディンプルキーは、特殊工具を使った解錠に長い時間を要するため、侵入者が敬遠する鍵です。内部構造が複雑なため、ピッキングによる侵入を効果的に防ぐことができます。

また、電子錠やスマートロックには、室内側のサムターンに挟み込む形で後付けできるタイプも存在します。スマホの他、リモコンでも開け閉めできるため、スマホを持たない高齢者や子供でも安心して利用可能です。

ディンプルキーへの交換や電子錠の取り付けは、DIYでも対応できるケースが多く、比較的少ない費用負担で実施できる効果的な防犯対策といえます。

2.サムターンカバーや補助錠で多重防御を実現する

サムターンとは、ドアの内側にある鍵のつまみのことです。侵入者は郵便受けなどから差し込んだ工具でサムターンを回して、解錠する場合があります。サムターンカバーを取り付ければ、工具がつまみに触れることを防げるため、この手口の無効化が可能です。

補助錠はドアの上部や下部に追加で取り付ける錠前です。メインの錠前とは別の位置に設置することで多重防御を実現します。サムターンカバーや補助錠の設置費用は比較的少額で、既存のドアに後付けできる製品が豊富にあるため、幅広い住宅で採用可能です。

3.防犯性能が高いドアに交換して侵入リスクを低減する

玄関周りの防犯対策で高い効果が見込めるのは、玄関ドア本体を防犯性能が高いドアに取り替えることです。その際は、CPマーク付きの製品を選ぶことをおすすめします。

CPマーク付きの玄関ドアは、建物への侵入に対して5分以上抵抗できることが確認された製品です。ピッキング対策のためにカギ穴を無くしたり、サムターンが脱着できたり、バールでのこじ破りにも対応するなど、高い防犯性能を備えています。

参照:防犯性の高い建物部品の紹介(警察庁 住まいる110番)

最新の防犯玄関ドアリフォームについて知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

外構でできる防犯リフォーム|侵入を防ぐ4つの工夫

住宅の外壁に設置された、防犯用のセンサーライトの画像

旭化成ホームズが明治大学理工学部との協業で行った調査により、戸建て住宅における侵入被害の発生場所は敷地の奥に集中することが分かっています。敷地の奥への侵入を防ぐ外構の防犯リフォームには以下の4つの対策が効果的です。

  1. センサーライトで不審者を照らして威嚇する
  2. 防犯カメラを設置して監視体制を強化する
  3. 通路を扉で仕切り敷地の奥に入らせない
  4. 防犯ジャリを敷いて足音で侵入を察知する

参照:戸建て住宅侵入被害15年間調査(旭化成ホームズ株式会社)

1.センサーライトで不審者を照らして威嚇する

センサーライトは、人の動きを感知して自動的に点灯する人感センサー付きのものを選ぶとよいでしょう。人感センサーは赤外線で人の体温を検知する仕組みで、動物や風で揺れる植物には反応しにくい設計です。

暗がりに潜んでいた侵入者が突然明るく照らされると、通行人や住民に発見されるリスクが高まるため、犯行を諦めさせる心理的効果があります。玄関まわりや勝手口、裏庭など人目につきにくい場所に設置すれば、敷地に接近する不審者を効果的に威嚇できるでしょう。

2.防犯カメラを設置して監視体制を強化する

多くの侵入者は録画されることを嫌うため、防犯カメラの設置は強力な抑止力になります。「撮影されている」という心理的プレッシャーを与えることで、侵入者がご自宅を標的から外す可能性が高まるでしょう。実際、防犯カメラが設置された住宅は敬遠される傾向があります。

複数台のカメラを設置して死角を減らし、玄関・勝手口・駐車場など侵入経路となりやすい場所を網羅的に監視するのが理想的です。一方で、ダミーカメラやセンサーライトと組み合わせることで、費用を抑えながら広範囲をカバーする方法もあります。

3.通路を扉で仕切り敷地の奥に入らせない

通路を門扉やフェンスで仕切ることで、敷地への侵入を物理的に遮断できます。仕切りがあると「ここから先は私有地」という境界線が明確になり、視覚的にも侵入をためらわせる効果があります。

門扉を設置する際は、見通しのよい格子状のデザインを選び、防犯性とプライバシーのバランスを取ることが大切です。完全に目隠しする塀や植栽は、一度侵入されると外部から発見されにくくなるため、適度な開放感を残す設計を心がけましょう。

4.防犯ジャリを敷いて足音で侵入を察知する

防犯ジャリは、踏むと大きな音が発生する特殊な砂利です。通常の砂利と異なり、硬質のガラス質素材などで作られており、踏むと80デシベル程度の大きな音を発生させます。この音が侵入者の接近を知らせてくれるため、高い防犯効果が期待できるでしょう。

