和室は日本の伝統的な空間であり、畳や襖(ふすま)、障子など、独特の素材やデザインが使われています。
しかし、長年使用していると、畳の劣化や壁の汚れなどが目立つようになり、リフォームを検討する方も多いのではないでしょうか。
和室のリフォームは、家全体の雰囲気を大きく変えるだけでなく、快適さや機能性を向上させる絶好の機会でもあります。
この記事では、和室のリフォームを検討している方に向けて、リフォームの種類や費用感、そしてリフォームを成功させるための
注意点について詳しく解説します。これを読めば、理想の和室リフォームを実現するための参考になるでしょう。
目次
和室リフォームの種類
①和室を和室として使い続ける
和室は日本の伝統的な空間であり、その独特の雰囲気を維持しながら現代の生活に合った機能性を持たせるリフォームは多くの家庭で重視されています。
このタイプのリフォームでは、畳や襖、壁などの和室特有の要素を新しくしながら、快適さと美しさを追求することが可能です。
まず、畳の張り替えは、和室リフォームの中で最も基本的かつ効果的な方法です。
畳は時間とともに劣化し、汚れや色あせが目立つようになりますが、表替えや新調を行うことで、和室全体の雰囲気が一新されます。
表替えは畳表(たたみのおもて)を新しいものに張り替える作業で、費用を抑えつつ新しい印象を与えることができます。
一方、畳そのものを新調する場合、経年劣化で内部のイグサが弱くなったり、畳床がへたったりしているときにおすすめです。
新しい畳は独特の香りを持ち、清潔感とともにリラックス効果も期待できます。
次に、襖や障子の張り替えは、和室のデザイン性を高めるために重要なポイントです。これらは和室の重要な装飾要素であり、張り替えるだけで
室内の印象を大きく変えることができます。襖紙や障子紙の種類や柄を変えることで、伝統的な和室の美しさを残しつつ、個性的なデザインを
楽しむことができます。また、機能性を高めるために、防音性や断熱性の高い素材を選ぶことも可能です。
さらに、壁や天井の補修も重要です。和室の壁は、土壁や珪藻土といった自然素材が使われていることが多く、時間が経つとひび割れや汚れが目立ちます。
これを修繕したり、新たに塗り替えたりすることで、和室の伝統的な美しさを蘇らせることができます。
また、珪藻土や漆喰は湿気を吸収して室内を快適に保つ効果もあるため、健康的な住環境を維持するうえでも優れた選択肢です。
このように、和室を和室として使い続けるリフォームは、伝統的な美しさを守りながら、住み心地を向上させるためのさまざまな工夫が可能です。
リフォームを検討する際には、伝統と現代の調和を目指し、長く快適に住み続けられる和室を作り上げることが重要です。
②和室を洋室にリフォームする
和室をフローリングの洋室にリフォームする選択肢は、ライフスタイルの変化やインテリアの好みに応じて人気があります。
このリフォームプランでは、畳を撤去し、フローリングを敷くことで現代的で使いやすい住環境を実現します。
まず、畳の撤去とフローリング設置は、和室から洋室へのリフォームの基本工程です。
畳を撤去することで、床の高さや感触が変わり、家具の配置やメンテナンスがしやすくなります。
特に、洋風の家具を多く使用している家庭では、フローリングの方が適しています。
しかし、畳を撤去した後の床下が劣化している場合には、補強工事が必要になることがあります。
施工前に床下の状態を確認し、必要に応じた補修を行うことが重要です。
次に、クロスの張り替えは、和室特有の塗り壁や和紙壁を洋室らしいクロスに変更する作業です。
これにより、部屋全体が明るくモダンな印象になります。
耐久性が高く、汚れにくいクロスを選ぶことで、長期間にわたってきれいな状態を保つことができます。
また、洋室に合ったデザインのクロスを選ぶことで、インテリアの幅も広がり、個性的な空間を作り出すことが可能です。
③和室をモダンな和室にリフォームする
和室を現代的にアレンジする「モダン和室」のリフォームは、伝統の良さを残しつつ、スタイリッシュで機能的な空間を作りたい方に最適です。
