床の傷みや汚れが気になり、お部屋の印象を変えたいと思っている方は多いのではないでしょうか。業者に依頼すると費用がかさむため、DIYで床のリフォームを検討する方もいるかもしれません。この記事では、DIYで床リフォームに挑戦し、費用を抑える方法をプロの視点から解説します。フローリング、クッションフロア、タイルなど、様々な床材に対応したDIYの手順や必要な道具、材料をご紹介。自分で手を加えることで、住まいに愛着が湧くのは素晴らしいことですが、床のリフォームは仕上がりの美しさや耐久性も重要なポイント。実は、DIYで完璧な仕上がりを求めるのは、想像以上に大変な場合も…。この記事では、DIYの可能性を探りつつ、プロに依頼することで得られるメリットや、費用対効果についても詳しく解説します。DIYとプロの施工、どちらがご自身にとって最適か、この記事を読んで判断してみてください。
目次
床のリフォーム DIYでできること
床のリフォームは、お部屋の印象を大きく変える重要な要素です。
DIYでどこまでできるのか、どんな床材を選べば良いのか、この章で詳しく解説していきます。
①床材の種類と特徴と選び方
床材には様々な種類があり、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。適切な床材を選ぶことで、快適な空間を実現できます。
フローリング、クッションフロア、タイル、カーペット、畳など、各床材の特徴、メリット・デメリットを解説します。
フローリング
木の温かみを感じられる自然な風合いが最大の魅力です。フローリングには、無垢材と合板フローリングの2種類があります。無垢材は天然木を使用しているため、調湿効果があり、足触りも良いですが、価格は比較的高めです。合板フローリングは、合板の表面に木材を貼り付けたもので、種類が豊富で価格も比較的安価です。フローリングを選ぶ際には、耐久性、耐水性、傷への強さなどを考慮し、使用する場所やライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。例えば、水回りに使用する場合は、耐水性の高いフローリングを選ぶと良いでしょう。しかし、フローリングは水濡れに弱いため、こまめな拭き掃除などのメンテナンスが必要です。
- メリット
自然な風合い、耐久性が高い(種類による)、デザインが豊富。 - デメリット
水濡れに弱い、定期的なメンテナンスが必要、費用は比較的高め(種類による)。
クッションフロア
塩化ビニール製のシート状の床材で、柔らかい素材のため足音が響きにくいのが特徴です。水や汚れに強く、メンテナンスが簡単なため、キッチンや洗面所などの水回りに適しています。デザインも豊富で、フローリング調やタイル調など、様々なデザインを選ぶことができます。また、比較的安価なため、DIY初心者の方にもおすすめです。しかし、重いものを置くと跡がつきやすく、耐久性はフローリングに劣ります。また、熱に弱いため、ホットカーペットなどを長時間使用すると変色する可能性があります。賃貸物件で使用する場合は、剥がせるタイプのクッションフロアを選ぶことで、現状回復が容易になります。
- メリット
水や汚れに強い、メンテナンスが簡単、デザインが豊富、安価。 - デメリット
重いものを置くと跡がつきやすい、耐久性はフローリングに劣る、熱に弱い。
タイル
陶器や石などを素材とした床材で、耐水性、耐久性に非常に優れています。高級感のある仕上がりになるため、玄関やトイレ、キッチンなど、デザイン性を重視したい場所に適しています。また、汚れが落ちやすく、掃除が簡単なのもメリットです。しかし、硬い素材のため足音が響きやすく、冬場は冷たく感じるというデメリットがあります。また、施工にはある程度の技術が必要となるため、DIYに慣れていない場合は業者に依頼することも検討しましょう。
- メリット
耐水性、耐久性に非常に優れる、高級感のある仕上がり、掃除が簡単。 - デメリット
硬い素材のため足音が響きやすい、冬場は冷たく感じる、施工に技術が必要。
カーペット
柔らかく温かい肌触りが特徴で、リビングや寝室など、くつろぎの空間に適しています。防音性にも優れているため、マンションなど集合住宅にもおすすめです。しかし、汚れやすく、ダニやカビが発生しやすいというデメリットがあります。定期的な掃除や換気が必要となります。また、アレルギー体質の方にはあまりおすすめできません。
