築年数が経った住宅の水回りリフォームを検討されている方も多いのではないでしょうか。
しかし、リフォームにかかる費用は、どの部分を行うか、どのような素材を選ぶか、どの業者に依頼するのかなどによって大きく異なります。
今回は、古い住宅の水回りリフォームの費用相場や、リフォームが必要なサイン、費用を抑える方法などについて詳しく解説していきます。
目次
古い住宅の水回りリフォームの費用相場
①各リフォーム箇所(キッチン、浴室、トイレなど)ごとの費用相場
水回りリフォームの費用は、リフォームする箇所や使用する素材、工事の規模によって大きく異なります。
一般的に、キッチン、浴室、トイレのリフォームをまとめて行う「3点セット」と呼ばれるリフォームが人気ですが、費用相場は150万円~300万円程度が目安です。
- キッチン
古いキッチンを最新のシステムキッチンに交換する場合、機能性やデザインによって費用は大きく変動します。一般的には、50万円~150万円程度が相場です。 - 浴室
ユニットバスへの交換や、在来浴室のリフォームなど、工事内容によって費用は異なります。ユニットバスへの交換であれば、60万円~150万円程度が相場です。 - トイレ
トイレの交換は、便器の種類や機能によって費用が異なります。ウォシュレット付きのトイレに交換する場合、10万円~30万円程度が相場です。
②築年数や建物の構造によって費用が変動する理由
築年数や建物の構造によって、リフォーム費用は大きく変動します。
- 築年数
長年の使用によって建材が劣化し、単純な交換だけでなく、補修や改修が必要になるケースが多いからです。例えば、配管が錆びていたり、壁や床にひび割れが入っていたりする場合、これらの補修費用が追加で発生します。また、古い建物は、現在の住宅性能基準を満たしていない場合があり、断熱材の追加や窓の交換など、住宅性能の向上のための工事が必要になることもあります。 - 建物の構造
建物の構造によっても、リフォーム費用は大きく変わってきます。木造住宅、鉄筋コンクリート住宅、鉄骨造など、構造によって建物の強度や耐久性が異なり、リフォーム工事の方法も変わってきます。例えば、木造住宅の場合、湿気による腐朽が心配なため、浴室やトイレの床下や壁の防水対策が重要になります。また、鉄筋コンクリート住宅の場合、コンクリートの強度が低下している可能性があるため、補強工事が必要になるケースもあります。
リフォームが必要なサイン
古い住宅の水回りは、年月の経過とともに様々な問題が発生します。リフォームが必要なサインを見逃さないように、以下の点に注意しましょう。
①どんな症状がでたらリフォームが必要?
- 水漏れ
水漏れは、最も一般的なリフォームのサインの一つです。シンクの下や壁から水が漏れてくる、水道管から水がポタポタと落ちるなど、様々な形で現れます。水漏れを放置しておくと、床や壁を腐らせ、建物の構造を損なう可能性もあります。また、カビやダニが発生し、健康被害を引き起こすこともあります。 - カビ
浴室やキッチンなど、湿気の多い場所にカビが生えるのはよくあることです。しかし、カビは放置しておくと、健康に悪影響を及ぼすだけでなく、建材を腐食させる原因にもなります。特に、黒カビは、アレルギーや呼吸器疾患を引き起こす可能性があるため、見つけたら早めに除去する必要があります - 異臭
排水口から悪臭がしたり、トイレからアンモニア臭がしたりする場合は、配管の詰まりや老朽化が考えられます。これらの異臭は、単に不快なだけでなく、衛生面からも問題です。放置しておくと、害虫が発生したり、病気の原因になることもあります。 - 老朽化
便器がひび割れている、タイルが剥がれている、蛇口から水が止まらないなど、これらの症状は、設備の老朽化が原因である可能性があります。古い設備は、故障しやすく、修理費用も高額になることがあります。また、新しい設備に比べて、機能性やデザイン性も劣っていることが多いです。
②放置した場合のリスク
水回りの問題を放置すると、以下のようなリスクがあります。
- 健康被害
水回りのトラブルは、私たちの健康に直接的な影響を与える可能性があります。例えば、水漏れによってカビが発生し、それが原因でアレルギーや呼吸器疾患を引き起こすことがあります。また、古い配管から鉛やアスベストなどの有害物質が溶け出し、健康を損なうケースも考えられます。特に、小さなお子様や高齢者の方がいる家庭では、健康への影響をより深刻に受け止める必要があります。 - 住宅の寿命を縮める
水回りのトラブルを放置すると、建物の寿命を縮めてしまう可能性があります。例えば、水漏れによって木材が腐食したり、鉄筋が錆びたりすることで、建物の構造が弱まり、倒壊の危険性も高まります。また、カビや湿気によって建材が劣化し、シロアリ被害に繋がることもあります。 - 修繕費の高騰
小さなトラブルを放置していると、それが大きな問題に発展し、結果的に高額な修繕費用がかかることがあります。例えば、小さな水漏れを放置していると、床下まで腐食が進み、大規模な改修が必要になるケースも考えられます。また、古い設備を交換するよりも、構造自体を補強する必要がある場合もあり、費用は大幅に増加します。
費用を抑えるための方法
水回りリフォームは高額な費用がかかるため、費用を抑えたいと考える方も多いでしょう。ここでは、費用を抑えるための方法をご紹介します。
①DIYでできる部分
DIYでリフォームを行うことで、費用を抑えることができます。しかし、水回りのリフォームは専門的な知識や技術が必要となるため、素人の方が安易にDIYを行うのは危険です。
例えば配管工事は専門的な知見がなく施工を誤ってしまった場合水漏れや漏電の原因となってしまう可能性があります。大きな事故になるまえにプロに相談してみるほうが得策といえるでしょう。
