古くなったお住まいや変化する暮らしに対応したい方へ。

リフォームによる修繕か、リノベーションによる改修かの判断ポイントを押さえることで、ご自身の希望を明確に整理できます。住まいを快適にする代表的な施工にはリフォームとリノベーションのふたつがあります。リフォームは必要箇所をピンポイントで修復し、費用や工期を抑えられるのが利点です。一方、リノベーションは自由な設計で住まいを大幅に改修し、資産価値の向上や中古住宅の再生が可能です。

本記事では、暮らしの変化に合わせて、快適な住まいへと一新するための知識をご紹介します。最適な選択ができますよう、ぜひお役立て下さい。

どちらが暮らしに合うか迷う方は、ISMの記事を読んでヒントを見つけてみてください。
【業者選びで失敗しない!】一戸建てフルリフォーム500万円の予算で理想を叶える方法
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目次

幅広い視点でわかるリフォームとリノベーションの違い3つ!

部分的な修繕を選ぶのか、空間構成から見直すのかによって、得られる効果は大きく異なります。
同じ施工箇所でも「どこまで変えるか」という視点で、リフォームとリノベーションの特徴を理解することが重要です。

また、施工期間や費用相場をあらかじめ把握しておくことで、想定外の出費や事前の説明になかった生活への支障といったリスクを回避しやすくなります。

「どこまで変えるか」「どんなリスクがあるか」「どれくらいかかるか」の3つの視点から、自分に合った方法を見つけるわかりやすいヒントをお伝えいたします。

違いから見えてくる、施工範囲に応じたメリットを比較

リフォームとリノベーションは、同じに思われがちですが、実際の暮らしやすさは変わります。

例えば、古くなったシステムキッチン本体のみを交換するリフォームは、部分的な施工で済むのが特徴です。設備交換や収納の増設、レイアウトの見直し等、手軽にできるのも踏み込みやすい点がメリットです。

一方で、キッチンの位置移動や、大規模な間取り変更をお考えの場合は、リノベーションが適しています。リノベーションで大規模な変更をする場合は、水道・ガス配管・電気配線などの設備の位置調整が必要です。大切なのは、業者と入念に相談しながら、計画を進めていくことです。
ただし、工程も増え、完了まで時間がかかるので、改修の範囲に悩み、踏み込みにくい方も少なくありません。

それでも人気なのは、対面式やアイランドキッチンなど、家族の会話がしやすい間取りに変えられるからです。

短期間施工のリフォームと、暮らしを大きく変えるリノベーションは、目的に合わせて選ぶ事で満足のいく住まいづくりにつながります。

リスクを減らすにはどちらを選ぶ?最適な判断ポイントを解説

住まいを快適にするリフォームとリノベーションは、気づきにくいリスクがあります。とくに中古物件では、老朽化や構造面に共通リスクが潜んでいます。見えない部分での古い配管・配線・断熱材は、漏水や漏電の原因となりがちです。障害のたびに修繕が必要となり、想定外のコストとなる恐れがあります。また築古住宅は耐震補強も懸念点で、事前把握しないと追加費用が発生するリスクも存在します。

リフォームは部分的な修繕が中心のため、構造を変えられず、広々とした間取りの実現は難しいです。

一方、リノベーションでは間取りの再設計が可能なぶん、リスクも大きくなりがちです。入居までの期間が半年以上と長期化し、スケジュールには十分な余裕が求められます。

とくに中古物件購入からの施工は、障害が後々見つかり、是正の追加費用が発生することも少なくありません。大規模な施工の上、住宅ローンと高金利リフォームローンの併用で、資金負担が大きくなります。
そこで、リフォームやリノベーションの追加費用や工期遅延を左右するのは、調査次第なのです。

事前の現場調査は、見えない問題を洗い出し、リスク回避の着実な施工計画と見積もりにつながります。

施工期間と費用相場で見えてくる、選び方の違いを比較

リフォームとリノベーションは、費用と工期の面で規模感には大きな違いがあります。リフォームは、水回りの設備交換や壁紙・床の張り替えといった、小〜中規模の改修が中心です。工期は数日〜1,2ヶ月ほどで、費用面には5万円前後で済む場合や、改修箇所が増えると数百万円に達するような幅があります。住んだまま施工できる利点も、大きなメリットです。

また、リノベーションは住まい全体に関わる大規模改修が多く、間取り変更、耐震補強、断熱工事までと、施工範囲が広いです。設計から施工完了まで、半年〜1年に及ぶケースもあり、期間中は職人が常駐することとなります。仮住まいを検討しなければならない場合がほとんどです。

