長年住んでいるとフローリングなどの床は、傷がついたりして劣化していきます。
実際には広さによって費用が異なってくるため、どのくらい費用がかかるのかわからないという方も多いのではないでしょうか?
今回はフローリングを張り替えた際にどのくらいの費用がかかるのか、ケースごとに解説していきたいと思います。
この記事を読めばフローリングをリフォームする際に予算の目途をたてることができ、今後の参考にしていただけます。
それでは詳しく解説していきます。
目次
フローリングのリフォームには工法が2種類
フローリングのリフォームには、主に「張り替え工法」と「重ね張り工法」の2つの方法があります。それぞれにメリットとデメリットがあり、状況や予算に応じて最適な工法を選ぶことが重要です。
①張り替え工法
張り替え工法は、既存のフローリングを撤去し、新しいフローリング材に取り替える方法です。下地からしっかりと施工するため、見た目や機能性が新築同様になります。特に、床材が著しく劣化している場合や、下地に問題がある場合に適しています。たとえば、長年の使用でフローリングが反ってしまったり、歩くときにきしみ音がする場合、この工法が最適です。下地の劣化を放置すると、後々の修繕費用がさらにかさむことになるため、早めの対策が重要です。
メリット
新品同様の仕上がりになる: 新しいフローリング材を使用するため、見た目はもちろん、機能面でも新築同様の品質を得ることができます。
下地から修繕できるため、長期的な耐久性が高い: 下地の状態を確認し、必要な部分を修繕することで、フローリングの寿命を大幅に延ばすことが可能です。
好みに合わせて、フローリング材の種類や色を自由に選べる: 多種多様なフローリング材から、自分のライフスタイルやインテリアに最適なものを選べるのも大きな魅力です。
デメリット
費用が高くなる: 張り替え工法は、下地の修繕や新しい材料の費用がかかるため、重ね張り工法に比べて費用が高くなる傾向にあります。
工期が長くなる: 既存のフローリングの撤去作業があるため、重ね張り工法よりも工期が長くなります。そのため、施工中は部屋を使用できない期間が発生することもあります。
床下収納や設備の移設が必要になる場合がある: 床下に収納や配線がある場合、それらを一時的に移設する必要があるため、追加の手間と費用がかかることがあります。
②重ね張り工法
重ね張り工法は、既存のフローリングの上に新しいフローリング材を重ねて張る方法です。この工法は、既存の床材を撤去しないため、工期が短く、費用も比較的安価で済むのが特徴です。特に、比較的新しい住宅で、まだ下地がしっかりしている場合や、軽微な傷や色あせなどが主な問題である場合に適しています。ただし、床の高さが少し上がるため、その点を考慮しておく必要があります。
メリット
工期が短く、費用が抑えられる: 既存のフローリングを撤去しない分、作業時間が短縮され、費用も抑えることができます。また、施工中に家族が他の部屋で生活を続けることができるのも大きな利点です。
既存の床材をそのまま活かせるため、ゴミが少ない: 廃材が出ないため、環境にも優しく、また廃材処理費用も発生しないため経済的です。
床の高さが少し高くなる程度で、基本的に住みながら施工が可能: 軽度のリフォームであれば、引越しや一時的な移転が不要で、通常通りの生活を維持できます。
デメリット
下地の問題が解決されない場合がある: 既存のフローリングの下地に問題がある場合、そのまま新しい床材を張ると、問題がさらに悪化する可能性があります。そのため、下地の状態をしっかりと確認することが重要です。
重ね張りに対応できる床材が限られる: 全てのフローリング材が重ね張りに適しているわけではありません。選べる素材が限られるため、希望するデザインや機能性を持つ素材が見つからない場合もあります。
床が若干高くなるため、ドアや敷居の調整が必要になることがある: 重ね張りによって床の高さが変わるため、ドアや敷居との段差ができることがあります。その場合、ドアの削り直しや敷居の調整が必要となり、追加の費用が発生する可能性があります。
費用は一体どのくらいかかる?
