近年の電気代の高騰や省エネの時代の流れから、内窓をつけたいと考えている人も多くいます。しかし、「費用がどのくらいかかるのかわからない」や「どれだけの効果があるのかわからない」などの声を耳にします。この記事では、内窓のリフォームの費用相場やメリット・デメリットについて詳しく解説し、安心してリフォームに踏み切れるようサポートします。

内窓のリフォームすることのメリット・デメリット

まず内窓のリフォームをすることのメリット・デメリットを様々なポイントから解説していきます。

①メリット


1. 省エネ対策

内窓を取り付けることで、冷暖房効率が大幅にアップします。内窓を設置すると、窓からの熱の出入りを防ぎ、室内の温度を保ちやすくなります。例えば、冬場に内窓を設置することで暖房効果が20%向上し、年間の光熱費が約10%削減できるとされています。

2. 防音効果

内窓を取り付けることで、防音効果が期待できます。二重窓にすることで、外からの騒音を大幅に減少させることができます。特に、交通量の多い道路沿いや近隣に鉄道がある場合には、大きな効果を発揮します。実際に、内窓を設置することで約30〜40デシベルの騒音減少が見込めるケースもあります。

3. 結露対策

内窓を設置すると、窓の内側に結露が発生しにくくなります。結露が減少することで、カビの発生を防ぎ、室内の空気を清潔に保つことができます。特に冬場の結露対策には効果的で、窓周りのカビやダニの発生を防ぐことで、健康的な室内環境を維持することができます。

4. 断熱性能向上

内窓を取り付けることで、断熱性能が向上し、室内の温度を一定に保ちやすくなります。これにより、冬場の寒さや夏場の暑さを和らげ、快適な室内環境を実現します。具体的には、内窓を設置することで窓の断熱性能が約2倍に向上し、外気の影響を受けにくくなります。

5. セキュリティ向上

内窓は防犯効果も期待できます。二重窓にすることで、外からの侵入を防ぎやすくなり、窓ガラスの破損による侵入を防ぐことができます。内窓に防犯ガラスを使用することで、より高いセキュリティ効果を得ることができます。

6. 快適な室内環境の実現

内窓を取り付けることで、外気の影響を受けにくくなり、年間を通じて快適な室内環境を維持することができます。特に寒冷地や暑熱地では、内窓の効果が顕著に現れ、エアコンや暖房機器の使用頻度が減少することで、エネルギー消費を抑えることができます。

②デメリット

1. 価格が高い

内窓のリフォームには初期費用がかかります。特に、高品質な内窓を選ぶと、その分コストが上がります。しかし、省エネ効果や防音効果を考慮すると、長期的には費用対効果が高いと言えます。例えば、内窓の設置により年間の光熱費が10%削減される場合、数年で初期投資を回収できることもあります。

2. 清掃性

内窓を取り付けると、掃除する箇所が増えます。外窓と内窓の両方を掃除する必要があるため、手間がかかることがあります。特に、内窓のレール部分にホコリや汚れが溜まりやすいため、定期的な清掃が必要です。

3. 開け閉めが面倒

内窓を取り付けると、窓の開け閉めが少し面倒になることがあります。特に、頻繁に窓を開閉する場所では、二重窓の操作が手間に感じることがあります。内窓の開閉がスムーズに行えるようにするためには、定期的なメンテナンスが必要です。

4. 窓枠の美観

内窓の取り付けにより、窓枠が厚くなるため、窓の美観が損なわれることがあります。特に、デザイン性を重視する方にとっては、この点がデメリットとなる場合があります。

内窓のリフォームの相場は?

内窓のリフォーム費用は、いくつかの要素によって異なります。ここでは、主な内訳と相場について解説します。

①内訳はどんな内容になる?