- メリット
柔らかく温かい肌触り、防音性に優れる。 - デメリット
汚れやすく、ダニやカビが発生しやすい、定期的な清掃が必要。
畳
日本の伝統的な床材で、い草の香りが心地よく、調湿効果があり、快適な空間を作ります。和室はもちろん、洋室に取り入れることで和モダンな空間を演出することもできます。しかし、水濡れに弱く、ダニやカビが発生しやすいというデメリットがあります。定期的なメンテナンスが必要となります。また、フローリングなどに比べて耐久性が低いため、傷つきやすいという点も考慮する必要があります。
- メリット
調湿効果がある、心地よい香り、和の雰囲気。 - デメリット
水濡れに弱い、ダニやカビが発生しやすい、定期的なメンテナンスが必要、耐久性が低い。
各床材の自分でできるリフォーム方法
様々な床材がありますが、DIYでどこまでリフォームできるのでしょうか?この章では、各床材のDIYリフォーム方法を具体的に解説していきます。
①フローリングの張り替え
フローリングの張り替えは、部屋の印象を大きく変える効果的なリフォーム方法です。しかし、他の床材に比べて作業工程が多く、ある程度のDIYスキルが求められます。ここでは、既存の床の上に新しいフローリングを重ねて張る「重ね張り」と、既存の床を剥がしてから新しいフローリングを張る「剥がして張り替え」の2つの方法について、詳しく解説します。
- 重ね張り
既存の床を剥がす手間が省けるため、比較的簡単にDIYできます。ただし、床の高さが変わるため、ドアの開閉などに影響がないか事前に確認が必要です。また、既存の床の状態によっては不向きな場合もあります。例えば、既存の床が大きく波打っている場合や、湿気を含んでいる場合は、重ね張りをすると新しいフローリングも影響を受けてしまう可能性があります。- 方法: 既存の床を清掃し、ゴミやホコリを取り除きます。必要に応じて、下地調整材などで平滑にします。その後、フローリング専用の接着剤または両面テープを使用して、新しいフローリングを張っていきます。
- 必要な道具・材料: フローリング材、フローリング用接着剤または両面テープ、ノコギリ(またはカッター)、定規、メジャー、クッション材(必要に応じて)、マスキングテープなど。
- 費用: 比較的安価。材料費のみで済むことが多いです。
- 注意点: 床の高さが変わる、既存の床の状態によっては不向き、ドアの開閉に影響がないか確認。
- 剥がして張り替え
既存の床を剥がす手間がかかりますが、下地からしっかりとリフォームできるため、床鳴りなどの問題を根本的に解消できます。また、床下の点検や配管のメンテナンスなども行えるというメリットもあります。- 方法: バールやハンマーなどを使用して既存の床を剥がします。釘や接着剤の跡などを取り除き、下地を清掃します。必要に応じて、下地の補修や調整を行います。その後、新しいフローリングを張っていきます。
- 必要な道具・材料: フローリング材、フローリング用接着剤、ノコギリ、バール、ハンマー、釘抜き、下地材(合板など)、クッション材(必要に応じて)、マスキングテープ、軍手、保護メガネなど。
- 費用: 比較的高価。材料費に加えて、下地材や処分費用などがかかる場合があります。
- 注意点: 既存の床の処分が必要、下地処理が重要、作業に時間と労力がかかる。
②クッションフロアの張り替え方法
クッションフロアの張り替えは、比較的簡単にDIYできるため、初心者の方にもおすすめです。
クッションフロアは、水や汚れに強く、メンテナンスが簡単なため、キッチンや洗面所などの水回りに適しています。比較的安価で、DIY初心者でも扱いやすい床材です。賃貸物件で使用する場合は、剥がせるタイプのクッションフロアを選ぶことで、退去時の原状回復が容易になります。
- 方法:既存のクッションフロアを剥がします。床面を清掃し、凹凸がないようにパテなどで下地処理を行います。新しいクッションフロアを部屋の大きさに合わせてカットし、床に敷いていきます。接着剤を使用する場合は、均一に塗布し、空気が入らないようにしっかりと圧着します。賃貸向けの剥がせるタイプの場合は、裏面の剥離紙を剥がして貼り付けるだけで簡単に施工できます。
- 必要な道具・材料: クッションフロア、カッター、定規、地ベラ、マスキングテープ、両面テープ(必要に応じて)、クッションフロア用接着剤(必要に応じて)、パテ(必要に応じて)、雑巾、軍手など。
