洗面台は毎日の身支度に使用し、時には洗濯ものの予洗いなど、家事をこなす場所でもあります。
そのため、家の中でも特に劣化しやすい場所の一つであり、リフォーム時期に悩む方も多いのではないでしょうか。

また、洗面台で気になるのは劣化だけではありません。

ホテルなどの洗練された洗面台を見てうっとりした経験がある方も多いでしょう。
身支度や家事の場とは言え、素敵なデザインの洗面台は見るだけで気持ちが高鳴るものです。

本記事では、より素敵な洗面台にしたいと考えている方向けに、洗面台のリフォームについて解説します。
洗面台リフォームで気になる費用や利用できる補助金、確認すべきポイントなども紹介しています。

施工事例も紹介しているので、ぜひ洗面台リフォームの参考にしてください。

洗面台(洗面化粧台)のリフォームの費用相場|2パターンで比較

洗面台のリフォームというと、洗面台の交換のみをおこなうケースと壁や床の張り替え、レイアウトの変更を伴うケースがあります。
ケースごとに費用相場を見てみましょう。

洗面台の交換のみの費用相場

既存の洗面台を最新の洗面台へ交換するだけの場合、かかる費用は洗面台の価格と交換費用のみです。
ユニットタイプの洗面台は15万円ほどのタイプから150万円ほどまで、幅広い価格帯で展開されています。

そのため、選ぶ洗面台の価格により費用が変わります。
なお、造作タイプを希望する場合はユニットタイプの交換とは費用相場が異なるため、注意してください。

洗面台の交換目安は10年から20年とされており、その間に収納構造や表面加工技術は大きく進化しています。
洗面台を最新設備に交換するだけでも、デザイン性や使い勝手には見違えるほどの変化を感じられるでしょう。

【さいたま市・2025年】洗面台・洗面所のリフォームの費用相場

壁や床の張り替え、洗面台のレイアウト変更をともなう洗面所全体のリフォームの場合、リフォームの範囲によって費用が変わります。
リフォーム内容ごとの費用相場は下表のとおりです。

リフォームの範囲費用の相場
床・壁紙の張替え20~30万円
洗面所交換、床・壁紙の張替え30~60万円
収納棚の設置、コンセント増設などを含む全面リフォーム50~80万円
レイアウト(間取り)変更、高級仕様なリフォーム80~150万円以上

洗面台は水を多く使うため、知らず知らずのうちに洗面台周りの床や壁が傷んでしまっているケースが多くあります。
洗面台の交換のみと思っていても、交換時に壁内部のダメージが発覚して床材、壁紙の張替えをおこなうことも少なくありません。

洗面台リフォームの工期

同じ位置、サイズの洗面台の交換を行う場合、工期は半日から1日程度で終わります。

一方、洗面所全体のリフォームの場合、工期は1日から4日程度です。

リフォーム中には洗面所を使用できないほか、併設している浴室も使用できないことが多いため、生活へ影響が出てしまいます。
洗面台の交換と床や壁の張替えだけの場合は最大2日ほどですが、レイアウトや間取りを変更する場合にはさらに工期が長くなることもあります。

浴室など、どうしても日々の使用を免れない場所が併設している場合は、工事業者と相談しながらリフォームのスケジュールを立ててもらうようにしましょう。

洗面台の交換と丸ごとリフォーム、おすすめは?

洗面台のリフォームの範囲に迷っている場合、それぞれのメリット・デメリットを比較して自身のライフスタイルと合わせてみるのがおすすめです。
ここではそれぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。

洗面台交換のみのメリット

洗面台交換のみのリフォームの場合、下記のメリットがあります。

  • 工期が短い
  • 費用が抑えられる

洗面台の交換のみの場合、1日で工事が完了することがほとんどで、生活には影響がありません。
また費用を抑えられることも大きなメリットです。

洗面台の交換だけでも、収納スペースの充実さや表面加工技術の進歩によって手入れのしやすさは大きく異なります。
洗面台の汚れが取りにくい、収納が足りずに洗面台の上に物が置きっぱなしになりがち、などの悩みの場合、洗面台の交換のみで解決できることもあります。

洗面台交換のみのデメリット

洗面台の交換のみをする場合のデメリットは、必ずしも好きなテイストの洗面所空間を作れないという点です。

洗面台を交換するだけでも印象は大きく変わりますが、床や壁のカラーや材質が同じままだと、変化には限界があります。

また、現状の床や壁と交換する洗面台のテイストが異なるとアンバランスになってしまうこともあります。
そのため、交換のみの場合は現状のテイストに合わせたデザインから選ぶ方がベターとなり、選択肢が狭くなってしまうかもしれません。