②補助金制度
国や各自治体では住宅のリフォームに対して補助金制度が設けられている場合があります。
リフォームを検討する際は、お住まいの地域の自治体で、どのような補助金制度があるか確認することをおすすめします。
実際に埼玉県では「家庭における省エネ・再エネ活用設備導入補助金」という補助金の交付が行われていました。現在では募集を締め切っていますが、こういった情報が自分から調べていかないと手に入りません。リフォームを検討する際には必ず確認するようにしましょう。
自分たちが住んでいるエリアで活用できる補助金があるのか下記のリンクから調べることができますのでぜひご活用ください。
水回りのリフォームのメリット
水回りリフォームを行うことで、様々なメリットが得られます。
① 快適な暮らしを実現
- 浴室やキッチンなど、水回りは毎日使う場所だからこそ、清潔さを保つことが大切です。リフォームで最新の設備を取り入れることで、カビや汚れがつきにくくなり、常に清潔な状態を保てます。
- 快適な使い心地
老朽化した水栓や排水口を交換することで、水漏れや詰まりなどのトラブルを解消し、快適な水回りの利用が可能になります。 - 機能性の向上
キッチンは、収納スペースを効率的に配置したり、最新の調理器具を取り入れたりすることで、料理が楽しくなるような空間に生まれ変わります。浴室は、浴室乾燥機や追い炊き機能付きの浴槽を設置することで、快適なバスタイムを過ごせます。
②住宅の価値向上
水回りのリフォームは、住宅の価値を向上させる効果も期待できます。
- 売却価格の上昇
中古住宅を売却する際に、リフォーム済みの物件は、未リフォームの物件に比べて高値で売れる可能性が高まります。 - 資産価値の安定
リフォームによって、住宅の耐久性や耐震性が向上し、資産価値の安定化が期待できます。 - 住まいの魅力アップ
キッチンや浴室をリフォームすることで、住宅全体の印象が大きく変わり、魅力的な住まいに生まれ変わります。
③省エネ効果
- 光熱費の削減
節水型トイレやエコキュートなどの省エネ設備を取り入れることで、水道光熱費を大幅に削減できます。 - 環境への貢献
省エネ効果の高い設備を選ぶことで、二酸化炭素の排出量を減らし、環境に優しい暮らしを実現できます。
リフォーム業者の選び方
水回りリフォームを成功させるためには、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
①信頼できる業者を見つけるためのポイント
- 実績
まず、業者の実績をしっかりと確認しましょう。過去の施工事例を写真や動画で確認することで、業者の技術力やセンスを具体的に把握できます。また、創業年数も重要な要素です。長い実績を持つ業者は、豊富な経験とノウハウを持っている可能性が高いでしょう。さらに、得意とする工事の種類も確認しておくと、自分の希望するリフォームに合っているか判断できます。例えば、水回りのリフォームを希望する場合は、浴室やキッチンリフォームの実績が豊富な業者を選ぶと安心です。 - 評判
業者の評判は、口コミサイトや知人からの紹介などで調べることができます。ホームプロやGoogleマップなどの口コミサイトでは、実際にその業者を利用した人の生の声が多数掲載されています。これらの口コミを参考に、業者の対応の良さや施工の質などを評価することができます。また、身近な人に紹介してもらうのも一つの方法です。実際にリフォームを経験した人の話を聞くことで、よりリアルな情報を得ることができます。 - アフターサービス
リフォーム工事は、完了すれば終わりというわけではありません。工事後のトラブルに対応するためのアフターサービスも非常に重要です。保証期間が設定されているか、保証期間後も何か問題が発生した場合に相談できる体制が整っているかなどを確認しましょう。万が一、工事後にトラブルが発生した場合でも、安心して対応してもらえるよう、アフターサービスの充実度も選ぶ際の重要な要素です。 - 見積もり
見積もりは、工事内容や費用を具体的に確認できる重要な資料です。見積もり書には、工事内容、使用する材料、人件費などが具体的に明記されているかを確認しましょう。また、複数の業者から見積もりを取って比較することで、相場を把握し、適正な価格かどうかを判断することができます。工事中に追加費用が発生する可能性がある場合は、事前に確認しておくと安心です。
②悪徳業者に合わないようにするためには?
- 口約束に頼らない
口約束だけでなく、契約書でしっかりと内容を確認しましょう。特に、工事内容、費用、支払い方法、保証期間など、重要な事項は必ず契約書に明記してもらいましょう。 - 高額な前払いを要求されない
通常、リフォーム工事は、工程ごとに支払っていく分割払いが一般的です。全額前払いを要求された場合は、悪質な業者である可能性が高いので注意が必要です。 - 急かされない
リフォームは大きな決断です。十分に検討する時間を持ちましょう。短期間で契約を迫られたり、高圧的な態度を取られたりする場合は、一旦冷静になって考え直しましょう。
まとめ
古い住宅の水回りリフォームは、費用や手間がかかりますが、快適な生活を送るためには欠かせないものです。この記事でご紹介した情報を参考に、リフォーム計画を進めてみてください。
もし、リフォームについて何かご不明な点があれば、お気軽にお問い合わせください。
弊社はリフォーム専門の会社ですので住まいのことでお困りの際はお気軽に御相談ください。
リフォームは大きな投資ですので、信頼できる業者を選び、納得のいく仕上がりを実現するために上記のポイントを参考にして、慎重に業者選びを行いましょう。
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