「部屋の雰囲気を変えたい」「導線を変更したい」といったお悩みが出てきたとき、壁のリフォームは非常に有効な解決策です。
壁をリフォームすることで、室内のデザインを刷新するだけでなく、動線の改善や部屋の用途に応じた使い勝手の向上が期待できます。
また、リフォームは生活の快適さを大きく左右するため、後悔しないためには事前に費用相場を把握しておくことが重要です。
この記事では、壁のリフォームにかかる費用相場や注意点について詳しく解説していきます。
目次
壁のリフォームの内容とは
壁のリフォームは、生活の質を向上させたり、家のデザインや機能性を改善したりするための効果的な手段です。具体的なリフォーム内容によって、目的や効果が異なるため、以下で詳しく解説していきます。
①壁の修理
日常生活の中で、壁に傷や穴、汚れが生じることはよくあります。例えば、家具の移動中にできた小さな傷や、子どもが遊んでいる際にできた壁の穴などが考えられます。これらの修理は、壁のリフォームの基本的な内容のひとつです。
小さな傷や軽いひび割れの場合、パテを使って修復し、その上に塗装やクロスの張り替えを施すだけで簡単に補修できます。
しかし、損傷が大きい場合や、穴が広範囲に及んでいる場合は、部分的に壁材を交換する必要があり、工事が複雑になる分、費用も増加します。修理の規模によって、必要なリフォーム内容が異なるため、適切な施工方法を選ぶことが重要です。
②壁材の変更
壁材の変更は、部屋の印象を大きく変える効果的なリフォームです。最も手軽で人気のある方法は、クロス(壁紙)の張り替えです。クロスは、デザインの選択肢が豊富で、比較的安価に施工できるため、部屋全体の雰囲気を手軽に変えることができます。また、クロスには防音効果や防湿効果のあるものがあり、機能性を向上させることも可能です。
さらに、塗装や珪藻土といった自然素材を使用することで、見た目だけでなく、室内の環境にも良い影響を与えることができます。例えば、珪藻土は高い吸湿性を持ち、結露防止やカビ対策として非常に有効です。塗装の場合、色合いや質感を自由に選ぶことができ、より個性的で独自の空間を作り上げることが可能です。環境に配慮したエコ素材や、アレルギー対策としての選択肢も広がっているため、家族の健康を考慮したリフォームができます。
③壁を設置する
部屋の間取りを変更したい場合や、新たに部屋を増やしたい場合には、壁を設置するリフォームが適しています。例えば、広いリビングを二つの小部屋に分けたい場合や、新しい用途に合わせてクローゼットや書斎を作りたい場合、壁の設置が有効です。
壁を新たに設置する際には、使用する素材やデザインだけでなく、電気配線や照明、空調などの設備も考慮する必要があります。
特に、壁の設置によって新しい照明設備を追加したり、コンセントの位置を変更したりすることが求められる場合、電気工事が発生します。
これに伴い、費用が高くなる可能性があるため、事前に予算をしっかりと計画しておくことが重要です。
④壁を撤去する
逆に、空間を広く使いたい場合や、開放感のある住まいを求めている場合には、壁を撤去するリフォームが有効です。壁を撤去することで、複数の部屋を一つの大きな空間にすることができ、より広々とした開放的な居住空間を実現できます。風通しや日当たりが良くなり、家全体の快適性が向上することも期待できます。
ただし、壁の撤去にはいくつかの制約があります。特に「耐力壁」と呼ばれる、家の構造を支える重要な壁は、撤去することができません。
耐力壁を誤って取り除いてしまうと、家の耐震性や安全性が著しく低下するため、壁を撤去する前には必ず専門家に依頼して、家の構造を確認してもらう必要があります。
また、壁を撤去する際には、電気配線やエアコンのダクトなどの設備が絡むことがあり、これらの移設や再配線に追加の工事費用がかかることがあります。
リフォームを行う際には、予算に余裕を持たせ、これらの追加費用にも備えておくことが大切です。
壁のリフォームの費用相場とは
壁のリフォームには、さまざまな目的や方法がありますが、それに伴う費用も幅広く変動します。
以下では、具体的なリフォーム内容ごとの費用相場を詳しく解説します。
