築年数の経過した古い家は、水漏れやカビ・異臭が発生したり、設備が破損したりなど、水回りの老朽化が目立ってくるものです。水回りのリフォームのタイミングは一般的に10~15年といわれています。
しかし、リフォームを検討しているものの、費用がどのくらいかかるかわからないという方も多いでしょう。そこで今回は、古い家の水回りのリフォーム費用がどのくらいかかるのか、安くなる方法や実際の施工事例とともにご紹介いたします。
この記事を読めば、浴室・キッチン・トイレ・洗面台をリフォームする際に予算の目途をたてることができ、今後の参考にしていただけます。
それでは詳しく解説していきます。
目次
古い家の水回りにかかるリフォーム費用と工期

古い家の水回りのリフォーム費用は、リフォームする箇所、築年数、建物の構造などによって大きく異なります。実際の費用の詳細はケースバイケースとなりますが、まずは目安となる費用や工期を解説していきます。
①洗面所リフォームの費用と工期
洗面所のリフォームにかかる費用は、一般的に10万円~30万円程度が相場です。スタンダードなデザインの洗面化粧台であれば相場の範囲内で済む場合が多くなります。
グレードの高いタイプを選んだり、洗面所をランドリールームにリフォームしたりするのであれば、100万円近く、もしくはそれ以上の金額になるケースもあります。
種類 | 費用 | 工期 |
洗面所 | 10~30万円 | 1~4日間 |
②浴室リフォームの費用と工期
浴室のリフォームにかかる費用は、50万円~150万円程度が相場です。100万円以下だと水栓が1つのシンプルなユニットバス、100万円以上150万円以下だと浴槽や床、アクセントパネルなどの色や素材が選べるユニットバスへの交換がグレードの目安となります。
種類 | 費用 | 工期 |
浴室 | 50~150万円 | 4日~2週間 |
工期は浴室リフォームの内容によって大きく変わります。ユニットバスからユニットバスへの交換は4日間、在来工法からユニットバスへの交換は1週間、在来工法から在来工法へは2週間ほどかかり、場合によっては長くなる場合もあります。
③トイレリフォームの費用と工期
トイレリフォームの費用相場は、30万円~50万円が相場と言われています。シンプルなタイプの洋式便器の交換であれば10万円ぐらいから可能です。ただし、便器を交換する際はクッションフロアを同時に交換するケースがほとんどです。
タンクレス、シャワートイレ一体型などグレードがアップすると50万円以上の工事金額になってきます。また、トイレのリフォームは基本的に1日で終わりますが、内装工事が入ると期間が伸びる場合があります。
種類 | 費用 | 工期 |
トイレ | 30~50万円 | 1~5日間 |
④キッチンリフォームの費用と工期
キッチンリフォームの費用相場は、大きく分けて「I型キッチン」「L型キッチン」「対面型キッチン」の3つの種類に分けられます。さらに、キッチンのグレードによって費用が変動しますが、ここでは一般的なグレード(スタンダード)で費用をご紹介します。
種類 | 費用 | 工期 |
I型 | 50~150万円 | 1~3週間 |
L型 | 80~200万円 | 1~3週間 |
対面型 | 100~300万円 | 1~3週間 |
工期についてはシステムキッチン交換のみなら1週間程度、キッチンの位置を変更すると2週間~3週間程度、間取りを変更する場合は3週間以上が目安となります。
古い家の水回りのリフォームがおすすめの理由