洗面所丸ごとリフォームのメリット

洗面所の空間を丸ごとリフォームする場合のメリットは、下記の3点です。

  • 好みの洗面所空間を作れる
  • 家事動線を考えたレイアウトにできる
  • 洗面台周りの壁や床の劣化も確認できる

洗面所の空間を丸ごとリフォームすることの最大のメリットは、自分好みの洗面所空間を作れることです。
洗面所は毎日使用する場所ですから、自分の気に入った壁や床材、洗面台デザインのなかで過ごす時間は居心地の良いものになるでしょう。

また、レイアウトの変更もおこなった場合、洗面ボウルを2つ設置したり、ヘアアイロンなどを同時使用できるようにコンセントを増設するといったことが可能です。
ライフスタイルに合わせた洗面所空間にできれば、生活がより過ごしやすくなります。

さらに、洗面台の周りの床や壁は気付かぬうちにダメージを受けて、壁内部にカビが発生していることも考えられます。
床材や壁の張替えで壁内部の劣化やカビの被害を確認できることも、空間全体をリフォームすることのメリットです。

洗面所丸ごとリフォームのデメリット

洗面所空間を全体リフォームする場合には、工期やコストの負担が大きくなることがデメリットです。

交換のみの費用にプラスして、床や壁のクロス張替えに20万円から30万円程度かかるうえに、工期も交換のみに比べて長くなります。
生活に影響が出ることもあるため、リフォームする負担が大きくなってしまいます。

洗面台をリフォームする時にチェックしたいポイント

洗面台のリフォームを検討する時、下記の3点をチェックしておきましょう。

  • 間口・奥行き・高さのサイズ
  • 最新機能や設備
  • 収納スペース

それぞれのチェックポイントについて解説します。

間口・奥行き・高さのサイズ

洗面台を選ぶ際、間口・奥行き・高さの3つのサイズを確認しましょう。

間口、奥行きは既設の洗面台の位置に収まるか、デッドスペースができてしまわないか、を確認します。

多くのユニットタイプの間口は600mm、750mm、900mmで展開されています。
また、奥行きは400mmから600mmが一般的です。

ジャストフィットしていないサイズを選んでしまうと余分なスペースができてしまう、ドアにぶつかってしまう、通り道が思った以上に狭くなってしまう、など使い勝手が悪くなってしまうこともあります。
まずは、既設の洗面台のサイズに合わせて洗面台を選びましょう。

サイズを変更する場合には洗面台周辺に影響が出ないか、専門業者にチェックしてもらうことをおすすめします。

意外と盲点になりがちなのが高さです。
顔や手を洗う時などに、高さが合っていないと必要以上にかがまなければならず、使いにくく感じられてしまいます。

一般的に洗面台の理想の高さは下記の計算式から算出されます。

(洗面ボウルの縁までの高さ)=身長÷2

家族間で身長には差がありますが、もっとも多く使う人に合わせたり、中間となる高さに合わせたりすると良いでしょう。

最新機能や設備

最新の洗面台は継ぎ目のない一体成形型の洗面ボウルや水垢が溜まりにくいよう、壁に水栓が取り付けられているタイプなど、手入れしやすい構造も展開されています。

また自動(タッチレス)水栓など、使い勝手の良さで人気な機能も次々と出ています。
お子さんがいる家庭では汚れた手で水栓を触ったり、手が届かずに親が付き添う必要がなかったりするため、タッチレス水栓が人気です。

表面加工技術も進化しており、汚れが落ちやすい洗面ボウルは日々の手入れも楽になるでしょう。

洗面所全体をランドリースペースとして使用されるケースも増えており、ホスクリーン(室内物干し)の設置を検討する方も多くいます。
しかし、ランドリースペースとして活用する場合には間取り変更をして拡張しなければならないことも多いため、予算と相談して進めましょう。

収納スペース

洗面台・洗面所に収納スペースが不足していると、常に物が片付かない、散らかった洗面所になってしまいます。
リフォームする際には収納スペースもぜひ、見直してみましょう。

収納スペースがどのくらい必要かを確認するには、現在使用しているヘアケア・スキンケア用品、洗剤などの洗濯用品の量を見てみることがおすすめです。
今の荷物が8割程度で収まるほどの収納スペースを確保しておくと、片付けやすくなります。

洗面台のリフォームを安く抑える方法

洗面台のリフォーム費用を抑える方法は、下記の3つです。

  • 【さいたま市・洗面台リフォームも対象】補助金を活用
  • 自分でリフォーム(DIY)に挑戦
  • ユニットタイプの洗面台を選ぶ

それぞれの方法を紹介します。

【さいたま市・洗面台リフォームも対象】補助金を活用

洗面台のリフォームには条件を満たせば、補助金を利用できる場合があります。
2025年6月時点でさいたま市内で利用できる、洗面台のリフォームも補助対象となっている補助金制度をまとめました。

子育てグリーン住宅支援事業と長期優良住宅化リフォーム推進事業は、子育て世帯も含めたバリアフリーや防災性の向上、住宅機能の向上を目的とした家づくりへの補助金制度です。
リフォーム内容の規定を満たすことで、申請が可能です。

