リフォームは一生に数回しかしない高い買い物の一つです。
それだけにリフォームを検討されている方は、
「損をしないか」
「希望通りの工事をしてくれるのか」
と漠然とした不安をお持ちでしょう。

納得のいくリフォーム工事を成功させるためには、優良なリフォーム会社を選ぶことが大切です。
今回の記事ではリフォームに失敗しないためにあらゆる角度からリフォーム会社の選び方について解説していきます。

優良なリフォーム会社を見抜く方法とは？

優良リフォーム会社とは

会社について透明性がある

国土交通省の調査によると、リフォーム経験者の業者選びの際の重視点は、「価格の透明性・明朗さ」が最も高く約４割、次いで、「説明のわかりやすさ・丁寧さ」「価格の安さ」が挙げられています。
工事の単価や合計金額、工事内容や工事項目は適正か、という不安が大半を占めています。

例えば、雨漏りが不安になり訪問販売業者と契約をしたケースで、2日間にわたり次々と提案を受け合計700万円を超える契約をしてしまったものの、見積書に記載されている工事内容に疑問がありクーリング・オフをするか、このまま進めるか迷っていると相談がありました。
見積書を見てみると、単価・仕様・工事範囲等いっさい不明の一式見積で、なんと相談者の要望である雨漏りの補修等についての提案がなかったのです。
明らかにリスクが大きいのでクーリングオフをオススメしました。
訪問販売業者は、お客様に対して営業しても実際に施工するのは別業者というケースが少なくありません。

リフォームを依頼する前に、信頼できる会社なのか判断することが重要です。
最近は、ホームページだけでなくYoutubeなどSNSでリフォームに役立つ情報発信をしている業者が増えています。
かなり具体的な情報を知ることもできるので、自分に合った会社を選ぶのに役立ちます。
必ず自分で情報を取りに行って正しい判断をしましょう。

口コミがいい

優良なリフォーム会社かどうかを判断するための材料として、リアルな口コミは参考にな
ります。
ただしホームページ上の口コミは、悪い内容は掲載しないと考えられるため鵜呑みにはできません。
そのため「Googleの口コミ」など、利用者の生の声をあわせて確認するのがおすすめです。
Googleビジネスプロフィールの口コミは、ユーザーからの忖度のない口コミが多く載っていることからチェックすることをオススメします。
口コミに対して、事業者からのコメントや返信があるのか、どのような対応をしているかどうかも姿勢があらわれているので要チェックです。特に悪い口コミに対してどのような対応をしているかに誠実さが問われます。

口コミは、誤情報や誇張が含まれることがあり、実際の実績と異なることがあります。
非常に評価の高い会社であっても、サクラの口コミもあるかもしれません。
鵜呑みにせずに参考程度にすることも大切です。
なるべく複数の口コミを見て、業者の特徴や評価を把握することで失敗を防ぐことに繋がります。
口コミで良いリフォーム業者と評判であっても、良いと評価するポイントは人それぞれ異なります。
値段が安くて良かったのか、デザインが好み通りだったのか、担当者の態度が良かったのか、大工さんの腕が良かったのか、グレードが高くて高級だったのかなど、具体的にどのようなポイントが評価されているのか意識して口コミを見ていきましょう。

予算など要望をしっかりきいてくれる

優良なリフォーム会社かどうかを見分けるために、こちらの要望にしっかり向き合って提案をしてくれるかどうかを見ておきましょう。
例えば、こちらの希望に従って動くだけでなく、こちらの要望を聞き、本質的な提案をしてくれる担当者の会社であれば安心できるでしょう。

業者の中には売り上げやノルマのことだけを考えてこちらの要望を無視した無理な契約を迫る会社もあります。
勢いに押され契約してしまうと膨大な費用がかかったり満足のいくリフォームをして貰えなかったりする場合があります。
また、プランを提案する際に、メリットとデメリットのどちらもしっかり説明してくれる業者は信頼できます。
さらに、使用する資材などのサンプルを説明の際に必要に応じて見せてくれる業者も信頼度は高いです。
リフォーム業者を探すときには、こちらの話をよく聞いたうえで、丁寧かつ自信をもって説明してくれるところを選びましょう。

コミュニケーションがこまめにとれるか

大事な自宅のリフォームをお任せするには、しっかりコミュニケーションを取れる人に担当してもらいたいですよね。
知人など他の人にとっては良い担当者でも、自分に合うかはわかりません。
リフォーム工事自体は、長くても数日から数週間で終了します。
工事前から工事中にかけて何かとコミュニケーションを取る機会は多く、基本的にレスポンスが早い業者を選びましょう。
工事前の打ち合わせはもちろん、工事が終わったあとのアフターサービスまで含めると、
リフォーム業者とは長い付き合いをしていくことになります。

今後もホームドクターとして、さまざまな相談を気軽にできるような相性のいい相手であるかは、大切なポイントです。
誠実な会社であれば、しっかりと話を聞いたうえで、専門用語を使わずに分かりやすく説明してくれます。
メリットだけでなくデメリットもあわせて丁寧に説明したうえで、できることとできないことを明確に伝えてくれます。