内窓のリフォーム費用には、以下の項目が含まれます。

1. 材料費

内窓の種類や材質によって費用が異なります。アルミ製、樹脂製、複層ガラスなど、選ぶ素材や仕様によって価格が変わります。例えば、樹脂製の内窓は断熱性能が高く、価格は数万〜15万円程度とアルミサッシと比べて1.5倍くらいの価格になります。

2. 施工費

施工費には、内窓の取り付け作業や既存の窓の調整費用が含まれます。施工業者や取り付ける窓のサイズによっても費用が異なるため、見積もりを複数取ることが重要です。

3. 付帯費用

場合によっては、内窓取り付けに伴う補修工事や、カーテンレールの取り外し・再設置費用などが発生することがあります。

②工事コミで10万~60万円

内窓のリフォーム費用は、一般的には10万円〜60万円程度費用がかかってきます。実際には内窓を追加する場合、窓自体を交換する場合でも変わってきます。具体的な費用は、内窓の種類や施工内容、施工箇所によって異なりますので、複数の業者に見積もりを依頼して比較することが重要です。

内窓のリフォームの価格を抑える方法

内窓のリフォーム費用を抑えるための方法をいくつか紹介します。

①相見積もりをとる

業者によって価格が異なる

内窓のリフォーム費用は業者によって異なるため、2〜3社程度の見積もりを取ることが重要です。業者によって仕入れ価格や経験が違うため、価格に差が生じます。見積もりを比較することで、適正な価格を見つけることができます。また、相見積もりを取ることで、各業者のサービス内容やアフターサポートの違いも把握できるため、安心して業者を選ぶことができます。

見積もりのポイント

見積もりを依頼する際には、以下のポイントに注意しましょう。

詳細な見積もりを依頼する: 具体的な作業内容や使用する材料を明記してもらいます。

業者の信頼性を確認: 評判や口コミをチェックし、信頼できる業者を選びましょう。

価格だけでなく品質も考慮: 最安値の業者を選ぶだけでなく、品質やアフターサービスも重視します。

②補助金を活用する

窓リフォームを検討中の方におすすめの補助金が、国の「先進的窓リノベ事業」です。
「先進的窓リノベ事業」は、窓の断熱リフォームに特化しているため、窓工事においては他の制度より多くの補助金がもらえます。
同時に開始した「こどもエコすまい支援事業」は、幅広いリフォーム工事が対象なのに対して、「先進的窓リノベ事業」は、あくまでも支給対象が窓工事に限定されます。

申請の条件は以下になります。

・対象商品を用いて「断熱ガラスへの交換」「内窓(インナーサッシ)の設置」「外窓交換」のいずれかを行うこと

・申請者がリフォーム対象住宅の所有者であること

・リフォーム工事契約を「窓リノベ事業者」に認定された会社と結ぶこと

・支給金額の合計が5万円以上になる工事を行うこと

この事業の目的は、熱損失の多い窓の断熱性を高め、家全体の省エネ性能を高めることが目的です。
そのため、性能が認定された商品を用いた断熱窓工事が対象です。
老朽化の改善やデザイン性向上を目的とした工事には、補助金は支給されません。
また、同じ開口部の断熱工事でも、玄関ドア取り替えは対象外なので気をつけましょう。
建物の建て方、対象製品の性能とサイズにより、補助額が決まります。補助金額
【上限200万円/戸】

対象となる期間
2024年12月31日まで

弊社株式会社ISMは本事業の「窓リノベ事業者」に登録されており、対応可能な事業者となっております。
詳細が気になる方や興味がある方は直接お問い合わせからご相談ください。

また他には、東京都が実施している「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」も現在対象となり得ます。

本事業を活用すれば窓やドアの改修にかかる費用の一部を補助金として東京都から受け取ることができます。

災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業で受け取れる補助金の金額は、窓が補助対象経費の3分の1で上限は100万円、ドアが補助対象経費の3分の1で上限は16万円となっています。

例えば、窓の工事に120万円かかるとすると、その3分の1にあたる40万円の補助が出ます。仮に360万円かかる場合には、補助額は上限額の100万円となります。

この金額はかなり大盤振る舞いと言えます。近隣の県と比較してみても、神奈川県が経費の3分の1で上限15万円、埼玉県が経費の5分の1で上限10万円(終了)、千葉県が経費の4分の1で上限8万円となっており、上限額に10倍以上もの開きがあります。東京都が窓の断熱化にかなり力を入れて取り組んでいることが分かります。

埼玉県の事業は予算がいっぱいになってしまい同様の補助金受付は終了してしまいました。よほど人気があったことが伺えます。年度が変われば改めて事業が再スタートされることも考えられますので要チェックです。