費用の目安は、マンションで1,000万〜2,000万円前後、一戸建てでは1,500万〜3,500万円前後の資金が必要となります。生活の出費も含めた計画的な予算準備も忘れてはいけません。

無駄のない選び方のコツは、どこをどのように変えたいかの明確化が大事です。一部の範囲で老朽化されている場合はリフォーム、複数の部屋にわたってライフスタイルを一新したい場合はリノベーションが適しています。どちらを選んでも、施工中に想定外の修繕箇所が出てくることが懸念点です。追加工事に備えて、前持った予備費を確保しておくことで、計画の安定感が保たれます。

施工範囲による快適性、見落としがちなリスク、無理のない計画とコスト管理の3点を軸に、自分に合う方法を選んでください。

リフォームとリノベーションはどっちがいい?古くからのリフォームと、新しい価値基準のリノベーション

リフォームとリノベーションには、優劣はありません。

リフォームは、既存の住まいを活かしピンポイントでの劣化箇所の修繕から、短期間で暮らしやすさを高める施工です。また、リノベーションと違い、仮住まいを考える必要がなく、検討しやすさに優れています。

リノベーションは暮らし向きの変化に柔軟に対応し、資産価値を高めるのに強みを発揮します。

柔軟な設計の自由度に注目されがちですが、建物の再利用による廃棄物の削減など、環境への配慮もリノベーションの大きな利点です。さらに、耐震性や耐熱性の構造上の問題も、事前調査で改修箇所を洗い出し、計画的に対処できるのもリノベーションの特徴です。

リフォームとリノベーションどちらが適しているかという問いに対しては、目的・期間・予算・将来性に応じて答えは変わります。業者や専門家との、5年後、10年後の暮らしまで視野に入れた計画づくりが鍵を握っています。

住まいのニーズに応じて、部分的な修繕ならリフォーム、生活スタイルに合わせて変えたいならリノベーションがおすすめです。

リフォームとリノベーションの成功の秘訣をわかりやすく解説

作業員 ガッツポーズ

住まいの整え方の違いを理解することが、ライフスタイルに合う満足度を得るのに大事です。リフォームでは、修繕と設備交換で使い勝手を回復し、今ある機能をより良くすることができます。施工範囲が狭いため「キッチン」「水回り」「床」などの仕上がりを明確にイメージして進めることが短期解決の鍵です。

一方でリノベーションは、中古物件購入と同時進行のケースも多く、間取りの調整や内装の見直しに加え、断熱性や耐震性などの構造面からの改修も可能です。
自由度も高く、暮らし向きを変えられる反面で、そのぶん難しさもあります。
難しさの主な理由は、物件探しから設計・施工まで長期的な視点で計画する必要があるからです。特にマンションは管理規約による制限が厳しく、間取り変更の可否を事前に確認しなければなりません。
戸建てでも、老朽化レベルにより、施工の難易度が上がります。マンション同様、法的・構造的な事前調査による可否の判断が欠かせません。リノベーションの自由度の高さは、事前調査により条件をクリアした場合に活かされてきます。

成功させるには、まず専門家に早めに相談し、住まい全体のどこから施工着手すべきかを明確にすることが先決です。ヒアリングから、実現可能で具体的なイメージを固めていきます。

さらに、予算だけでなく、施工中の仮住まいも現実的に考える必要があります。固めたビジョンに沿って、解体・設備配線・配管・電気配線工事から内装仕上げまで、無理のない計画を立てることで、リノベーションの効果を引き出すことができます。

手軽に使いやすく直したいなら、リフォームが短期間で施工可能です。
中古住宅を一新したい場合は、計画的に進めリノベーションが、高い満足度につながります。

【リフォームの特徴】老朽化をリフォームで修復し、新築のような快適な住まいに

お住まいの快適さを長く保ち、新築のような空間に近づけるには、定期的に内装の見直しとリフォームが大切です。ここからは、快適な住環境を整えるための室内リフォームのポイントもご紹介していきます。

室内リフォームとは?快適な住まいへの施工ポイント

室内リフォームでは、老朽化した設備の修繕に注目されがちですが、壁・床・天井を明るく開放感のあるデザインに整えることもできます。自分好みに近づけて、暮らしにも馴染んで心地よさを実感できるメリットが大きいです。

特に、壁材の選定が鍵を握っており、空間の印象を大きく左右します。定番の素材では、クロスが抗菌性・防カビに優れ、キッチンや水回りの湿気や臭い対策に効果的です。タイルは水に強く清潔感が長持ちし、豊富なデザイン数もあり、空間に色彩を添えます。見た目を楽しむだけでなく、汚れにくさや掃除のしやすさも考えられた素材で、メンテナンス性も高いです。