リフォームに関する質問をした際の業者の対応も確認しておきましょう。
多くの方はリフォームが初めてだと思いますので、見積書や契約書の見方などは知らないと思います。
不明な点を質問した際に、難しい専門用語を使用せず答えたり、こちらが理解できるように努めてくれるかどうかをしっかりと確認しておきましょう。
後々トラブルに発展しないためにも、どのような質問をしてもこちらが理解できるように明確に説明してくれる業者を選ぶようにしましょう。

実績がある

依頼を検討しているリフォーム会社に、やりたいリフォームの豊富な実績があるかはもっとも大切なチェックポイントです。
リフォーム業者には多くの種類があり、それぞれ得意とする内容など特徴が異なります。
例えば、リフォーム専門業者にしても、外装リフォームに特化していて、内装は依頼されたときだけ請けるといったところも少なくないため注意が必要です。
他には、キッチンリフォーム、バスルームリフォーム、エネルギー効率向上などの専門分野に強い会社をそれぞれ選択することでリフォームの成功率が上がります。

これまでのリフォーム事例を見れば、どんな工事が得意で、どんな実績があるのかが分かります。
自分の希望する施工箇所の実績を確認するようにしましょう。
リフォーム業者の実績は、ホームページを見ると確認できます。
掲載されている事例写真が、希望しているリフォームのイメージと合うかをチェックするのがオススメです。
最近はYoutubeで実際の事例を詳しく解説してる会社も出てきているのでぜひチェックしてみましょう。
「こんなリフォームをしたい」と思える事例が紹介されていれば、安心して依頼できます。

リフォーム会社の選ぶ方法

①SNSで探す

リフォームや内装工事を行っている企業も、近年その多くがSNS集客に取り組んでおり、SNS上での情報発信を通じてお客様との交流や販促活動を行っています。
Instagramは画像や動画を用いたビジュアルが中心のSNSです。
ビフォー＆アフターなど施工前・施工後や、施工現場の写真などをチェックすることができます。
URLリンクを記載できるストーリー投稿では、お客様の声や、イベント告知などの情報も見ることができます。
X（旧Twitter）は、140文字までの文字と画像・動画を組み合わせて投稿を見ることができます。
X内でキーワード検索ができるため、気になる内容を絞って情報にアクセスも可能です。
リアルタイム性が非常に高いSNSであるため、最新のニュースなどの情報収集にも適しています。
Youtubeは、動画コンテンツの視聴ができるSNSで、映像によるコンテンツがリフォームの専門知識を得るのにとても効果的です。
例えば、リフォーム全体の流れ、キッチンの解体～設置までの施工を紹介した動画や、各メーカーのトイレやバスタブのレビューなどをプロ目線で詳しく解説している動画などがあります。

②インターネットで検索して探す

自分のやりたいリフォーム工事の内容や自宅の近くにあるリフォーム会社などをインターネットで検索して複数ある会社のホームページから情報収集して比較検討することも定番です。
リフォーム業者によって、得意とする工事内容や取扱メーカーのバリエーション、実際の施工事例の写真や解説、社長や社員の顔や自己紹介から伝わってくる人柄や雰囲気、工事を依頼する際のお問い合わせ先や工事までの流れ、理念や住所といった会社概要などを知ることができます。
会社によっては、ホームページ上でリフォームに関する専門知識や役に立つポイントなどを詳しく解説してくれるブログなどを運営しているところもあります。

③ポータルサイトでさがす

ポータルサイトの「ポータル」は、玄関や入り口という意味です。
つまりポータルサイトとはお客様がインターネットで情報収集をする際に最初に訪れるサイトのことを指します。
リフォームにおけるポータルサイトとは、リフォームを検討しているお客様が業者選びのために訪れるサイトのことです。
リフォームポータルサイトは様々な特徴を持つサイトが複数あります。
リフォームをしたいお客様にとっては、一括で何社かに見積もりを依頼することができて、良い会社を比較検討しやすいメリットがあります。
ポータルサイト内での口コミを見ることもできます。
一方で、ポータルサイトに登録するリフォーム業者は、ポータルサイト運営業者に手数料を支払っていることから、直接工事を受注するよりもコストが掛かっているのが事実です。
実際の工事費用に多少なりともコストが反映しているかも気になるところです。

④近くの工務店やリフォーム店に足を運んでみる

これまで解説してきたSNSやホームページ、ポータルサイトで得られた情報から気になる工務店やリフォーム店がいくつか出てくることでしょう。
新聞の折込チラシに近くの工務店やリフォーム店の案内が入ってくることもありますよね。
自分のやりたいリフォーム工事と合いそうな依頼候補先を見つけたら実際に相談してみることでわかることが多くあります。
店舗に足を運ぶことで、どんな会社や担当者なのかを肌で感じることができます。
自分がどんなリフォームをしたいのかについて話をちゃんと聞いてくれるのか、そしてどんな提案をしてくれるのかを確かめることができます。
リフォームは会社によって得意分野や予算感などが異なるので、店舗に行くことではっきりと知ることができるでしょう。