また、要件を満たせば上記の国の補助金および各地域の補助金を併用して利用することもできます。

内窓の設置は省エネ性能を向上させるため、国や各地域の自治体が補助金に注力しています。これらの補助金を活用することで、実質的な費用を抑えてお得にリフォームすることができます。

補助金を活用するためには、事前に申請手続きを行う必要があります。自治体のホームページを確認し、必要な書類や手続きを把握しておきましょう。申請には工事前の見積もりや工事後の報告書が必要な場合がありますので、早めに準備を進めることが重要です。

③他のリフォームと同時に行う


まとめてリフォームすることでコスト削減

内窓のリフォームを他のリフォームと同時に行うことで、トータルの施工費用を抑えることができます。例えば、壁紙の張り替えや外壁塗装と同時に内窓の設置を行うことで、作業員の出入りや工期をまとめられ、費用を抑えることができます。また、複数のリフォームを同時に行うことで、施工業者との交渉がしやすくなり、割引を受けることができる場合もあります。

リフォームパッケージの利用

一部のリフォーム業者では、複数のリフォームをまとめて行うパッケージプランを提供していることがあります。これを利用することで、個別に依頼するよりもコストを抑えることができる場合があります。リフォームパッケージには、内窓の設置と合わせて、キッチンや浴室のリフォームが含まれていることが多いです。

まとめ

内窓のリフォームは、省エネ効果や防音効果、結露対策など多くのメリットがありますが、初期費用が高いことや掃除の手間が増えることなどのデメリットもあります。内窓のリフォーム費用は、材料費、施工費、付帯費用などから構成されており、相場は1窓あたり⚪︎⚪︎円〜⚪︎⚪︎円程度です。費用を抑えるためには、相見積もりを取る、補助金を活用する、他のリフォームと同時に行うなどの方法があります。
内窓リフォームを成功させるためには、いくつかの注意点があります。以下のポイントを押さえて、リフォームを進めましょう。

1. 業者選びに注意する

内窓リフォームを行う際には、信頼できる業者を選ぶことが重要です。業者の実績や口コミを確認し、信頼性を判断しましょう。相見積もりを取ることで、業者間の比較がしやすくなります。

2. 材料の選択に注意する

内窓の材料は、断熱性能や防音性能に大きく影響します。予算や目的に応じて、最適な材料を選びましょう。例えば、断熱性能を重視する場合は、樹脂製フレームやLow-E複層ガラスが適しています。

3. 補助金制度を活用する

前述の通り、内窓リフォームには地域によって補助金制度がある場合があります。事前に自治体のホームページを確認し、補助金の申請手続きを行いましょう。これにより、実質的な費用を抑えることができます。

4. メンテナンスを考慮する

内窓のメンテナンスは重要です。特に、開閉部分やレール部分の清掃を定期的に行い、内窓の機能を維持しましょう。また、内窓の素材によっては、特別なメンテナンスが必要な場合がありますので、施工業者からのアドバイスを参考にしましょう。

5. 窓の開閉に配慮する

内窓を取り付けると、窓の開閉が少し面倒になることがあります。特に、頻繁に窓を開閉する場所では、二重窓の操作が手間に感じることがあります。内窓の開閉がスムーズに行えるようにするためには、定期的なメンテナンスが必要です。

6. 内窓のデザインを考慮する

内窓の取り付けにより、窓枠が厚くなるため、窓の美観が損なわれることがあります。特に、デザイン性を重視する方にとっては、この点がデメリットとなる場合があります。内窓のデザインや色を既存の窓枠に合わせることで、見た目の統一感を保つことができます。

リフォーム業界には不透明な部分も多いため、正しい情報をもとに業者選びをすることが重要です。この記事が、内窓のリフォームを検討している方や、これからリフォームを考えている方の参考になれば幸いです。内窓のリフォームを成功させるためには、情報収集を十分に行い、信頼できる業者を選びましょう。自分に合ったリフォームプランを見つけ、快適で省エネな住環境を実現してください。



内窓のリフォームを検討している方や、これからリフォームを考えている方はぜひ株式会社ISMまでお気軽にご相談ください。どうしようか悩んでいる方も大歓迎です。以下の問い合わせページからお問い合わせください。

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