- 費用: 比較的安価。材料費のみで済むことが多いです。
- 注意点: 下地処理が重要、空気が入らないように丁寧に貼り付ける、賃貸の場合は剥がせるタイプを選ぶ。剥がせるタイプでも、長期間貼り付けたままにすると剥がしにくくなる場合があるので注意が必要です。剥がす際には、ゆっくりと丁寧に剥がすことで、床に糊が残りにくくなります。もし糊が残ってしまった場合は、専用の剥離剤などを使用することで綺麗に落とすことができます。
③フロアタイルの貼り付け
フロアタイルは、カッターで簡単にカットできるため、DIY初心者でも扱いやすい床材です。
フロアタイルは、耐久性やデザイン性に優れており、フローリングのような高級感を出すことができます。カッターで簡単にカットできるため、DIY初心者でも扱いやすい床材です。
- 方法: 床面を清掃し、凹凸がないようにパテなどで下地処理を行います。フロアタイルを部屋の大きさに合わせてカットします。裏面に両面テープまたは接着剤を塗布し、床に貼り付けていきます。タイルの間隔が均一になるように注意しながら貼り付けていきます。
- 必要な道具・材料: フロアタイル、カッター、定規、地ベラ、マスキングテープ、両面テープまたはフロアタイル用接着剤、パテ(必要に応じて)、雑巾、軍手など。
- 費用: 比較的安価。材料費のみで済むことが多いです。
- 注意点: 下地処理が重要、タイルの間隔が均一になるように注意、貼り直しが難しいので慎重に作業する。
④カーペットの敷き詰め
カーペットの敷き詰めは、広い範囲を覆う場合に適しています。
カーペットは、柔らかい肌触りと防音性が特徴で、リビングや寝室などに適しています。広い範囲を覆う場合に、継ぎ目が目立ちにくいというメリットもあります。
- 方法: 床面を清掃し、必要に応じて下地処理を行います。カーペットを部屋の大きさに合わせてカットします。カーペット用の両面テープまたは接着剤を使用して、床に固定していきます。カーペットが波打たないように、しっかりと伸ばしながら貼り付けていきます。
- 必要な道具・材料: カーペット、カッター、定規、地ベラ、カーペット用両面テープまたは接着剤、マスキングテープ、軍手など。
- 費用: 比較的安価。材料費のみで済むことが多いです。
- 注意点: 大きなカーペットを扱うため、ある程度のスペースが必要、カーペットが波打たないように丁寧に貼り付ける、換気をしながら作業する。
どこまでDIYでリフォーム可能?
床のリフォームは、DIYで挑戦できる範囲と、プロの業者に依頼すべき範囲が明確に分かれます。費用を抑えたいという気持ちは大切ですが、無理にDIYを進めてしまうと、仕上がりが悪くなったり、怪我をしてしまったりするリスクもあります。また、後から業者に手直しを依頼することになり、かえって費用がかさんでしまうケースも少なくありません。この章では、DIYでできることと業者に依頼すべきことの境界線を明確にし、後悔のないリフォームを実現するための情報を提供します。
①DIYでできること
比較的簡単で、特別な技術や専門的な道具を必要としない作業は、DIYで行うことが可能です。例えば、以下のような作業はDIY初心者でも比較的取り組みやすいでしょう。
- クッションフロアの張り替え(重ね張り): 既存の床の上に新しいクッションフロアを重ねて張る作業は、比較的簡単です。カッターや定規などの基本的な道具と、クッションフロア、両面テープまたは接着剤があれば作業できます。ただし、既存の床の状態によっては不向きな場合もあります。
- フロアタイルの貼り付け: 裏面に粘着剤が付いているタイプのフロアタイルであれば、剥離紙を剥がして貼るだけで施工できます。カッターで簡単にカットできるため、複雑な形状の場所にも対応しやすいです。
- カーペットの敷き詰め(部分敷き): 部屋全体に敷き詰めるのは難しいですが、部分的にカーペットを敷く程度であればDIYでも可能です。カーペットカッターや両面テープなどを使用します。
これらの作業は、比較的短時間で完了し、費用も抑えられるため、DIYの入門として最適です。しかし、これらの作業でも、下地処理を怠ると仕上がりに影響が出たり、剥がれやすくなったりするため、注意が必要です。
②どんな状況であれば業者に依頼すべき?