まず、モダンな畳の導入についてです。従来の縁(へり)付き畳ではなく、縁なし畳やカラー畳を使用することで、シンプルで洗練された和室を演出できます。
これにより、和の要素を持ちながらも、モダンなインテリアとの調和を図ることができます。
また、機能性の高い素材を選ぶことで、汚れに強く、メンテナンスがしやすい畳を取り入れることができ、忙しい現代のライフスタイルにも適しています。
次に、間接照明の導入は、モダン和室に欠かせない要素です。間接照明を使うことで、部屋全体に柔らかい光が広がり、落ち着いた雰囲気を作り出します。
特に、畳の色や質感を引き立てる効果があり、和室に独特の温もりを加えることができます。
間接照明は、天井や壁の隅に設置するのが一般的ですが、床下に組み込んで畳を浮かび上がらせるようなデザインも可能です。
さらに、収納の改善もモダン和室リフォームで注目されるポイントです。伝統的な和室では、押し入れや床の間が主な収納スペースですが、
これをクローゼットや引き出し付きの収納家具に変更することで、現代の収納ニーズに対応できます。
また、壁に収納を埋め込むことで、部屋全体をすっきりとした印象に保ちつつ、実用性を向上させることが可能です。
このように、和室をモダン和室にリフォームすることで、伝統と現代が融合した、スタイリッシュで機能的な空間を作り出すことができます。
和室リフォームを検討している方は、ぜひこのような要素を取り入れて、自分だけの特別な空間を作り上げてみてください。
和室リフォームの費用感
①和室を和室として使い続ける
和室のリフォームにかかる費用は、選ぶリフォームの種類や使用する素材、施工方法によって異なります。
ここでは、主なリフォームタイプごとの費用感を解説します。
先述の通り、和室として使い続ける場合のリフォームとして具体的には畳・襖・障子の張り替えなどが挙げられます。
畳を張り替える場合、張替え方法によって値段が異なります。また、畳の素材によってもかかる費用が変わりますが、おおまかな相場は下記のとおりです。
・畳1畳あたりの費用相場
新調 10,000~25,000円
表替え 4,000~15,000円
裏返し 4,000~9,000円
実際には上記の商品価格に作業費、処分費がかかってきます。
②和室を洋室にリフォームする
・畳の撤去とフローリング設置
1畳あたり35,000~50,000円の費用がかかります。費用の内訳としては、畳の撤去、フローリングの本体の価格、フローリングの設置工事になります。
具体的な金額は業者ごとに変わってきますので一度問合せをして確認しましょう。
・和室特有の塗り壁や和紙壁を洋室らしいクロスに変更の費用相場
使用する素材のグレードや広さによって費用は変わってきますが、一般的に8畳ほどの広さの部屋では100,000円程度かかります。
内訳としてはクロスの商品本体、張り替え作業になります。
③和室をモダンな和室にリフォームする
・モダンな畳の導入の費用相場
1畳あたり20,000~40,000円の費用がかかります。こちらには畳本体の商品価格と作業費が含まれており、処分費等はいれていない状態でかかる金額になります。
・間接照明の導入の費用相場
設置箇所1箇所あたり10,000~30,000円程度の費用が掛かります。既存の照明を撤去するかどうかによっても工事費用が変わってきます。
箇所によっては配線工事も必要になる可能性もあるため、さらに工事費用が追加になる可能性があります。
注意すべきポイント
和室のリフォームを行う際には、以下の点に注意することが重要です。
①防音性に注意する
和室を洋室にリフォームする際に、特に注意が必要なのが防音性です。
和室は伝統的に畳を使用しており、畳はその特性上、音を吸収する効果があります。
しかし、フローリングに変更すると、その音吸収効果が失われ、足音や物を落とした際の音が響きやすくなります。
特にマンションや集合住宅では、下の階に音が漏れてしまうことが大きな問題となります。音が原因で隣人とのトラブルが生じる可能性もあるため、