古い家の水回りのリフォームにはそれなりにお金がかかります。しかし、老朽化や不具合が多数見受けられるようなら、次にご紹介する理由からも早めに決断するのがおすすめです。
建て替えするより安い
古い家の水回りのリフォームがおすすめの理由は、建て替えするより安いことです。近年の物価高の影響から資材や人件費が高騰し、建て替えは数千万円など容易にはできないような値段になってきました。
水回りのリフォームであれば、高くても数百万円ぐらいで古い家の再生が可能です。古い家の老朽化がひときわ目立つのは水回りなので、リフォームはコストパフォーマンスに優れた解決方法となるでしょう。
家族全員が住みやすくなる
子供から大人まで家族全員が住みやすくなることも、古い家の水回りのリフォームがおすすめの理由です。水回りのすべては生活に直結した空間であるため、不便さを解決するだけで家族全員の住みやすさがアップします。
- バリアフリー化
- ヒートショックの防止
- 掃除がしやすくなる
水回りの空間を多機能に整えたり、手すりをつけたりといったバリアフリー化は、何も高齢者世代だけに必要な環境ではありません。意外にも、40代後半のミドル世代から、視力が落ちたり、ケガをしやすくなったりするものです。浴室や洗面所に暖房をつけることでヒートショックの防止になるなど、健康面での心配にも対応できるようになります。
省エネや節水になる
水回りの設備の進歩はすさまじいものがあり、省エネや節水になるタイプがほとんどになってきました。そのため、古い家の水回りをそのまま使い続けることは、不便だったり光熱費や水道代は高くなるばかりとメリットはあまりないものです。
これから5年、10年と住み続けていくうちに、光熱費と水道代と不便さはますますかさんでいくでしょう。省エネや節水タイプの水回りのリフォームに早めに取りかかれば、将来的にもお得で便利になるはずです。
家が長持ちする
水回りのリフォームに早めに着手すれば、家が長持ちする傾向にあります。古い家の水回りは見た目は大丈夫そうに見えても、見えない部分からの水漏れで木材や床が腐食していたり、カビで劣化していたりするものです。
早めに対処すれば、水回りの至る部分をチェックできるため、腐食や劣化の拡大をストップできます。リフォームは日々の不便を解消し、生活の質を向上させるだけでなく、家の寿命を延ばすことにもつながるのです。
古い家の水回りをリフォームする際の注意点

古い家の水回りをリフォームする際の注意点には次のようなものがあります。事前に知っておいて、計画的に理想のリフォームを叶えていきましょう。
①信頼できる業者選びが肝心
古い家の水回りをリフォームする際の注意点は、信頼できる業者選びが肝心なことです。次のリストで信頼できる業者の特徴をご紹介するのでご参考ください。
- 古い家のリフォームの施工実績が豊富
- 保証や定期点検などのアフターフォローが充実(相談窓口がある)
- デザインやセンスが好み
- 押しの強い勧誘がない
② 住みながらリフォームできない場合も
古い家の水回りのリフォームは、住みながらできる場合とできない場合があります。ケースバイケースですが、一般的に小規模な工事であれば、住みながらリフォームできる傾向にあるでしょう。
大規模な工事になる場合は、住みながらのリフォームはコストアップにつながったり、工期が長引いたりとデメリットが強まります。この場合、リフォーム中は仮住まいの住宅に引っ越す必要が出てきます。
③費用が高くなる場合がある
今回のリフォームは水回りだけ。そう思っていても、思わぬ老朽化の発見で追加工事が必要になるのも古い家によくある傾向です。床の張替え、配管、シロアリ被害など、一緒に工事しないとリフォーム自体が難しくなってしまうことも。
築年数が古い家、とくにメンテナンスがされていなかった家ほど、リフォーム予算を多めに用意しておくことがおすすめです。
古い家の水回りのリフォームを安くする方法