①壁の修理
壁の修理は、比較的軽微なものから大規模な補修まで多岐にわたります。小さな傷や穴の修理は、最も手軽で費用も抑えられます。通常、家具の移動中にできた小さな傷や、ドアノブがぶつかった際にできた小さな穴であれば、1箇所あたり5,000円~1万円程度で修理できます。これには、パテで穴やひび割れを埋めてから表面を平らにし、その後塗装やクロスの部分張り替えを行う程度の作業が含まれます。
しかし、損傷が大きい場合や、広範囲にわたって壁が破損している場合は、修理費用が高くなる可能性があります。
たとえば、壁材自体を交換する必要がある場合や、下地の補強が必要な場合には、5万円~10万円程度の費用がかかることがあります。
また、住宅の構造や使用されている材料によっては、修理の難易度が上がり、その分コストも増加します。
②壁材の変更
壁材の変更は、部屋全体の雰囲気を大きく変えるために行われるリフォームです。特にクロスの張り替えは手軽で費用も比較的安価なため、多くの家庭で採用されています。ビニールクロスの張り替え費用は、1㎡あたり1,000円~2,000円程度が相場で、6畳程度の部屋全体の張り替えなら5万円~10万円程度が一般的です。クロスのデザインや機能性を高めた製品を選ぶと、コストはもう少し上がることがあります。
クロス以外にも、塗装や珪藻土の塗壁など、素材によって費用は大きく異なります。
塗装や珪藻土を使用したリフォームでは、1㎡あたり3,000円~6,000円が相場となり、6畳の部屋全体を施工する場合には、20万円~30万円程度がかかることがあります。珪藻土や漆喰のような自然素材を使用する場合は、費用は高くなりますが、湿度調整やカビ防止などの効果も期待できます。
③壁を設置する
新しい壁を設置して部屋を分けたり、使い勝手を向上させるリフォームは、比較的大規模な工事となります。壁を新たに設置する場合、使用する材料や設置する壁の面積によって費用が変わりますが、1㎡あたり3万円~5万円程度が一般的です。
たとえば、6畳のリビングを仕切って二つの部屋を作りたい場合、30万円~50万円程度の費用がかかることが多いです。
さらに、壁の設置に伴い、照明や電気配線の新設・移設が必要になる場合は、追加で数万円~10万円程度の費用がかかります。
場合によっては、空調設備の移設や換気システムの追加も必要となるため、リフォームの目的と予算に応じて慎重に計画することが大切です。
④壁を撤去する
部屋を広く使いたい場合や、開放的な空間を作りたいときには、壁を撤去するリフォームが有効です。
壁を撤去する費用は、撤去する壁の構造や面積によって異なりますが、1㎡あたり1万円~3万円程度が相場です。
小さな仕切り壁を取り除くだけであれば、10万円~20万円程度で済むことが多いですが、撤去する壁が大きい場合や、電気配線や設備の移設が必要な場合には、さらに数万円~10万円の追加費用がかかることがあります。
特に耐力壁(建物の構造を支える重要な壁)は撤去できないため、壁を撤去する前には専門家による事前調査が必要です。
誤って耐力壁を撤去してしまうと、建物全体の強度に影響を与え、地震などの災害時に危険が増すため調査を怠らないようにしましょう。
注意すべきポイント
壁のリフォームを成功させるためには、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。
以下では、リフォームを行う際に特に気をつけるべきポイントを詳しく解説します。
①マンションの場合、管理規約を確認する
マンションで壁のリフォームを行う際には、まず管理規約を確認することが重要です。マンションには共用部分と専有部分があり、共用部分に該当する壁や柱、配管に関わるリフォームは、管理組合の許可が必要となる場合が多いです。たとえば、バルコニーに面する壁や、配管が通っている壁の改修は、自由に行うことができないことがあります。
また、工事の音や振動が他の住民に迷惑をかける可能性があるため、施工の時間帯や期間にも制限が設けられることが一般的です。多くのマンションでは、平日の昼間のみ工事が可能とされており、土日や祝日には施工が禁止されている場合もあります。