以下のような状況の場合は、無理にDIYをせずに、プロの業者に依頼することをおすすめします。
- フローリングの張り替え(剥がして張り替え)
既存のフローリングを剥がし、下地からやり直す作業は、専門的な知識と技術が必要です。下地処理が不十分だと、床鳴りの原因になったり、新しいフローリングが浮いてきたりする可能性があります。また、廃材の処分も考慮する必要があります。 - 床の下地が傷んでいる場合
床の下地(合板など)が腐食していたり、シロアリの被害にあっている場合は、専門的な補修が必要です。DIYで対処しようとすると、症状が悪化する可能性もあります。 - 床暖房の設置・変更
床暖房の設置や変更は、電気工事や配管工事が伴うため、専門の資格が必要です。DIYで行うことは法律で禁止されています。 - 広い面積の床のリフォーム
広い面積の床をDIYで行う場合、時間と労力が非常にかかります。仕上がりの均一性を保つことも難しく、途中で挫折してしまう可能性もあります。 - 複雑な形状の部屋の床のリフォーム
部屋の形状が複雑な場合、床材のカットや調整が難しく、DIYでは綺麗に仕上げるのが困難です。
DIYは、費用を抑えられる、自分の手で住まいを改修する喜びを味わえる、といった大きなメリットがあります。しかし、時間や手間がかかる、仕上がりの品質が個人のスキルに左右される、といったデメリットも存在します。特に、床のリフォームは、仕上がりの良し悪しが生活の快適性に大きく影響するため、慎重に判断する必要があります。
一方、業者に依頼すると、費用はかかりますが、プロの技術と経験によって高品質な仕上がりを期待できます。また、時間や手間を省けるため、忙しい方にもおすすめです。特に、上記で述べたような、専門的な知識や技術が必要な作業、または広い面積や複雑な形状の部屋のリフォームは、業者に依頼することで、時間と労力を節約できるだけでなく、長期的に見て満足度の高い結果を得られる可能性が高いと言えるでしょう。
例えば、フローリングの張り替えをDIYで行った場合、下地処理が不十分だったために床鳴りがしたり、フローリングの間に隙間ができたりする可能性があります。そうなると、後から業者に手直しを依頼することになり、かえって費用がかさんでしまうこともあります。最初から業者に依頼していれば、このような問題は起こらず、時間も費用も節約できたかもしれません。
DIYは手軽にできる範囲で行い、専門的な知識や技術が必要な作業はプロに任せるという選択が、最終的には時間、費用、そして何より満足度を高めるための賢明な判断と言えるでしょう。業者選びも重要です。複数の業者から見積もりを取り、実績や評判などを比較検討することで、信頼できる業者を見つけることができます。
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DIYの際に注意すべきポイント
DIYで床のリフォームを行う際には、仕上がりの美しさや機能性だけでなく、安全面と騒音面にも細心の注意を払う必要があります。特に、床のリフォームは比較的大きな作業となることが多く、適切な対策を怠ると怪我や近隣トラブルの原因になりかねません。この章では、DIYを安全かつ円滑に進めるために、注意すべきポイントを具体的に解説します。
①安全対策について
DIY作業中の怪我は、ちょっとした不注意から起こることがほとんどです。特に、床のリフォームでは、カッターやノコギリなどの刃物、ハンマーなどの工具、そして剥がした床材の破片など、怪我の要因となるものが多く存在します。作業前にしっかりと安全対策を講じることで、これらのリスクを大幅に減らすことができます。
- 保護メガネの着用: 床材の切断時や、古い床材を剥がす際に、破片が目に入るのを防ぎます。特に、フローリングの切断時には細かい木くずが飛び散りやすく、クッションフロアやフロアタイルをカッターで切る際にも、思わぬ跳ね返りで目を傷つける可能性があります。
- 作業用手袋の着用: 手を保護し、滑り止めにもなります。特に、重い床材を持ち上げたり、釘を抜いたりする際に、手を怪我から守ります。軍手だけでなく、革製の手袋など、より丈夫なものを使用すると、より安全です。