「リフォームしたいけれど予算が厳しい」「もっとお得にリフォームしたい」という方も多いのではないでしょうか。この項では、古い家の水回りのリフォームを安くする方法について詳しくご紹介します。
①補助金を活用する
古い家の水回りのリフォームを安くする方法で、まず取り入れたいのが国による補助金制度です。住宅省エネキャンペーンは、リフォームによる省エネ化で補助金を活用できます。上手に取り入れて、お得にリフォームしていきましょう。
引用:住宅省エネ2025キャンペーンについて
補助金の種類 対象 補助金の上限額 子育てグリーン住宅支援事業 幅広いリフォーム工事に対する補助 最大60万円 先進的窓リノベ2025事業 窓の断熱改修に補助 最大200万円 給湯省エネ2025事業 高効率な給湯器に補助 戸建:2台共同(集合):1台
また、お住まいの都道府県で活用できる補助金があるのかどうかを下記のリンクからリサーチできます。こちらもぜひご活用ください。
地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト
②複数の業者を比較する
古い家の水回りのリフォームを安くする方法は、複数の業者を比較することです。業者の比較の方法は次のリストをご参考ください。
- ショールームを見学する
- リフォーム相談会やイベントに参加する
- 相見積もりを取る
リフォームにかかる費用は、業者によって様々です。複数の業者と接することによって、見識が広がり、費用の相場観が養われます。
③不要な機能をカットする
理想のリフォームを実現しようとすると、夢はどんどん膨らむものです。気が付けば、見積もりの金額が予算を大幅にオーバーしていた…なんて事態も珍しくはないでしょう。
古い家の水回りのリフォームを安くするには、設備の不要な機能をカットすることです。どうしても譲れない機能を厳選して、グレードを下げれば見積金額を大幅に下げることが可能です。
④セットプランやキャンペーンを活用する
古い家の水回りのリフォームを安くする方法は、セットプランで水回りリフォームをまとめて行ったり、キャンペーンでのプラスアルファや割引を活用したりすることです。
リフォーム業者のなかには、定期的に割引キャンペーンをDMやチラシなどで案内してくれる場合があります。浴室・洗面・トイレ・キッチンなど数か所まとめてリフォームすれば値引きを引き出しやすくなります。
築年数が40年以上の家のリフォーム!施工事例をご紹介

では最後に、当社で請け負った古い家の実際のリフォーム事例をご紹介いたします。なんと、築年数は40年!年季の入ったトイレ・キッチン・洗面台・浴室などの水回りがリフォームで一新される様子をぜひご覧ください。
砂壁やタイルをはがしたり、収納不足を補うために吊戸棚とカップボードをプラスしたりと、古い家特有のリフォームの詳細が参考になります。
>【施工事例】築40年超えの一軒家フルリフォームのルームツアー!
こちらは家事や育児など、女性視点で役立つ情報満載の老朽化した水回りのリフォーム記事です。「リフォームを始める前に知っておくこと」や「具体的なリフォーム事例」「素材選びのポイント」などを詳しくご紹介しています。
>【女性必見】老朽化した水回りのリフォームで快適で美しい空間に変える方法
こちらの記事では、古い家の水回りのリフォームで後悔しないために知っておきたい情報を記載しています。「リフォームが必要なサイン」「リフォーム業者の選び方」などについてまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
>古い家の水回りリフォームで後悔しないために知っておきたいこと
まとめ:リフォーム業者に問い合わせ・相談してみよう!

古い家の水回りのリフォーム費用は、リフォーム箇所や設備のグレード、クロスやクッションフロアの張替えをプラスするかなどで大きく変わってきます。工期は小規模な工事であれば1日から1週間、もしくは2週間程度となることが多いでしょう。
理想のリフォームを実現するためには信頼できる業者選びや予算を多めに用意して不測の事態に備えておくことが大切です。また、補助金を活用したり、見積もりのグレードを下げたりすることでリフォーム金額を安くできます。
古い家の水回りを放置しておくと、生活の質が下がり、見えない部分での老朽化が進行することもあります。まずは、行動することが大切!早速、リフォーム業者を検討して、ストレスのない水回りでの生活を実現させていきましょう。
水回りのリフォームを検討している方や、これからリフォームを考えている方はぜひ株式会社ISMまでお気軽にご相談ください。どうしようか悩んでいる方も大歓迎です。以下の問い合わせページからお問い合わせください。