時代に合わせて、環境負荷軽減のためにエコ材の導入も進んでいます。特に無垢材の壁は、木目の温かみで落ち着き効果があり、湿度調整で住み心地も上がります。
リフォームは機能修復だけでなく、見た目を整えることでも暮らしをより快適にできます。

壁や床を変えるだけで、暮らしやすさや見た目の変化を実感できます。

内装リフォームの施工期間と費用相場を具体的に解説

一戸建てとマンションでは、管理規約や構造上の制約から、かかる費用や工期に違いが出てきます。同じ施工内容でもマンションのほうが、工期延長や費用が上がる場合があります。施工内容ごとに、費用と工期の目安を比較しておくのが重要です。
ここでは、一戸建てとマンションのリフォームにかかる工期と費用相場を見ていきましょう。

一戸建てのリフォーム

施工内容費用工期
浴室の丸ごとリフォーム50万~100万円前後1週間
在来工法からユニットバスへの交換100万~150万円前後2週間
便器交換(和式→洋式)15万~60万円前後2~3日
間仕切りの設置10万~20万円前後1~6日
フローリング張り替え 10畳10万~20万円前後2~5日

マンションのリフォーム

施工内容費用工期
浴槽をユニットバスにリフォーム100万円前後2日
在来工法の浴室リフォーム200万円前後1週間以上、業者に確認が必要
キッチンの高さ調整50万円前後2日
キッチンを新調・レイアウト変更50万~300万円前後1週間
配管仕様に合わせたトイレリフォーム20万~50万円前後1日

マンションリフォームは制約もありますが、計画次第で満足のいく仕上がりになります。

【リノベーションの特徴】環境にやさしいエコで持続可能な暮らし方はリノベーションで

環境にやさしい生き方への関心が高まる中、暮らしのさまざまな場面でエコを意識した選択が求められています。限りある資源を有効活用し、持続可能な住環境を目指す動きが広がっています。

こうした時代背景を受け、エコに適した住まいづくりの有効な方法として、リノベーションの人気が高まっています。新築のような快適さを得て、資源の消費や廃材の発生を抑えられることが、大きな利点です。

さらに、断熱性能の高い建材を取り入れると冷暖房の効率も向上し、光熱費の削減だけでなく温室効果ガスの排出も抑えられるメリットが生まれます。まさに、次世代へと快適な地球環境をつなぐ重要な役割を果たしています。

リノベーションは、「暮らしを一新する」だけではなく、「環境負荷の少ない未来を支える」選択としても注目が高まっています。

サステナブルな暮らしを支える、環境配慮型施工の大切な視点

リノベーションでは、資源の再利用や中古物件を省エネ化することにより無駄を最小限にした、環境に負荷の少ない住まい作りが実現可能です。
既存の住環境をすべて解体・撤去したまっさらなスケルトン状態にすることで、自由な設計思想のもと、新たな住空間を組み立て直せる点も大きな特徴です。

持続可能な住まいの実現には、リノベーションに使う素材の選定が成功のカギとなります。自然素材は再生可能で環境負荷が少なく、耐久性にも優れるため、長期的に使えてコスト面でもメリットがあります。さらに、再生プラスチックにおけるリサイクルガラスの活用は、デザインの幅も広がり、環境資源の有効活用も可能です。

断熱性にも優れ、冷暖房のエネルギー使用を抑えて、温室効果ガスの排出削減に大きな効果が期待できます。
資源の枯渇を防ぎ、廃棄物も減らせて住む人にやさしいサステナブルな暮らしを持続的に残せる大切な取り組みです。

再利用と自然素材で快適な住まいに整え、断熱材で光熱費を抑える省エネ化が実現できます。さらには、動きやすい動線と通気性の良さも手に入ります。

リノベーションの施工期間と費用相場を具体的に解説

リノベーションでは、さらに建物の構造と管理体制の違いが影響し、一戸建てとマンションで費用や工期に差が生じやすくなります。特に施工範囲が広くなるほど、管理規約や制約を受けやすくなり、その分だけ手続きや作業も増えるため、費用がかさみ工期も長期化する傾向があります。
生活への支障を最小限に抑え、予算内で計画的に進めるために、続いて一戸建てとマンションのリノベーションにかかる工期と費用相場を見ていきましょう。