- 防塵マスクの着用: 古い床材を剥がす際や、下地を研磨する際に発生する粉塵を吸い込むのを防ぎます。特に、古い床材にはアスベストが含まれている可能性もあるため、注意が必要です。不安な場合は、専門業者にアスベストの有無を調査してもらうことをおすすめします。
- 安全靴の着用: 重いものを落としたり、釘を踏んだりするのを防ぎます。特に、フローリング材やタイルなど、重い床材を扱う際には、足への負担を軽減する効果もあります。
- 適切な服装: ゆったりとした服装は作業中に引っかかったりする危険性があるため、体にフィットした動きやすい服装を選びましょう。また、素足やサンダルでの作業は避け、靴下と靴を着用しましょう。
- 作業場所の整理整頓: 作業前に周囲を整理整頓し、作業スペースを確保することで、つまずいたり、工具が散乱したりするのを防ぎます。また、使用しない工具や材料は、邪魔にならない場所に片付けておきましょう。
- 工具の正しい使用: 各工具の取扱説明書をよく読み、正しい使用方法を守りましょう。無理な力を加えたり、用途以外に使用したりすると、工具の破損や怪我の原因になります。
- 換気の確保: 接着剤や塗料などを使用する際には、換気をしっかりと行いましょう。有害なガスを吸い込むのを防ぎます。
これらの対策を徹底することで、DIY作業中の怪我のリスクを最小限に抑えることができます。
②騒音対策について
特にマンションやアパートなどの集合住宅では、床のリフォーム作業中の騒音が、近隣住民への迷惑となる可能性があります。作業時間帯に配慮するのはもちろんのこと、防音対策をしっかりと行うことで、トラブルを未然に防ぐことが重要です。
- 作業時間帯の配慮: 早朝や深夜の作業は避け、日中の時間帯に行いましょう。管理規約などで作業時間帯が定められている場合は、それに従いましょう。事前に近隣住民に挨拶をして、作業を行う旨を伝えておくと、理解を得やすくなります。
- 防音シートの使用: 床に敷くことで、衝撃音や振動を軽減します。防音効果の高い厚手のものを選ぶと、より効果的です。特に、フローリングを剥がす作業や、ハンマーを使用する作業では、大きな音が発生するため、防音シートの使用は必須と言えるでしょう。
- 防振マットの使用: 工具の下に敷くことで、振動を軽減します。特に、電動工具を使用する際には、振動が階下に伝わりやすいため、防振マットの使用をおすすめします。
- 緩衝材の使用: 床材を運搬する際や、一時的に床に置く際に、床を傷つけないように緩衝材を使用しましょう。また、床材を切断する際に、下に緩衝材を敷くことで、騒音を軽減する効果もあります。
- 音の出にくい工具の選択: 電動工具を使用する場合、振動や騒音が比較的少ないものを選ぶようにしましょう。また、手動工具を併用することで、騒音を抑えることができます。
- こまめな休憩: 長時間連続して作業を行うと、集中力が低下し、騒音への配慮が不足する可能性があります。こまめに休憩を取り、周囲への配慮を怠らないようにしましょう。
具体的な防音対策としては、以下のような方法が挙げられます。
- 防音シートの種類: 防音カーペット、防音マット、防音フローリングなど、様々な種類の防音シートがあります。それぞれの特徴や防音効果を比較検討し、適切なものを選びましょう。
- 防音シートの使い方: 防音シートは、床全体に敷き詰めるだけでなく、特に音の発生源となる場所に重点的に敷くことで、より効果的に騒音を軽減できます。
- その他の対策: ドアや窓を閉めて作業することで、音漏れを軽減できます。また、近隣住民に迷惑がかからない時間帯に、集中的に騒音の大きい作業を行うなどの工夫も有効です。
これらの対策をしっかりと行うことで、近隣住民とのトラブルを避け、気持ちよくDIY作業を進めることができます。安全と騒音対策は、DIYを成功させるための重要な要素であることを忘れずに、しっかりと準備を行いましょう。
賃貸物件におけるDIYの注意点とは?
賃貸物件でDIYを行う場合、持ち家とは異なり「原状回復義務」という大きな制約があります。これは、退去時に部屋を入居時の状態に戻す義務のことで、DIYによって変更した箇所も例外ではありません。この原状回復義務を無視してDIYを行うと、退去時に高額な修繕費用を請求される可能性があります。この章では、賃貸物件で床のDIYを行う際に特に注意すべきポイントと、原状回復の重要性について詳しく解説します。
①注意すべきポイントとは?