⑤紹介

信頼できる人からの紹介もリフォーム会社を選ぶ有効な方法です。
本当に良いと思った会社じゃないと紹介は発生しないためです。
身近にリフォームを経験された人がいたら、同じお客様の立場としてどうだったのかを教えてもらえて、貴重な情報を知ることができて、その上で会社選びに役立てられます。
一方で、工事の内容や大切にするポイントなどは人それぞれなので、紹介してくれる人の話を鵜呑みにせずに、本当に自分に合うのかどうかを検討することは重要になります。

納得のいくリフォームにするポイント

①リフォームする際の目的や予算などを把握する

まずは、前提として自分のリフォームをする目的や予算を決めることが失敗しないリフォームには必要です。
目的や予算がはっきりしていないと依頼するリフォーム業者に対してどのようなリフォームをしたら良いのかを擦り合わせるのに苦労してしまいます。
リフォームにはさまざまな種類があります。屋根、窓、床、外壁などのリフォームから、キッチン、トイレ、バスルームといった水回りのリフォーム、さらには畳やフローリングの張り替え、壁紙の変更など、改修の範囲は多岐にわたります。
リフォームの目的を明確にすることで、必要なリフォームの種類を絞り込み、予算を適切に配分することができます。
リフォームをする範囲によっても、費用は大きく変わります。
全面的なリフォーム、部分的なリフォーム、さらには内装だけのリフォームや外装のみのリフォームなど、リフォームの範囲を事前に決めておくことが重要です。
範囲を明確にすることで、見積もりの精度が上がり、予算計画も立てやすくなります。
既存の住宅の状態を把握するリフォーム前に現状の家の状態を正確に把握することも非常に重要です。
構造や設備の状況によっては、リフォーム工事の種類が限られる場合もありますし、追加で修理が必要になることもあります。
既存の家の状態を知ることで、想定外の追加費用を避け、スムーズにリフォームを進めることができます。

②情報収集をしっかり行う

自分が望むリフォームの相場を調べましょう。
窓や屋根、床など部位ごとのリフォームもあれば、キッチンやバスルームなどの設備を中心としたリフォームもあります。
相場を知ることで、リフォームにかかる費用を把握し、予算計画を立てやすくなります。
リフォームには費用だけでなく、工事期間中の生活の不便さや騒音など、精神的・時間的な負担も考慮する必要があります。
また、リフォームによって将来的にメンテナンス費用が発生する可能性も把握しておくことが大切です。
これまで解説してきたリフォーム会社の選び方を参考に、リフォームの専門性に合わせて会社を選ぶことが重要です。
例えば、外壁や屋根のリフォームには専門の技術が必要な場合があるため、その分野に強い会社を選ぶことが望ましいです。

③相見積もりをとる

必ず複数社に相見積もりをとりましょう。
見積もりを取ることで金額の比較ができるだけでなく、業者によって提案内容や工事の進め方の違いなども見えてきます。
業者との話し合いで忘れずにチェックしてほしいのは、見積もりの内容を丁寧に説明してくれるかどうかです。
見積もりを提出される際、見積もり書を一緒に見ながら金額の詳細を丁寧に教えてくれる会社を選びましょう。
見積もり書は各社書き方が違い、専門用語もあるため見ただけでは理解が難しいです。
わかりやすく伝えてくれる会社は安心してリフォームをお願いすることができます。
また、追加工事の可能性も事前に教えてくれるとより安心できます。

④会社の規模だけで判断しない

知名度のある大企業であったりCMなどでよく見る地域で有名な会社であるからといってすぐに信頼してしまわないようにしましょう。
えてして、工事費用が相場より高かったり、実際の工事は下請けの別会社が施工したりすることが少なくありません。
担当者もノルマに追われていて、会社都合の工事になってしまう可能性もあるかもしれません。
商品やサービスはしっかりしていて実績があったとしても担当者が忙しくて、綿密なコミュニケーションが取りづらいなんてこともあり得ます。
新人が担当になって、ほぼ何もわからないなんてことも実際にあります。
納得のいくリフォームにするためには自分に合った会社を選ぶことが何よりも大切です。
そのためには、自ら情報を取りに行って自分の頭で考えて判断することが必要です。

まとめ

いかがでしたか？
この記事では優良なリフォーム業者の選び方について様々な角度からお伝えしてきました。
SNSやホームページなどから情報収集をした上で、複数の業者に相見積もりをして相談をしてみて自分に合う会社選びをすることで失敗しないリフォームに繋がります。
リフォームには多くの不安や疑問が付きものですが、安心して依頼できるリフォーム会社を見つけられるよう少しでもお役に立てれば嬉しいです。
少しでもリフォームを通して幸せになる方が増えることを願っています。

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