埼玉県さいたま市を拠点に、年間100軒以上のリフォーム工事をおこなっている総合リフォーム会社ISMです。
今回は、トイレの床をリフォームするなら何を選ぶのか?を徹底検証しました!トイレはその空間の特性上、水や汚れに強い床材が求められます。
クッションフロアやフロアタイルなど、さまざまな種類の床材があるため、予算やご要望に応じて選ぶことがおすすめです。
今回の記事では、ISMの代表岩崎が「選ぶならこれ一択!」を最後にご紹介します。ぜひ最後までご覧ください!
目次
トイレの床材の選び方
毎日使うトイレだからこそ、床材選びは快適性を大きく左右する重要な要素です。予算はもちろんのこと、お手入れのしやすさ、デザイン性、耐久性、そして水の染み込みにくさは、日々の使い心地や清潔さを保つ上で欠かせないポイントになります。
ここでは、後悔しないトイレの床材の選び方を解説していきます。
予算
トイレの床材は、素材によって価格帯が大きく異なります。初期費用だけでなく、将来的なメンテナンスコストも考慮して、ご自身の予算に合った賢い選択をしましょう。
クッションフロアやフロアタイル、フローリングなど、それぞれの素材の特徴を理解し、予算との兼ね合いを見ながら最適な床材を見つけましょう。
お手入れのしやすさ
トイレは汚れやすい場所だからこそ、日々の掃除の負担を軽減できるお手入れのしやすい床材を選ぶことが重要です。
例えば、クッションフロアやフロアタイルは水や汚れを弾くため、さっと一拭きで床を綺麗にできます。一方で、フローリングを採用する場合は、撥水加工されたものを選び、こまめなお手入れが必要です。
素材の特性を把握し、ご自身のライフスタイルに合ったお手入れのしやすい床材を選びましょう。
デザイン性
限られた空間であるトイレも、床材のデザインにこだわることで、個性的な空間を演出できます。
クッションフロアやフロアタイルなら豊富なカラーバリエーションから自分のお気に入りを選べるので、トイレ空間のコーディネートも楽しくなります。フローリングなら木目の暖かい雰囲気を演出でき、素材感で個性的な空間を作り出すならタイルがおすすめです。
壁の色やトイレの設備との調和を考えながら、理想のトイレ空間を実現できるデザインを選びましょう。
耐久性
トイレの床は、日常的な使用だけでなく、水濡れや洗剤など、様々な要因で劣化する可能性があります。長く快適に使用するためには、耐久性の高い床材を選ぶことが大切です。
フロアタイル・タイルは、耐久性の高いものが多く、汚れや傷にも強いため安心して使えます。クッションフロアは、柔らかいため傷がつきやすいですが、近年耐久性の高い製品も登場しています。フローリングは傷つきやすいものもあるため、トイレに選ぶ際は要注意です。
将来的なメンテナンスの頻度やコストも考慮して、耐久性の高い床材を選びましょう。
水の染み込みにくさ
トイレは水を扱う場所であるため、床材の耐水性は非常に重要です。水の染み込みにくい素材を選ぶことで、床材の劣化を防ぎ、カビや嫌な臭いの発生を抑制することができます。
クッションフロアなら塩化ビニール製で水に強く、フロアタイルなら防水加工が施されているものが多いです。フローリングを採用する場合は撥水加工されたものを選ぶ必要があります。タイルは陶器や磁器製なので全く水を通しません。
万が一の水漏れや、掃除の際の水分が染み込みにくい素材を選ぶことは、清潔で快適なトイレ空間を維持するための必須条件と言えるでしょう。
トイレによく使われる床材
ここからは、トイレによく使われる床材を5つピックアップし、それぞれの特徴について解説していきます。
まずは、5つの床材の特徴を簡単にまとめた表をご覧ください。
こちらの表の内容をそれぞれ詳しくみていきましょう。
クッションフロア
クッションフロアには、フローリング調や石目調などさまざまな柄があるので、デザインのバリエーションは非常に豊富です。基本的に一般的なトイレで使われることの多い床材でもあります。
理由は、他の床材を施工するよりも安く施工できるためです。また、一枚の大きな塩ビ素材のシートを床に貼るため、水が床下に浸入しにくく水も染み込みにくいという特徴があります。非常に水回りに適している素材なので、トイレだけでなく洗面脱衣室やキッチンで使われることも多いです。施工性も高いので、クッションフロアを採用される方が多くいます。
デメリットを挙げるとすると、素材が柔らかいことです。すこし爪を立てるだけで傷ついたりシワができてしまったりします。また、冷蔵庫や重たい家具を長期間置いたままにすると、重さでクッションフロアが凹んでしまい、跡が残ってしまいます。このように、表面の耐久性には少し心配が残る点がデメリットです。