一戸建てのリノベーション

施工内容費用工期
全面リノベーション390万~2,000万円前後(計画の話し合い含め)2ヶ月~半年くらい
内装スケルトンリノベーション
(間取りを大きく変更)
20万~350万円前後最長で3ヶ月前後
間仕切り壁の設置8万~25万円前後1~3日
間仕切り壁の除去7万~23万円前後1~3日
システムキッチン50万~100万円前後1週間
トイレ15万~50万円前後1週間
洗面所10万~50万円前後1週間
ユニットバス交換50万~150万円前後1週間
在来浴室からユニットバスにリノベーション65万~150万円前後1週間

マンションのリノベーション

施工内容費用工期
自然素材で内装・水回りを一新800万円前後2ヶ月前後
間仕切りを全体的に撤去したリノベーション700万~750万円前後1ヶ月半ほど
オープンキッチン化と配管・収納を見直したリノベーション900万円前後3ヶ月前後
浴室・トイレ・台所・キッチンの水回り集中リノベーション180万円前後8日ほど
壁を追加して、部屋を仕切るリノベーション380万円前後1ヶ月ほど

施工範囲や建物の構造・管理規約によって工期も費用も変わります。予想外の出費を抑えるには、事前の準備が大切です

リフォームとリノベーション、資産価値が下がりにくいのはどっち?

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住宅の資産価値を維持・向上させるには、リノベーションが有利です。リフォームは、老朽化した機能の回復が目的で、資産価値を高める効果は十分ではありません。対してリノベーションは、内装の刷新に設備の交換に加え、間取りの変更や耐震・耐熱といった構造面まで改修し、住まいの価値を根本から高める効果が期待できます。

なかでも築後25年の中古物件は、資産価値の下落が緩やかになる時期です。抑えた価格で購入した物件をベースに、リノベーションで機能性からデザインまでを高めるのに効率的です。さらに中古物件は、新築に比べて購入後の資産価値が下がりにくく、長期的に安定しやすい点がメリットとなります。

よく覚えておきたいのは、リノベーションによる計画的な改修こそが、住宅を資産として整え直し、その価値を維持・向上させる有効な方法であるという点です。

リフォームの資産価値の維持・変動ポイント

リフォームで資産価値を上げるには、特に水回りや床材、外壁といった住まいの基本構造に関わる部分の改善が効果的です。これらの主要部位は住みやすさに直結し、適切な処置をすれば、資産価値の安定につながります。

リフォームでは、流行に偏ったデザインや低価格の建材の使用に注意が必要です。数年で古さが目立ち、逆に価値が下がる場合もあります。一方で、屋根や外壁などの定期的な補修を継続し、設備の更新記録を確実に残しておくと、売却時に信頼感も上がり、価格の安定を保つことが可能です。

修繕を続けるうえで大切なのは、効果が大きく見込める箇所に絞って段階的に進行することです。素材面から性能面まで、どのように改善するかを判断し、定期的なメンテナンスのサイクルを考えおくことが必要となります。さらには、資産価値を育てる計画をあらかじめ立てておくと、リフォームにおいて不動産の価値を維持し続ける鍵となります。

水回りや外壁などの主要構造を適切に補修すれば、リフォームでの資産価値は安定します。

リノベーションの資産価値アップのポイント

中古物件の資産価値を効果的に高めるリノベーションでは、誰もが住みやすい間取りに変えることが重要なポイントです。生活動線がスムーズで、広々としたリビングや便利なキッチンが備わっている住まいは、暮らしやすさに直結します。売却や賃貸の際にも高く評価されやすくなります。奇抜なデザインや使いづらい間取りは需要が少なく、避けるのが得策です。地域ごとのニーズに応じた間取りを考えることが、高い評価につながるポイントです。ファミリー層が多い場合は2LDK〜3LDk、単身者の割合が高いならワンルームを中心に入居者を募るのが定番です。空き家が減ることで、物件の価値や人気が高く評価されるようになります。

また水回り設備の一新や給水配管・電気配線の更新は、不具合の軽減だけではなく、同時に維持管理費の抑制にもつながり、長期的に安定した評価が得られます。
さらに、間仕切りや窓を工夫して日当たりや風通しを良くするのも、快適性を高め評価を得るのに効果的です。

このように、住み心地の向上と市場ニーズを両立させるリノベーションは、中古物件の資産価値を大きく引き上げ、競争に強い投資効果が期待できます。

資産価値を高めるには、構造からしっかり改修できるリノベーションが得策となります。将来の売却時にも有利です。

リフォームとリノベーションの補助金について解説!