賃貸物件でのDIYは、「原状回復できる範囲」で行うことが大前提です。つまり、退去時に元の状態に戻せるように工夫する必要があります。床のDIYにおいては、以下の点に特に注意しましょう。
- 剥がせるタイプの床材の使用: クッションフロアやフロアタイルなど、剥がせるタイプの床材を選ぶのが基本です。これらの床材は、裏面に粘着剤が付いていたり、吸着シートで固定するタイプなどがあり、比較的簡単に貼り付け・剥がしが可能です。
- 具体的な商品例
- 東リ LAYフローリング: 裏面に吸着加工が施されており、置くだけで簡単に設置できます。剥がした後も糊残りが少ないのが特徴です。
- サンゲツ Reフロア: こちらも裏面に吸着加工が施されたクッションフロアで、豊富なデザインが魅力です。
- 壁紙屋本舗 貼ってはがせるフロアシート: 幅広いデザインとサイズ展開が特徴で、カッターで簡単にカットできます。
- これらの商品はあくまで一例で、他にも様々なメーカーから剥がせるタイプの床材が販売されています。ホームセンターやネット通販などで探してみると良いでしょう。選ぶ際には、剥がしやすさだけでなく、耐久性やデザイン性も考慮することが大切です。
- 具体的な商品例
- 両面テープの選び方: 床材を固定するために両面テープを使用する場合は、特に注意が必要です。強力な粘着力のある両面テープを使用すると、剥がす際に床材や下地に糊が残ってしまい、原状回復が困難になる場合があります。
- おすすめの両面テープ
- ニチバン きれいにはがせる両面テープ: 剥がす際に糊残りが少ないのが特徴です。
- 3M スコッチ はがせる両面テープ: こちらも剥がしやすく、様々な素材に使用できます。
- 両面テープを使用する際は、目立たない場所で試してから使用することをおすすめします。また、長期間貼り付けたままにすると剥がしにくくなる場合があるので、注意が必要です。剥がす際には、ドライヤーなどで温めながらゆっくりと剥がすと、糊残りを抑えることができます。
- おすすめの両面テープ
- 原状回復を意識した施工: 釘やネジなどを使用する、下地に直接接着剤を塗布するなどの施工は、原状回復が困難になるため避けましょう。できる限り現状に手を加えない施工方法を選ぶことが重要です。
- 事前に大家さんや管理会社に相談: DIYの内容によっては、事前に大家さんや管理会社に相談しておくことをおすすめします。許可を得ていれば、退去時のトラブルを避けることができます。特に、大規模なDIYや、原状回復が難しいと思われるDIYを行う場合は、必ず事前に相談しましょう。口頭だけでなく、書面で許可を得ておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。
②現状回復の重要性
賃貸物件における原状回復は、借主の義務として法律で定められています。退去時に原状回復ができない場合、敷金から修繕費用が差し引かれたり、場合によっては追加で請求されることもあります。
- 原状回復の範囲: 国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、通常の使用で発生した損耗(経年劣化など)は、貸主が負担することになっています。しかし、借主の故意や過失によって発生した損耗は、借主が負担する必要があります。DIYによって床に傷をつけたり、糊が残ってしまったりした場合は、借主の負担となる可能性が高いです。
- 修繕費用の請求: 原状回復が不十分な場合、大家さんや管理会社は修繕業者に依頼して原状回復を行います。その費用は借主に請求されることになります。修繕費用は、床材の種類や範囲、損傷の程度によって大きく異なります。場合によっては、高額な費用を請求されることもあるため、注意が必要です。
- トラブルを避けるために: 退去時にトラブルを避けるためには、DIYを行う前に原状回復についてしっかりと理解しておくことが重要です。また、DIYを行った箇所は、写真などで記録しておくと、退去時の説明がスムーズになります。
賃貸物件でのDIYは、原状回復を前提に行うことが鉄則です。上記で説明した注意点をしっかりと守り、トラブルのない快適なDIYライフを送りましょう。不安な場合は、DIYを行う前に大家さんや管理会社に相談することをおすすめします。
まとめ
この記事では、DIYで床リフォームを行う際のポイントについて解説しました。
床材の選び方から施工方法、注意点まで、DIY初心者から経験者まで役立つ情報をご紹介しました。DIYは費用を抑えられるというメリットがありますが、時間や手間がかかります。また、仕上がりの品質は、個人のスキルによって大きく左右されます。専門的な知識や技術が必要な作業は、業者に依頼することをおすすめします。床のリフォームについてご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
リフォームは非常に悪徳業者もいるような業界であり、ひどい目にあったなどというような声もよく耳にします。
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