ただ、素材が柔らかいということは踏み心地に優れているということです。足元からひんやり冷たく感じにくく、足や膝にも負担がかかりにくいのでそういった点では柔らかさもメリットと考えられるでしょう。
張り替えもしやすいのでコストパフォーマンスに優れた非常に優秀な素材です。
フローリング
木でできた素材であるフローリングには、無垢の床材とシート張りのものがあります。シート張りとは、フローリングの表面に木目などの印刷したシートを貼り付けた複合フローリングの一種で、居室などで一般的によく選ばれるタイプの床材です。LDKなどの床材にこだわって無垢のフローリングを選ぶ方もいますが、価格が高いため、比較的手頃な価格で選べるシート張りを選ぶ方が多いです。
トイレに使うメリットは、統一感が出せることです。トイレを出た先にある廊下と同じフローリングを使えば見切りが発生しないためすっきりと一体感が作れます。耐久性も高く、長く使える素材です。
ただし、デメリットもあります。それは水を吸収してしまう素材であること。尿なども染み込んでしまうため、あまり水回りには適していません。
素材そのものの金額が高いのと、施工に時間がかかることから金額が高くなりやすい点もデメリットです。クッションフロアなら施工に1時間程度で終わるところを、フローリングだと加工や現場でのサイズ調整もあるためその分施工性も悪くなります。そういった点から、価格帯も高くなりがちです。
そのため、積極的にトイレの床材としておすすめする素材ではありません。ただ、隣接する廊下との一体感を出したいなど、デザインにこだわりたい方にはフローリングも良いかもしれませんね。
フロアタイル
フロアタイルは、クッションフロアと同じようにデザインがたくさんあるためその中から気に入ったものを選ぶことができます。一枚もののタイルを貼り合わせていく施工方法なので、クッションフロアよりも施工に時間がかかります。そういった面から施工性があまり良くなく、金額が高額になりがちです。
ただデザインの豊富さと、塩ビ素材で水が染み込みにくいので水回りにはおすすめの素材です。頑丈なので爪で傷つくこともなく、弊社では積極的にお客様におすすめしている製品でもあります。耐久性も良いので長く使うことができるでしょう。
デメリットは先述したように施工性があまり良くなく、金額が高いこと。また、一枚もののタイルを並べて貼るため、継ぎ目部分から水が浸入する可能性があります。
タイル
一般のご家庭のトイレでタイルを選ばれることはほとんどありません。弊社でもタイルを選ばれたお客様は1組のみです。
タイルも一枚ずつ貼り合わせていく素材のため、施工に時間がかかります。また、材料も非常に高額になるため、トイレのような狭い空間でもかなりの費用負担が必要です。
タイルそのものは水を弾くので非常に水回りに最適ですが、タイルそのものは冷たいため、冬は足元からひんやりします。また、硬い素材なので足腰に負荷がかかりやすいです。さらに重たいものを落としてしまうと割れてしまうリスクもあります。
トイレに使用するにはデメリットがたくさんあるタイルですが、床材として採用すると高級感を出すことができます。
過去のお客様で1組だけタイルを選んだお客様がいました。非常に立派で天井も3mくらいあるような大豪邸のトイレに、タイルの床材を施工いたしました。実際に施工すると本当に高級感があって美しく、そちらのお宅に非常に似合っていました。
ホーロークリーントイレパネル(タカラスタンダード)
タカラスタンダードのホーローパネルと聞くと、壁に貼るイメージの方が多いかもしれません。実はトイレの床に施工できるパネルもあります。
名前は、「ホーロークリーントイレパネル」。このパネルの大きな特徴は、一枚ものでトイレの床に貼ることができる点。水が浸入する心配がないため耐水性に優れています。また、ホーローは油などの汚れが染み込まない素材のため、さっと一拭きで汚れを拭き取ることが可能です。掃除がしやすいのでトイレには最適な素材です。
1つ懸念点があります。それは、表面がツルツルした素材なので少し滑りやすい可能性がある点。ご高齢の方がいるお家だと転倒のリスクも考えられるので、その場合はフロアタイルやクッションフロアが良いかもしれません。
また、施工が非常に難しく、タカラスタンダードの認定を受けた業者でなければ施工ができません。ホーロー自体も高額なので価格が高くなりがちです。ちなみに弊社は認定を受けているため、ホーロークリーントイレパネルをトイレの床に施工したい方はぜひご相談ください!