リフォーム計画を立てる前に、必ず管理規約を確認し、管理組合に工事内容や施工スケジュールを申請しましょう。
またマンションリフォームの会社選びの際の有益な情報を別の記事で解説していますので合わせてご覧ください。
②構造上撤去できない壁がある
リフォームで部屋を広く使うために壁を撤去したい場合、構造上撤去できない壁(耐力壁)があることを理解しておくことが大切です。
耐力壁は、建物の強度を保つために非常に重要な役割を果たしています。この壁を取り除いてしまうと、建物全体の耐震性能が低下し、地震などの災害時に大きなリスクを抱えることになります。
また、耐力壁は外観や室内の壁に限らず、床や天井にも関連していることがあるため、リフォーム計画の初期段階で専門家に相談し、耐力壁の位置を正確に把握することが必要です。耐力壁をどうしても変更したい場合は、補強工事を検討する必要があり、これには高額な費用がかかる可能性があります。
そのため、壁の撤去を検討する際は、専門的な調査を行い、リフォーム可能な範囲を確認した上で進めることが重要です。
③依頼する業者選びについて
壁のリフォームを成功させるためには、依頼する業者の選定が非常に重要です。信頼できる業者に依頼することで、安心して工事を進めることができ、トラブルを未然に防ぐことができます。まず、リフォーム業者を選ぶ際は、口コミやSNSでの評判を調べ、信頼性の高い業者を選びましょう。インターネット上の評価だけでなく、知人や家族からの紹介など、実際にその業者を利用した人の意見も参考にすると良いです。
さらに、過去の施工事例を確認し、特に壁のリフォームに強みを持つ業者を選ぶことが大切です。壁のリフォームには、耐震性や断熱性、吸音性など多くの専門知識が必要となるため、実績が豊富で専門知識がある業者を選ぶと安心です。
また、複数の業者から見積もりを取り、費用や施工内容を比較することも大切です。見積もりは、費用だけでなく、どのような施工方法が提案されているか、使用する材料の品質や工期についてもしっかり確認しましょう。適切なリフォームを行うためには、費用と品質のバランスが取れた業者を選ぶことが成功への鍵となります。業者と十分にコミュニケーションを取りながら進めることで、リフォーム後の満足度も高まるでしょう。
まとめ
壁のリフォームは、部屋の見た目や使い勝手を劇的に変えることができるため、リフォームの中でも人気の高い選択肢です。
例えば、壁紙の張り替えや塗装によって、空間の雰囲気をガラリと変えることができ、色や質感を工夫することで、部屋を明るくしたり、落ち着いた雰囲気にしたりと、さまざまなデザインを楽しめます。また、防音や断熱といった機能性を持たせることで、住環境の改善にもつながります。
ただし、マンションなどの集合住宅でリフォームを行う場合には、管理規約の確認が不可欠です。リフォームの内容によっては、騒音や振動が周囲の住民に影響を与えるため、施工時間や日程を管理組合と調整する必要があります。また、マンションでは共用部分に関わる工事が制限される場合もあるため、事前に規約や制約をしっかり確認しておくことが大切です。
さらに、リフォームで壁を撤去する場合には、耐力壁が含まれているかどうかを確認する必要があります。耐力壁は建物の強度を保つために重要な役割を果たしており、これを誤って撤去すると、建物の構造が不安定になり、安全性が損なわれるリスクがあります。そのため、専門家による調査やアドバイスを受けることが重要です。
最後に、業者選びも成功するリフォームの鍵となります。信頼できるリフォーム業者を選ぶことで、施工の質が高まり、施工後のトラブルを防ぐことができます。口コミや過去の実績を参考にしながら、丁寧に対応してくれる業者を選ぶことが大切です。
壁のリフォームを検討している方や、これからリフォームを考えている方はぜひ株式会社ISMまでお気軽にご相談ください。どうしようか悩んでいる方も大歓迎です。以下の問い合わせページからお問い合わせください。
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