住まいの快適性や機能性を高めるために、リフォームやリノベーションを検討する際、ぜひ知っておきたいのが「補助金制度」です。制度によって条件や補助金額は異なりますが、有効に活用すると数万円〜数百万円の支援が受けられる場合もあります。
リフォーム・リノベーションそれぞれで活用できる代表的な補助制度について、特徴や注意点をわかりやすく紹介します。制度は地域によっても異なるため、事前に調べて賢い住まいづくりを進めることが大切です。

国や自治体の支援制度で、断熱改修や設備交換、空き家の再利用など幅広く補助が受けられます。地域ごとの補助金制度をチェックして賢く活用してください。

リフォームで使える補助金制度

住宅リフォームを対象とした補助金制度には、主に「光熱費を抑える断熱・省エネ改修」と「住み心地を良くするための改修」の2種類があります。活用の仕方しだいでは、5万円前後〜400万円相当までの補助を受けられることがあります。

1戸あたり最大で200万円の補助制度もあり、施工案件ごとに負担の大幅な軽減が可能です。例を挙げると、窓のガラスを断熱性の高いものに交換や二重窓の導入、玄関ドア・外壁・屋根の断熱対策も補助対象です。これらの施工に対応する制度には、「先進的窓リノベ事業」や「子育てエコホーム支援事業」などがあります。

外部断熱施工や内装断熱施工を含む大規模なリフォームでは、「次世代省エネ建材支援事業」による支援が受けられます。最高額で400万円ほどが見込まれる可能性も高いです。

給湯器を交換する際、「給湯省エネ事業」を活用して1台あたり約6〜17万円前後の補助が受けられ、施工コストが抑えられます。耐震・断熱・バリアフリーなどの案件には、最大で210万円までの助成が受けられます。

自治体ごとに独自の補助制度があり、支援内容や申請条件は異なります。補助金の申請は原則として事前手続きが必要で、施工案件によっては補助の適用外となる場合もあるので注意が必要です。施工会社と相談しつつ、補助金制度の適用できるかどうかを事前に確認しておくと安心です。

さらに詳しくは、各補助金制度の公式ページをご覧ください。
対象となる施工や補助金額、制度の利用条件はそれぞれ異なります。
そのため、事前に把握しておくことで、補助金を活かした施工や予算計画の見通しが立てやすくなります。
下記リンクから最新情報をチェックして、制度を賢く活用してください。

先進的窓リノベ事業
子育てエコホーム支援事業
次世代省エネ建材支援事業
給湯省エネ事業

リノベーションに活用できる補助金制度

住宅リノベーションに関する補助金制度の活用により、空き家・中古物件の改修費用を大きく減らすことができます。特に注目すべきは、2025年度から国や自治体が「空き家の再利用」に力を入れている点です。これまでの施策は省エネ推進やバリアフリー化が主でしたが、方向性が大きく変わってきています。

国の「長期優良住宅化リフォーム推進事業」や「住宅省エネ2025キャンペーン」では、空き家の耐震強化、断熱改修、省エネ設備導入、さらにはバリアフリー整備に対して、施工費用の1/3から半分に相当する補助が受けられます。補助上限は200万円ほどです。

自治体でも手厚い支援があります。春日部市では、老朽化した空き家の解体の補助上限が25万円、さらに市内業者利用で5万円が上乗せされます。空き家バンク登録なら40万円、未登録は20万円となります。市内業者利用で5万円が加算され、店舗改修も対象内です。
こうした自治体ごとの支援でも、空き家の再利用がより進みやすくなっています。

国や自治体の補助制度を知ることは、改修費用を大きく抑えて住宅の資産価値を上げられます。まずは自分の地域で使える制度を調べることが、予算に合った計画立案への第一歩です。

まとめ

住まいをより快適に整えるリフォームとリノベーションは、修繕・改修の内容によって、施工範囲、目的、費用と工期、リスク対策の面で違いがあります。


リフォームは、老朽化した設備や内装を部分的に修繕・交換する対応で、短期間かつ比較的低コストで行えるのが特徴です。また、住みながら施工が進められる場合が多く、生活への支障が抑えられるのも魅力です。
リノベーションでは、暮らし方に合わせて間取りを柔軟に変えられるので、快適な生活動線の空間づくりが可能となります。既存の建物を活かした構造へと手を加えることで、資産価値の向上や環境負荷の軽減が得られるメリットがあります。ただし、工期が長くなるため、仮の住まい準備や予算の余裕が必要です。


どこに頼むのがよいかは、施工の内容によって異なります。構造部分までに及ぶ大規模な施工では工務店を、小規模で内装やキッチンのような部分的な施工にはリフォーム会社に依頼するのが適切です。
どちらも事前調査や計画が重要で、補助金の活用で費用負担を大きく減らせます。
暮らし方や将来設計に合わせ、専門家と相談しながら最適な選択をすることをおすすめいたします。


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