トイレの壁にもホーローを施工できるので、トイレの掃除を少しでも楽にしたい方は、こちらのパネルの採用をおすすめします。
代表が選ぶトイレの床材これ一択!
今回、以下の5つの床材をご紹介しました。
- CF
- フローリング
- フロアタイル
- タイル
- ホーロークリーントイレパネル
以前の動画では、耐久性の高さやデザインの豊富さからフロアタイルを一番におすすめしました。
フロアタイルを選ぶ場合は、クッションフロアとの比較をしましょう。金額と素材そのものの硬さを比べてどちらにするか選ぶのがおすすめです。
クッションフロアは傷がつきやすいですが、フロアタイルは傷がつきにくいです。
ただし、クッションフロアの方が施工性が高いため金額が安いというメリットもあります。
どちらにするかは予算や耐久性を考慮して選ぶと良いでしょう。
ただし、今回「これ一択」ではフロアタイルは選びません。フロアタイルとクッションフロアを比較した時、クッションフロアの方が良い点として「一枚シートで貼れる点」があります。フロアタイルだと継ぎ目部分から水が入り込む恐れがありますが、クッションフロアは水が入り込む隙がありません。そんなに水が継ぎ目から入ってしまうことはないでしょうが、できればフロアタイルも継ぎ目部分がない方が良いですよね。
そんな商品がないかな、と探していたところ、タカラスタンダードの「ホーロークリーントイレパネル」がありました!
パネルなら一枚で貼ることができ、掃除がしやすく水も染み込みません。
代表の岩崎がトイレの床材を選ぶなら「ホーロークリーントイレパネル」一択です!
ただ、フロアタイルよりも2倍近く金額が高いため予算が合わない可能性もあります。
予算を比較し、クッションフロア・フロアタイル・ホーロークリーンパネルのどれにするかを選ぶことをおすすめします。
- 予算を抑えたい方:クッションフロア
- もう少し予算をかけておしゃれにしたい方:フロアタイル
- さらに予算をかけて清掃性や耐久性にもこだわりたい方:ホーロークリーントイレパネル
ただ、ホーロークリーントイレパネルだと水で滑ってしまう恐れがあるため、それが少し心配、という方はフロアタイルかクッションフロアがおすすめです。
金額が高いのはホーローそのものの金額だけでなく、施工性があまり良くない点も原因です。ただ、施工の難しさはあるものの、清掃性や耐水性の高さから、お客様が毎日使用する床材としては最適な製品です。
ホーローという素材についてもっと詳しく知りたい方は、これまでの動画を参考にしてください!
【完全解説】レミュー・トレーシア・エーデル ぶっちゃけ、どれがいい?キッチン全グレード徹底比較【タカラスタンダード】
【検証】タカラスタンダードのホーローパネルをガチで傷つけてみた
また、床材に関してもさまざまなコラムを公開しています!ぜひ床選びの参考にしてくださいね。
まとめ
トイレの床材で使われるさまざまな種類の床材をご紹介しました。
今回は、タカラスタンダードの「ホーロークリーントイレパネル」をこれ一択!に選びました!
価格は高いもののお掃除がしやすく水も染み込みにくいホーロークリーントイレパネルは、トイレに最適の床材といえるでしょう。
タカラスタンダードのショールームにも展示されているので、気になる方はぜひご覧ください。
今回の記事の内容は、以下の動画でもご紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。
弊社は、さいたま市だけでなく、埼玉県・東京都・神奈川県・千葉県でもリフォームを承っております。
また、ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせフォームからご連絡くださいね。