フローリングリフォームの費用は、部屋の広さに応じて大きく変わります。ここでは、20畳、8畳、6畳それぞれの広さでのリフォーム費用について解説します。
①20畳
フローリングからフローリングへ張り替えをした場合の相場です。
20畳フローリングの張り替え:30~60万円
20畳フローリングの重ね張り:20~50万円
※上記費用はあくまでも目安です。
※張り替え前の床材の種類などによっても、リフォーム費用は異なります。
例)20畳の広いリビングを化粧シート系床材にすべて張替え
合計:約56万円
⚪︎内訳例
商品代:約25万円
工事代:約31万円
・既存フローリング撤去処分費用…約5万円
・フローリング張替え工事費用…約20万円
・下地補修費用…約4万円
・家具移動費用…約2万円
20畳分の張替えリフォームには約2日分の工賃を見積もっておかなくてはなりません。その他、既存のフローリング撤去処分費用や、下地に劣化が生じていた場合はその補修費用も必要となるなど、全体の費用は高額になります。
②8畳
フローリングからフローリングへ張り替えをした場合の相場です。
8畳フローリングの張り替え:15~30万円
8畳フローリングの重ね張り:10~25万円
※上記費用はあくまでも目安です。
※張り替え前の床材の種類などによっても、リフォーム費用は異なります。
例)8畳のリビングを化粧シート系床材にすべて張替え
合計:約26万円
⚪︎内訳例
商品代:約10万円
工事代:約16万円
・既存フローリング撤去処分費用…約4万円
・フローリング張替え工事費用…約10万円
・下地補修費用…約1万円
・家具移動費用…約1万円
③6畳
フローリングからフローリングへ張り替えをした場合の相場です。
6畳フローリングの張り替え:10~25万円
6畳フローリングの重ね張り:8~20万円
※上記費用はあくまでも目安です。
※張り替え前の床材の種類などによっても、リフォーム費用は異なります。
例)6畳のリビングを化粧シート系床材にすべて張替え
合計:約18万円
⚪︎内訳例
商品代:約8万円
工事代:約10万円
・既存フローリング撤去処分費用…約3万円
・フローリング張替え工事費用…約5万円
・下地補修費用…約1万円
・家具移動費用…約1万円
気を付けるべきポイントとは
フローリングリフォームを成功させるためには、以下のポイントに注意することが重要です。ここでは3点について詳しく解説します。
①床材によって金額が変わる
フローリングのリフォーム費用は、使用する床材によって大きく変わります。
例えば、無垢材や高品質な化粧合板を選ぶと費用が高くなりますが、その分、耐久性や見た目の美しさが向上します。無垢材は自然素材であり、経年変化を楽しむことができ、温かみのある風合いが魅力です。
一方で、メンテナンスが必要なことや湿度に敏感なため、適切な環境での使用が求められます。逆に、リーズナブルな複合フローリングやビニール床材を選べば、初期費用を抑えることができますが、耐久性に劣り、長期的には追加のリフォームが必要になる可能性が高くなります。
ビニール床材は、耐水性に優れ、掃除がしやすいという利点がありますが、質感やデザインの面で無垢材には及びません。
リフォームを成功させるためには、予算と理想の仕上がり、ライフスタイルを考慮して、適切な床材を選ぶことが重要です。
以下は、床材の価格相場各メーカーのカタログ記載の定価から、1坪あたりの価格に換算した金額です。
・化粧シート系平均価格…2万9100円→売値6割…1万7460円
・突板系平均価格…3万1390円→売値6割…1万8834円
・無垢系平均価格…5万500円→売値6割…3万300円
例えば、20畳のリフォームを行った場合のそれぞれの合計価格20畳は10坪ですので、上記の金額を10坪分に直して考えてみます。
・化粧シート系…売値:1万7460円×10=17万4600円
・突板系…売値:1万8834円×10=18万8340円
・無垢系…売値:3万300円×10=30万3000円化粧シート系と無垢系では、価格差は12万8400円にもなります。
下記のページにてメリット.・デメリットも含めて詳しく説明をしておりますので合わせてご参照ください。
②施工方法
施工方法によっても費用は異なります。
先述した張り替え工法と重ね張り工法では、工期や施工の手間が違うため、総費用にも差が出ます。張り替え工法は確実に綺麗に仕上がり、下地から全て新しくなるため、耐久性や快適性が大幅に向上しますが、費用が高くなります。
また、張り替え工法では、施工中に部屋を使用できないため、工事期間中の仮住まいや家具の移動が必要になることがあります。
一方、重ね張り工法は、既存の床材を活かせるため、コストを抑えられ、工期も短く、生活への影響を最小限に抑えることができますが、床の高さが変わることでドアの調整が必要になる場合があります。
また、下地に問題がある場合には重ね張り工法が適用できないこともあるため、事前の調査が重要です。
③マンションの場合は規約を確認する
マンションでフローリングのリフォームを行う場合は、マンションの管理規約を必ず確認することが必要です。
マンションによっては、防音性の高い床材の使用が義務付けられている場合や、工事の時間帯に制限がある場合があります。
これらの規約を無視すると、工事が中断されたり、追加の費用が発生することがあります。
特に、防音性能が求められる場合は、フローリングの選定や施工方法が制限されるため、事前の確認が欠かせません。
また、マンションでは隣接する住戸への配慮も必要であり、防音対策を怠るとトラブルの原因となり得ます。
そのため、リフォーム業者に防音性の高い床材や施工方法について相談し、マンションの規約に準拠したリフォーム計画を立てることが重要です。
まとめ
フローリングリフォームは、家の美観や快適さを大きく左右する重要な工事です。工法や使用する材料、部屋の広さによって費用が異なるため、リフォーム前にしっかりと情報収集を行い、複数の業者から見積もりを取ることが成功の鍵となります。また、信頼できる業者を選ぶことも重要です。業者選びを間違えると、予期せぬ費用がかかったり、仕上がりに満足できなかったりすることもあります。口コミや実績を参考にしながら、納得のいくパートナーを見つけましょう。
さらに、リフォームを計画する際には、予算だけでなく、将来的なメンテナンス費用や素材の耐久性も考慮することが重要です。例えば、高品質な無垢材を選ぶことで初期費用は高くなるかもしれませんが、長い目で見れば、優れた耐久性や快適な住環境を保つことができます。また、エコや健康に配慮した素材を選ぶことで、住む人にとってより安心・安全な環境を提供することができるでしょう。
リフォームは、決して安い買い物ではありませんが、適切な工法と材料を選ぶことで、長期的に見ても満足のいく結果を得ることができます。フローリングリフォームを考えている方は、この記事を参考に、自分に合ったリフォーム計画を立ててみてください。そして、信頼できるリフォーム専門業者とともに、理想の住まいを実現してください。計画を立てる際には、家族全員が快適に過ごせるよう、デザインや機能性も十分に検討し、納得のいく選択をすることが大切です。
フローリングリフォームを検討している方や、これからリフォームを考えている方はぜひ株式会社ISMまでお気軽にご相談ください。どうしようか悩んでいる方も大歓迎です。
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