侵入者は音を嫌うため、足音が響く場所を避ける傾向があります。防犯ジャリが敷かれた通路は侵入を諦めさせる効果があり、建物の外周に沿って敷設すれば、敷地の奥への侵入を効果的に防げます。

さいたま市民が今すぐできる|侵入を防ぐための防犯習慣

住人の防犯意識の啓発をイメージした安全・安心の文字と木製人形の画像

どれだけ効果的な防犯リフォームを行っても、基本的な防犯意識が薄くては意味がありません。ここでは、日ごろから意識して習慣化することで、侵入被害を予防する防犯習慣について解説します。

短時間の外出時もすべての窓と扉を確実に施錠する

侵入者の多くは、無施錠の窓やドアから侵入しています。警察庁の統計によると、令和6年に認知された戸建て住宅における侵入手口の47.6%が無締まりによるもの。驚くべきことに、ガラス破りの35.7%を大きく上回る結果でした。

つまり、施錠という基本的な行動を徹底するだけで、被害を防げるケースが数多くあるということです。ゴミ出しやコンビニへの短時間の外出時にも油断せず、すべての侵入口を施錠することが重要といえるでしょう。

また、ご自宅の玄関ドアが2ロック仕様なら、必ず2つともロックする習慣を身につけましょう。ピッキングの手間が2倍になるため、侵入を断念させる効果があります。

侵入窃盗の侵入手口を示した円グラフ

知らない訪問者にはモニター付きインターホンで対応する

家に侵入させないための防犯対策として、知らない訪問者が来た場合はドアを開けずに対応することを習慣化しましょう。モニター付きインターホンを介して対応すれば、相手の顔が自動で録画されるため、下見目的の不審者を遠ざける効果があります。

実際、水道業者やリフォーム業者を装って、狙いを定めた家の下見に訪れるケースも少なくありません。どんな訪問者に対しても、隙を見せないように振る舞うことが重要です。

【知らないと損】悪徳業者に騙されないためのリフォーム業者の探し方

雨戸やシャッターを閉めて防犯意識を外に示す

就寝時や外出時には、雨戸やシャッターを閉めることを習慣化しましょう。日常的にルーティン化すれば、防犯意識の高さを外部に示す有効な手段となります。侵入者は防犯対策が施された住宅を避ける傾向があるため、下見の際に雨戸やシャッターが閉まっている住宅は「防犯意識が高い」と判断されるのです。

台風や強風の際に雨戸を閉める習慣がある方は、平常時にも同様の習慣を継続することで防犯効果がさらに高まるでしょう。電動シャッターならボタン1つで開閉できるため、手間をかけずに毎日の防犯対策を実施できます。

留守時も照明を点けて在宅を装う工夫をする

留守時も照明を点けて在宅を装う工夫は、長期不在を悟られないために有効な防犯習慣です。夜間に室内が暗い家は留守であると判断され、侵入者にとって格好の標的となります。

たとえば、タイマー式の照明を設置すれば、決まった時間に自動で点灯・消灯させることも可能なため、在宅しているように見せかけられます。また、1階の窓はシャッター・雨戸を閉め、2階の一部の部屋に明かりを点けるのも有効な方法です。

また、長期間不在になる場合は、近隣住民に不在を伝えて見守りをお願いすることも大切です。地域のコミュニティで防犯意識を共有し、不審者や異変を発見したら連絡し合う体制を作れば、地域全体の安全性が向上します。

さいたま市の防犯リフォームで利用できる補助金制度

住宅リフォームで利用できる補助金・助成金を表す画像

2025年10月現在の、さいたま市で利用可能な防犯リフォームに関する補助金制度は、【先進的窓リノベ2025事業】です。以下で詳細を説明します。

【先進的窓リノベ2025事業】で省エネ性能と防犯性を両立

【先進的窓リノベ2025事業】は、断熱性能の高い窓への改修を支援する国の補助金制度です。防犯性能を兼ね備えた窓リフォームにも適用可能で、内窓設置やガラス交換、カバー工法による窓交換を対象に、製品代に応じた補助金が支給されます。

補助金額は窓のサイズや性能、施工方法により異なり、補助額が5万円以上の工事が対象です。複数箇所を施工する場合は補助金額が積み上げられるため、住宅全体の窓を改修する際に大きなメリットがあります。

【先進的窓リノベ2025事業】は予算に達し次第終了となるため、早めの申請が推奨されます。

事業の詳細は、以下の公式サイトをご覧ください。

参照:先進的窓リノベ2025事業(環境省)

防犯ガラスを採用した内窓リフォームも補助対象に

防犯ガラスを採用した内窓リフォームは、【先進的窓リノベ2025事業】の補助対象です。内窓に防犯合わせガラスを組み合わせることで、二重窓による防犯効果と高い断熱性能を兼ね備えた窓を実現できるでしょう。

