埼玉県さいたま市を拠点に、年間100軒以上のリフォーム工事を行なっている総合リフォーム会社ISMです。

今回は、お客様がお住まいのマンションの、浴室と洗面化粧台の設備交換、洗面脱衣室の内装リフォーム工事の施工事例をご紹介します。

今回のリフォームでは、解体した後の現場の様子で少し気になる点もありました。しかし、職人や施工業者の方々が知識を出し合ったことで、理想のリフォームを実現できました。

一体どんな懸念点があったのか。

今、マンションにお住まいの方も、リフォームの際に今回の施工事例のような不安が伴う可能性もあります!

気になる方は、ぜひこちらの記事を最後までお読みくださいね。

では早速見ていきましょう。

YouTubeをご覧になったお客様からのリフォーム依頼

今回リフォームのご依頼をいただいたお客様は、YouTubeの動画をみていただいてお問い合わせいただきました。

築21年経過したマンションのお風呂は、5年くらい前からところどころに不調が出てきて使いづらくなっていました。

それでも誤魔化しながら使っていたものの、さらに年月が経過してから全体的に劣化が目立ってきたのです。

いよいよお風呂の不調も頻繁に出始めたため、今回弊社でのリフォームを決意されました。

これまでのお風呂で特に気になっていた点は、「寒い」こと。

石油ヒーターやセラミックヒーターなどさまざまなタイプの暖房を使ってなんとか寒さ対策をしてきましたが、今回のリフォームではその寒さ対策も改善したいとおっしゃっていました。

また、今回のお風呂のリフォーム以外にも以下のリフォーム工事を行いました。

  • 洗面化粧台の交換
  • 廊下と洗面脱衣室の壁紙の交換
  • 洗面脱衣室の建具の交換
  • 防水パンの交換

これらのリフォームに関してもご紹介します。

築21年のマンションのお風呂・洗面化粧台リフォーム

では早速お風呂・洗面化粧台リフォームの状況をご紹介します。

施工前の現場調査

こちらのお宅は、マンションを購入してから初めてリフォームを行います。

これまでお風呂に不具合があってもメーカーに問い合わせたりしながら使っていましたが、不便だと感じることも多かったようです。

年月が経過して交換できない部品がでてきた点も、不便に感じるポイントの1つでした。また、冬には浴室が寒くなるのが大変だったそうです。

不具合を改善し、寒くないお風呂を実現したいと思い、リフォームを決意されました。

施工前打ち合わせ

いよいよリフォーム工事が始まります。

マンションでのお風呂リフォーム工事では、以下の流れで行われます。

  • 養生
  • 解体
  • 電気・給水・排水工事
  • システムバス設置(タカラスタンダードはメーカー施工)

洗面台や防水パンの改修工事もあるので、システムバスの設置後に木工事を行い、内装工事を行ったあとに洗面化粧台・防水パンを設置して完了します。

今回のお風呂のリフォーム工事は少し心配な点がありました。

それは、浴室の窓の上にある梁です。

梁の下からお風呂を立ち上げ、床を上げなければならない可能性があります。

最悪の場合、窓が使えなくなったり、お風呂の入口に段差ができてしまう可能性もありました。

そのことは事前にお客様に伝えてはいますが、窓が使えなくなったり、お風呂に段差ができてしまったりすると、お客様が不便に感じてしまうかもしれません。

すっきりと収まって、お客様も安心して使えるようになることが一番ですが、解体しなければどうなるかわからないため、不安がありました。

どちらに転んでも最適解になるようには考えてはいるものの、リフォームは解体しなければわかりません。

解体工事

解体工事のスタートです。

既存のシステムバスを解体すると、問題の梁が見えてきました。梁の高さによっては窓が使えなくなる可能性がありましたが、実際に解体したところその点は問題ありませんでした。

しかし、解体したことでさらなる問題が発生。それは、床にも梁があったことです。梁の場所がちょうど浴槽が来る場所で、もしかしたら浴槽と干渉する可能性が出てきたのです。

うまくかわせなかったら浴槽を少し浮かせないといけないため、浴室の床が少し高くなって段差が発生してしまいます。既存のシステムバスでは、洗面脱衣室から浴室に入る際には段差がなくバリアフリーでしたが、リフォームすることでバリアフリーでなくなる可能性が出てしまったのです。

次に洗面化粧台の設置の最終打ち合わせを行いました。

今回、キャビネットはタカラスタンダードのファミーユミラーキャビネットはサンワカンパニー(ミラタップ)のスミス1200を採用。

別々のメーカーの商品を使うため、事前にどの位置に設置するのかを打ち合わせしなければなりません。

お客様にミラーの高さの最終確認をいただいたところ、「身長170cmちょっとの人がミラーに映った時にミラーの真ん中に顔が映るようにしてほしい」とのご要望がありました。