なお、年度ごとに予算が組まれており、予算に達した時点で申請が打ち切られることもあります。
申請時期についてもそれぞれの補助金で時期が異なるため、早めに確認しておきましょう。

子育てグリーン住宅支援事業

補助対象となるリフォームの実施個所によって、上限40万円もしくは60万円を受け取ることができます。
申請条件は主に下記の2点です。

  • 子育て対応、バリアフリー、防災性向上などを目的としたリフォームであること
  • 補助対象のリフォームを2つ、もしくは3つ実施する

長期優良住宅化リフォーム推進事業

長期優良住宅化リフォーム推進事業は、リフォーム内容によって80万円からさいだい160万円まで受け取れます。
主な申請要件には下記の2点があります。

  • 住宅の性能向上、子育て世帯向け、防災性向上などを目的としたリフォームであること
  • 規定の基準性能を満たすこと

介護保険

介護保険では最大20万の補助を受けられます。
介護保険の利用を検討する場合は、下記の2点を確認しましょう。

  • 要介護、要支援の認定を受けた方が対象
  • バリアフリーリフォームであること

自分でリフォーム(DIY)に挑戦

洗面台周りのデザインを費用を抑えて自分好みに変えたい!という方には、DIYに挑戦するのもおすすめです。

洗面台のDIYリフォームでは、下記のようなことができます。

  • リメイクシートで壁や洗面台のカラーを変える
  • 収納棚を取り付ける

壁紙の上から貼るリメイクシートは壁など貼り付ける場所へのダメージを抑えつつ、自分好みのデザイン・カラーに変えられます。
賃貸でも原状回復が簡単なことから、DIY好きの方には人気のアイテムです。

ナチュラルにしたい場合は木目調、高級感を演出したい場合は大理石調のリメイクシートを貼れば、気軽にテイストを変えられます。

ただし、使い方や使用年数によっては剥がす際に壁紙などを傷つけてしまうリスクもあるため、注意が必要です。

なお、洗面台の交換には不慣れな搬入作業によって洗面台や室内を破損する恐れや、設置不良によるケガのリスクもあり、大変危険です。
配管工事なども、後々大きなトラブルにならないためにも、専門業者にお願いすることをおすすめします。

ユニットタイプの洗面台を選ぶ

ユニットタイプと造作タイプの洗面台であれば、ユニットタイプへの交換の方が費用を抑えられます。

造作タイプの洗面台は、間取りや生活スタイルに合わせて設置できることや好みのデザインにできることで人気を集めています。
しかし、設置するには手間と時間がかかり、費用が高くなりがちです。

一方、ユニットタイプはメーカーから幅広い価格帯で展開されており、費用を抑えることも可能です。
さまざまなカラー、デザインが展開されているため、決して選択肢が狭いというわけでもありません。

【さいたま市】洗面台リフォームの施工事例を紹介

実際に洗面台リフォームの施工事例を紹介します。

事例1:洗面台横の収納スペースが使い勝手良し!

洗面所リフォーム施工事例

洗面台横にオープンの収納をつくり、使い勝手の良い洗面スペースに仕上げています。
洗面台は大理石調の天板と濃い色の木目調の扉が高級感を感じさせるデザインです。

洗濯機横の収納には洗剤もしっかり収納でき、省スペースながら高い収納力を実現しています。

事例紹介記事はこちら

事例2:LIXILの上位グレード「ルミシス」を設置

リクシル ルミシス設置写真

タッチレス水栓やLED照明、手元照明、大理石シンクなど高機能を充実させたLIXILの上位グレード「ルミシス」を設置した事例です。
充実した機能とスタイリッシュなデザインは、LIXILの上位グレードならではと言えます。

ミラー下のタイル貼りがかわいらしく、アクセントになっています。

事例紹介記事はこちら

【まとめ】洗面台リフォームで身支度の時間を快適に!

洗面台は毎日使用する場所ですが、身支度をこなす場で、決してワクワクする場所ではないかもしれません。

しかし、洗面台を自分好みのデザインやライフスタイルに合わせた機能にすることで、洗面台に向かう時間が楽しい時間にもなりえます。
自宅の洗面台の使い勝手やデザインに不満を感じているなら、リフォームを検討してみるのもおすすめです。

洗面台の交換だけ、洗面所一体を丸ごとリフォーム、など洗面台のリフォームといっても、規模はさまざまです。
家族構成やライフスタイルに合わせて洗面台と洗面所の空間を見直してみてはいかがでしょうか。

当社では、さいたま市を中心に埼玉県・東京都・神奈川県・千葉県などのエリアへリフォーム実績があります。
まずは、自宅の洗面台・洗面所の不満や希望を弊社までお聞かせください。

日々が楽しくなる洗面台・洗面所空間作りのお手伝いをさせていただきます。

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