たとえば、LIXIL(リクシル)のインプラスは、断熱性能に加えて高い防犯性能も備えた製品です。内窓リフォームにインプラスを設置すれば、補助金の対象となります。

参照:内窓インプラスの設置、購入ガイド(LIXIL公式サイト)

登録事業者を通じた申請で安心・スムーズな手続き

補助金の申請は登録事業者を通じて行う仕組みで、施工業者が代行して手続きを進めるため安心です。登録事業者は国の認定を受けたリフォーム業者であり、補助金制度の要件や申請方法を熟知しているため、スムーズな手続きが可能です。

申請には工事前の事前登録と工事後の完了報告が必要で、提出書類や写真撮影などの細かい要件があります。書類作成や写真撮影、オンライン申請などの煩雑な作業は登録事業者に任せられるため、施主は確認と承認のみで済みます。

さいたま市内の登録事業者は、市のホームページや業界団体のサイトで検索可能です。複数の業者に相見積もりを依頼し、補助金額や施工内容・工期・アフターサービスを比較検討して信頼できる業者を選びましょう。

信頼できるリフォーム業者選びの参考に、こちらの記事もご覧ください。

防犯リフォームでよくある質問(FAQ)

Q&Aをテーマにしたビジュアル

Q1.防犯リフォームの費用相場はどのくらいですか?

A. 防犯リフォームの費用相場は施工箇所・選択する製品により異なります。

以下の表で主要な費用目安をまとめました。

工事内容費用相場
防犯ガラスへの交換5万円〜15万円/窓
内窓の設置8万円〜20万円/窓
面格子の取り付け3万円〜10万円/箇所
シャッターの設置10万円〜30万円/窓
強化網戸への交換1万円〜3万円/枚
玄関
カバー工法によるドア交換20万円〜50万円
補助錠の追加1万円〜3万円
ディンプルキーへの交換1万円〜3万円
電子錠・スマートロックへの交換5万円〜15万円
外構
センサーライトの設置数千円〜1万円/台
防犯カメラの設置数万円〜十数万円/台
門扉の設置10万円〜30万円
防犯砂利の敷設数千円/平方メートル

複数箇所を同時に施工すると、業者によっては値引きや工事費の削減が可能な場合があります。さいたま市では先進的窓リノベ事業の補助金を活用することで、製品代5万円以上の窓リフォームに数万円単位の補助が受けられ、実質的な支払額を抑えられます。

Q2.工事期間はどのくらいかかりますか?

A. 防犯リフォームの工事期間は施工内容により異なりますが、多くの施工は短期間で完了します。以下の表で主要な防犯リフォームの工事期間の目安をまとめました。

工事内容工事期間
防犯ガラスへの交換1日〜2日
内窓の設置半日〜1日
面格子の取り付け半日〜1日
シャッターの設置半日〜1日/窓
強化網戸への交換数時間
玄関
カバー工法によるドア交換1日
補助錠の追加数時間
ディンプルキーへの交換数時間
電子錠・スマートロックへの交換数時間〜半日
外構
センサーライトの設置半日〜1日
防犯カメラの設置1日
門扉の設置2週間程度
防犯砂利の敷設半日〜1日

複数箇所を同時に施工する場合、個別に施工するより全体の工期を短縮できる場合があります。工事中は窓やドアが一時的に使用できない時間帯がありますが、業者が配慮して施工を進めるため安心です。

Q3.防犯ガラスは本当に割れないのですか?

A. 防犯ガラスは完全に割れない材質ではなく、2枚のガラスの間に特殊フィルムを挟んだ構造により、破るのに長い時間を要する設計です。防犯ガラスの目的は完全に侵入を阻止することではなく、侵入に要する時間を延ばして犯罪者を断念させる抑止力です。

まとめ

侵入犯罪から家族の安全と財産を守るには、窓・玄関・外構を一体的に強化する防犯リフォームが効果的です。全国的に侵入窃盗は減少傾向にあるものの、依然として予断を許さない状況であり、防犯対策の必要性は高まっています。

防犯リフォームには、防犯ガラスや内窓、面格子・シャッター・玄関ドアの交換・外構の照明やカメラ設置など、複数の選択肢があります。日常の防犯習慣と組み合わせることで、物理的な対策と心理的な抑止力を兼ね備えた環境を整備できるでしょう。

さらに、国の補助金制度を活用すれば、費用負担を抑えながら高性能な防犯リフォームを実現できます。まずは信頼できる登録事業者に相談し、ご自宅に最適な防犯対策を検討してみてはいかがでしょうか。

さいたま市でのリフォーム実績が豊富なISMでは、補助金申請から施工まで一貫してサポートし、お客様のご要望に応じた最適な防犯リフォームプランをご提案いたします。

理想的なリフォームで家の防犯性能を高めたい方は、お気軽に下記お問い合わせフォームからご相談ください。

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