そのご要望に沿ってミラーの位置を調整。設置場所が決定しました。

電気・給排水工事

電気工事・給排水工事では、設置するシステムバスの仕様に合うように微調整していきました。

システムバスの設置

ここの作業はタカラスタンダードに施工をお任せします。弊社はシステムバスが組み上がっている状態をチェックします。

床の梁によって、浴室に段差ができていないか、現場に行く前は不安と楽しみが入り混じっていました。

うまく梁をかわせれば問題ありませんが、どうなっているのか早速見に行きましょう。

浴室をチェックしたところ、梁をかわして段差がなく、綺麗に収まっていました。その様子を確認し、ホッと胸を撫で下ろしました。

洗面化粧台

浴室の施工も終盤なので、洗面化粧台の設置も行っていきます。

専属大工のモトキさんに洗面化粧台の下地を入れてもらいました。

防水パンも新しいものに入れ替えました。

内装工事

最後に内装工事を行います。

廊下の壁紙・洗面脱衣室の壁紙を交換し、洗面脱衣室へ入る開きドアを引き戸に交換し、リフォーム工事は完了です。

完成

では、完成したリフォームの全貌を見ていきましょう。

まずは、廊下の壁紙と洗面脱衣室の扉の交換。なぜドアを開き戸から引き戸にしたのかは、お客様のインタビューで理由をご紹介します。

洗面脱衣室とシステムバスは、白を貴重とした爽やかで清潔感のある空間になっています。では、今回のリフォームで行った内容をご紹介します。

ルームヒーター(ヒートショック対策)
ミラーキャビネット:サンワカンパニー(ミラタップ)スミス1200
洗面キャビネット:タカラスタンダード ファミーユ
床:フロアタイル
防水パン
システムバス(浴室乾燥暖房機付き):タカラスタンダード グランスパ

実は防水パンにはこだわりポイントがあります。この防水パンは、なんと蛇口がセットになっています。

本来であれば洗濯機周りの壁に蛇口が取り付けられますが、防水パンに設置されているため洗濯機周りはすっきりしています。

また、蛇口がないことで洗濯機上部の空間をお客様が自由に使えるようになりました。

我々が来る前まで、お客様は乾燥暖房機を稼働させて浴室内で洗濯物を乾かしていました。

そのため、撮影させていただくために浴室の中に入らせてもらったら床はまだ暖かかったです。

今回、浴室にはオプションを付けませんでした。代わりに山﨑実業やIKEAの商品を購入し、お客様が自由にアレンジされています。

床と天井の梁によって、床が上がったり窓が使えなくなったりするかもしれないという不安がありましたが、タカラスタンダードもうまく施工してくださったことで、綺麗に収まって一安心です。

完成後お客様インタビュー

最後に、お客様に完成後のインタビューを行います。

洗面脱衣室の扉

まずは、洗面脱衣室の扉の交換について。

「元々は開き戸でしたが、廊下を人が通る時に扉を開け閉めしてぶつかったりすることがあって不便さを感じていました。せっかく浴室をリフォームするならこの扉も変えようと思い、リフォームしました」

オーダーサイズで施工したので、隣のドアと干渉せずに綺麗に施工されています。

洗面化粧台

次に洗面化粧台のミラーキャビネットについて。

「スミスの1200を選んだ理由は、見た目のおしゃれさ。あと木製だったのもポイントです。メーカーだと今まで使っていた鏡がプラスチックで割れたりすることが多く、今度は割れにくい木製にしたいと思ってこちらを選びました。1200mmのサイズで出幅がそんなに大きくなくてよかったのと、鏡の収納扉が静かに閉まる(ソフトクローズ)だったのも、この商品を選んだ決め手でした。価格的にも手頃で予算にぴったりでした。出幅があまりないですが、意外とたくさん収納できるので満足しています。」

コンセントもこだわりポイント。ミラーキャビネットの中には2つしかコンセントがなく、すぐに使いたい時にさっと使える場所にコンセントが欲しかったそうです。左手で挿すため、今の位置がベストポジションとのことです。

下の洗面キャビネット・タカラスタンダードのファミーユについてもお聞きしました。

「今までもハーフスライドの洗面キャビネットを使っていたため、その形が良くてこれにしました。引き出しが分かれているタイプで、小さい引き出しに細かいものを入れることができるのでとても使いやすいです。」

ルームヒーター

今の季節(夏)なので、ルームヒーターをフル稼働させることはまだされていませんでしたが、試運転で先日少し稼働させたそうです。すぐに室内が暖かくなり、一気に暑くなってその効果に驚かれていました。冬場に大活躍するだろうと、今から楽しみにされています。

浴室

最後にお風呂です。

「今回メーカーは全部見ました。我が家に選べるものを絞っていきました。まずエプロンの掃除がしたくなかったため、

  • タカラスタンダード
  • LIXILのハイグレード(スパージュ)
  • TOTOサザナ
  • クリナップ

のどれかにまで絞りました。クリナップが気になりましたが、我が家の浴室に入れる場合、浴室が狭くなると言われました。せっかくなので浴室の大きさを最大限活かしたかったので、クリナップは諦め、最終的にグランスパに行き着きました。」