防音対策は必須です。
防音対策としては、防音マットやクッション性のあるフローリング材を使用する方法があります。
これらの素材を使用することで、音の伝達を軽減し、騒音問題を防ぐことができます。
また、床材だけでなく、壁や天井の防音対策も併せて考慮すると、より効果的です。
例えば、防音壁材を導入することで、隣室や外部からの音も遮断することができます。リフォーム計画を立てる際には、音の問題を軽視せず、
しっかりとした防音対策を講じることが重要です。
下記のページにて防音リフォームに費用について詳しく解説しておりますのでぜひ参考してみてください。
②他の部屋とのバランスを考える
和室リフォームを行う際、家全体のデザインやインテリアとのバランスを保つことは非常に重要です。
リフォーム後の和室が他の部屋と大きく異なるスタイルになると、家全体の統一感が失われる可能性があります。
例えば、和室を洋室にリフォームする場合、隣接するリビングルームやダイニングルームのデザインと調和するようなフローリング材や壁紙を
選ぶことが大切です。
また、和室を和モダンにリフォームする際も、家全体のテーマに合わせたデザインを選ぶことで、空間全体が美しく統一されます。
色調や素材の選び方次第で、和室を含めた全体の雰囲気が大きく変わるため、リフォームを計画する際には、他の部屋との調和を意識した設計を
行うことが重要です。例えば、他の部屋に使用している木材の色や質感と合わせることで、自然な流れのある空間を作り出すことができます。
③湿度への対応
和室特有の畳は、湿気を自然に吸収し、室内の湿度を調整する役割を果たしています。しかし、フローリングや洋室にリフォームする際には、
畳のような湿気調整機能が失われるため、湿度管理が新たな課題となります。特に、湿気がこもりやすい1階の和室や湿度の高い地域に住んでいる場合、
フローリングに変更すると結露やカビが発生しやすくなるため、しっかりとした対策が必要です。
湿度への対応策としては、床下に防湿シートを敷くことや、適切な換気システムを導入することが考えられます。
これにより、床下からの湿気がフローリング材に影響を及ぼすのを防ぎ、室内の空気を常に乾燥した状態に保つことができます。
また、湿気に強いフローリング材を選ぶことも重要です。特に、耐湿性のある素材やコーティングが施されたフローリング材を使用することで、
カビの発生を抑え、長期間にわたって快適な住環境を維持することができます。
リフォーム後の和室を快適で長持ちさせるためにも、防音性、デザインのバランス、そして湿度への対応をしっかりと考慮した計画を
立てることが大切です。
まとめ
和室のリフォームは、家全体の雰囲気や機能性を劇的に向上させる絶好の機会です。
和室特有の落ち着きや伝統的な美しさを保ちながら、畳や襖、壁などのリニューアルを行う方法や、洋室やモダンな和室に変えるリフォームなど、
選択肢は多岐にわたります。それぞれのリフォーム方法には費用や工期、注意すべき点が異なるため、リフォームの目的や予算に合わせた
最適なプランを選ぶことが重要です。
さらに、リフォームを成功させるためには、信頼できるリフォーム専門業者の選定が不可欠です。
業者選びに迷った場合は、過去の実績や口コミを参考に、信頼のおけるパートナーを見つけることが大切です。
また、リフォームは一度行えば長く使い続けることになるため、後悔しないように事前にしっかりとした計画を立て、細部まで確認したうえで
進めることが必要です。最終的に、自分や家族のライフスタイルに合った和室リフォームを実現し、快適な住空間を作り上げましょう。
和室のリフォームを検討している方や、これからリフォームを考えている方はぜひ株式会社ISMまでお気軽にご相談ください。
どうしようか悩んでいる方も大歓迎です。以下の問い合わせページからお問い合わせください。
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