お客様の譲れない条件には、エプロンの掃除が不要であることの他に、床の硬さもありました。お客様は床をしっかりとゴシゴシ掃除したかったため、柔らかい樹脂だと傷つけてしまう心配があったそうです。タカラスタンダードの硬い床ならしっかりと掃除ができるので、こちらを選ばれました。

ホーローの清掃性に関してはさほどこだわりがなかったそうです。「10年・20年後に『これを選んでよかった』と思えるかどうかかな」、とおっしゃられていました。弊社はきっと思っていただけると確信しています。

オプションは何もつけずに、マグネット商品でご自分でアレンジされたので、「とても楽」と満足いただいています。

本当は浴室乾燥暖房機をブラックにして、ドア枠もブラックにする予定だったそうです。しかし、間口のサイズが合わず黒にできずに断念されました。本当は壁も一面を黒にする予定でしたが、水垢が目立ってしまう心配もあったので白に変更し、最終的に白を基調とした清潔感のある空間になりました。

最後に、ホーローについて驚いた点を教えていただきました。シャワーをかけた時に水の弾きがよかったそうです。実際にシャワーをかけさせてもらったところ、水の弾き方が違ったことに我々も驚きました。

シャワーをかけさせてもらう体験は、なかなかする機会がなかったので我々も良い勉強になりました。

今回のリフォームで採用された設備まとめ

最後に、今回のリフォームで採用された設備を簡単にご紹介します。

これから浴室や洗面化粧台のリフォームを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

【システムバス】タカラスタンダード グランスパ

タカラスタンダードのグランスパは、高品質ホーローを壁パネルに採用し、汚れにくくお手入れが簡単です。

キープクリーン浴槽は、美しいアクリル人造大理石製で、なめらかな肌触りと高い耐久性が魅力。肩湯や床ワイパーなど、快適性を高める機能も充実しています。

マグネット収納でレイアウトも自由自在です。豊富なサイズ展開で、様々な浴室にフィットします。

今回のお客様は、サイズ展開が豊富なことでご自宅の浴室サイズにフィットさせることができた点、エプロンを掃除しなくても良い形状の浴槽だったことが決め手でグランスパを選ばれました。

タカラスタンダードのグランスパに関しては、以下の動画でもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

【プロの本音】リフォーム屋の僕だったら、このユニットバス一択です【削除覚悟】

【ミラーキャビネット】サンワカンパニー(現ミラタップ) スミス1200

サンワカンパニー(現ミラタップ)のスミス1200は、合わせガラスの扉が美しいフレームレスの三面鏡ミラーキャビネットです。幅1200mmとワイドですが、奥行きは145mmとスリムな設計。洗面室に圧迫感を感じにくく、上質な洗面空間を実現できます。

また、収納力も十分で、洗面用品やドライヤーなどの家電もすっきり収まります。中央ミラーにはくもり止め機能付きのタイプや、コンセント付きのタイプも選べます。シンプルなデザインは様々な洗面ボウルと相性が良く、洗練された空間作りに貢献します。

木製でプラスチックのように割れる心配もなく、見た目のデザインから、お客様も気に入られてこちらを選びました。

【洗面キャビネット】タカラスタンダード ファミーユ

タカラスタンダードのファミーユは、ホーロー素材をキャビネットの隅々にまで使用した洗面化粧台です。

湿気に強く、汚れもさっと拭き取れるため、清潔さを長く保てます。

カウンターは美しいアクリル人造大理石製で、ウェットエリアとドライエリアに分かれた2WAYカウンターが特徴。濡れたものと乾いたものを分けて置けるので、使い勝手が抜群です。

また、マグネット収納「どこでもラック」に対応しており、収納物を自由にレイアウト可能。シンプルなデザインと豊富なサイズ展開で、様々な洗面空間に調和します。オプションでタッチレス水栓やソフトクローズ機能も選択できます。

まとめ

浴室と洗面化粧台のリフォームについてご紹介しました。今回は、マンションのリフォームということで、天井と床の梁が干渉しないかが心配でした。

しかし、お客様に工事を進めながら最終判断させてもらうという事前のご説明とご了承をいただいて工事を進められ、最終的に工事に携わった職人やタカラスタンダードの協力を得たことによりすっきり収めることができました。

100%のクオリティーでお客様にお引き渡しできたことはとても嬉しく思います。

今回ご紹介したリフォームは、以下の動画でもご紹介しています!

【令和版ビフォーアフター】タカラのユニットバスグランスパの施工事例[【前編】

【令和版ビフォーアフター】タカラのユニットバスグランスパの施工事例【後編】

弊社は、さいたま市だけでなく、埼玉県・東京都・神奈川県・千葉県でもリフォームを承っております。

また、ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせフォームからご連絡くださいね。

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